直前に会場が使えなくなるというピンチの中で、急遽ZOOM開催となった、東久留米の『世界』を読む会、5月例会が12日(水)に行われました。
スタート時、2名で、2か月連続2名か、と思われましたが、途中から勤務先からKさんの参加があり、3名に。Kさん、ありがとう。お陰で賑やかに進めることができました。
第一テーマは「大阪モデル? そんなものはない」松本創。
野党顔をしていながら、「慰安婦問題」や「憲法問題」で右からの突き上げの働きをする「維新」の手口を知ることは大切だな、と。(第一テーマは、参加者2人状態でした。)「論点ずらし」や「責任回避して他に転嫁」、「自分をどう見せるかの劇場政治」、特にこの文章では、在阪メディア(テレビ)との「共依存」を指摘していて、「確かにそんな具合だ」と。
Mさんから吉村知事の弁護士時代の「武富士スラップ訴訟」の問題というのがあるんだよ、と。後で、ネットで調べてみたら、重大な問題を孕んだものでした。色々ありましたが、「リテラ」のがよく分かるので、紹介しておきます。
※ LITERA りてら 2020.12.31 03:00
【吉村洋文知事に「武富士」の盗聴犯罪を隠蔽するスラップ訴訟の代理人の過去! 盗聴被害者のジャーナリストが語る不法な訴訟の全貌】です。
こちらにあります。
https://lite-ra.com/2020/12/2020-1.html
第二テーマ「コロナ禍は若者の窮状に何を加えたか」中西新太郎。
第二テーマに入ったところで、Kさんが加わってくれました。
若者の窮状の実例として、光が丘駅で行った「フードバンク」に、2時間で120名以上が並んだことが紹介されました。また、家族の老人に補助されてやっと生活している状況の広がりなどが。
「大丈夫」という言葉の使い方についての経験、感想の交流も。「大丈夫」じゃない自分の置かれた状況につぶされたくない防波堤としての「大丈夫です」という言葉。「大丈夫じゃないから何とかしろ」と主張してよいのに。また、若者が自信を持って仕事をできるようにするキャリアアップの必要性なども語られました。
テーマ以外のことで、「香港」の状況を伝えるいくつかの論文についての、意見交換が行なわれました。一般の報道ではあまり知られない生々しい状況の文章で、かなり絶望的な気もします。中国の歴史の中に以前から貫かれている「遠方を統治するための」地方官制度については、目が開かれる気がしました。それでも、反民主主義的な圧政は、それほど長くは持たないのでは、という意見も。韓国そしてミャンマー、また北朝鮮など、民主主義の道は生々しく厳しいものだと、ちょっとため息。
香港は台湾への戦略上重要な意味を持つという話から、本号の寺島実郎の「脳力のレッスン」でも、その問題が取り上げられているという話から、寺島実郎の出演する番組が紹介されました。
TOKYO MX テレビの、第3日曜と第4日曜の午後11時からの「寺島実郎の世界を知る力」というものです。
https://s.mxtv.jp/variety/sekaiwoshiruchikara/
来月は、市民プラザで出来ることを祈ります。
今回の共通テーマは、
○ 「大阪モデル? そんなものはない」 松本 創
○ 「コロナ禍は若者の窮状に何を加えたか」中西新太郎
でした。
今月のその他のお勧めは
・巻 「グローバル・コモンズの責任ある管理」石井菜穂子
・須山「内なる優生思想と命のビジネス化の諸相」藤井克徳
・近藤「亡所考 第5回 〈亡所の歴史哲学〉」 北條勝貴
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、6月例会のお知らせ
●日 時 6月9日(水) 午後6時
●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
●持ち物 雑誌『世界』6月号
○共通テーマ
・「メガ・イベントの時代の終焉」 町村敬志
・「どうして海外は再エネが普及しているのか」山家公雄
・「すぐそこにある再エネ社会」 飯田哲也
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時からもあります。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp
