『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

小岩の『世界』を読む会・10月例会は、4名で。

2021-10-24 20:17:53 | 日記
小岩の『世界』10月例会の報告
 
 10月22日(木)、7時より、小岩の『世界』を読む会・10月例会がzoomで開催されました。
参加は、4名
 
 第一テーマ 豊下楢彦「日米安保70年の本質」
 前月号の古関論文と共通するテーマのように思いました。安保を巡って、再軍備、軽武装などの問題でなく、主権、植民地的扱いの問題としての視点で、当時の経過を外交文書から解明したもの。安保体制は天皇のための安保体制と言えるような天皇の政治参加の実態。安保を「主権」の問題として取り上げる、そのための「改訂」「廃棄」が課題だという話でした。ドイツ、イタリアに出来たことを、放置している現政権の姿勢はいかなるものか。
 
 第二テーマ 斎藤幸平「気候崩壊と脱成長コミュニズム」
 コミュニズムという言葉を現代に復活させたことの意義を評価する発言。資本主義って何だという当たりから、結構根本課題にグリグリ食い込む討論が行われました。とても整理できるものではありませんが。気候危機の緊急性に対して、日本の意識の遅れは重大だと思いました。この選挙でも、問題の切迫性にほど遠い対応ではないか。
 
 第三テーマは、上野千鶴子、高橋純子、本間龍のお三方のオリンピック関連の文章
今大会は、商業主義や勝利至上主義、政治利用など問題が露わになったオリンピックでしたが、団体競技が増える中でナショナリズムは中でも手強い問題だということで、ナショナリズムの議論を。自国を応援するのは自然なことだが、排外的なものでなければ、という視点も。財政面でもその他の面でもきちんとした総括をすることを見守らなければいけないな、と。
 
 11時までの熱い論議でした。
 次回も、コロナが不安定要因としてあるので、zoom開催とします。
 
 10月号のお薦めは
  ■ 片山、大塩 ・「フランスの気候変動対策法」  永田公彦
  ■ 大塩 ・「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」
                            花田達朗
      ・「寄宿学校の遺体と植民地国家の罪」  小笠原みどり
  ■ 須山・「農と食をめぐる感染症の世界的流行500日」
                          谷口吉光
      ・「グリーンでスマートな農業?」    関根佳恵
                    でした。
 
 ◎ 小岩の『世界』を読む会、11月例会 の予定
  ●日 時 11月18日(木) 午後7時
  ●zoomによるオンライン開催
   ※ 参加希望者は連絡下さい。
  ●持ち物 雑誌『世界』11月号
  ○共通テーマ
   ・「対テロ戦争の時代を超えて」        栗田禎子
   ・「対テロ戦争とは何だったのか」       谷山博史
   ・「9・11から二〇年」           中村 佑
   ・「タリバン復権とアフガニスタンのゆくえ」  山本忠通
   ・「平等と公平はどう違うのか」        新村 聡
   ・「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」
                          花田達朗
 
 ● 連絡先 須山
            suyaman50@gmail.com
 
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練馬の『世界』を読む会・10月例会は、7名で。

2021-10-24 19:14:49 | 日記
 練馬の『世界』を読む会・10月例会の報告
 
 10月22日(木)、午後1時より、練馬の『世界』を読む会・10月例会が、団地の中の光が丘パークタウン「大通り南団地管理事務所つどい館」貸し切りで行われました。参加は、7名
 
 例によって、巻さんの手作りレアチーズケーキとコーヒー。青木さんからチョコ。レアチーズケーキは本格的で、皆さんベタ褒めで、次回からも期待できそうです。
 
 今回のテーマは
    ・豊下楢彦「日米安保70年の本質」
    ・斎藤幸平「気候崩壊と脱成長コミュニズム」
    ・本間龍「可視化された日本の宿痾」
の三本でした。
 いずれも活発な討論が続いたのですが、とても整理できないので割愛させていただきます。
 安保、気候危機、オリンピックの三課題ですが、日本の民主主義の遅れということが共通に語られたように思いました。
 日本は構造的に変わっていないな、「日本人のメンタリティー」「官僚の対応」などが。
 西さんからの「対英戦争強行とオリンピック強行」を整理したレポートは、私の理解を深めてくれるもので、納得でした。
 戦前の国民は、臣民=公民=皇民であって、市民は少数であった。
 現代は、市民(主権主体・人権主体)と公民(統治主体・統治客体)が拮抗している?
 この選挙でも、一番の問題は、政権お任せという状況の克服では、と思ったりしています。
 
 次回は、光が丘図書館です。
 
  10月号のお薦めは
  ・宮崎 「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」 
                        花田達朗
          でした。
 
  ◎ 練馬の『世界』を読む会、11月例会 の予定
   ●日 時 11月18日(木) 午後1時~4時
   ●場 所 光が丘図書館
   ●持ち物 雑誌『世界』11月号
   ○共通テーマ
   ・「コロナ戦記 最終回」        山岡淳一郎
   ・「対テロ戦争の時代を超えて」      栗田禎子
   ・「反平等という想念」          酒井隆史
   ・「関西生コン弾圧と産業労働運動、そしてジャーナリスト・ユニオン」
                        花田達朗
   ● 連絡先 須山
           suyaman50@gmail.com
 
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