ZOOMの『世界』を読む会・3月例会の報告
zoomの『世界』・3月例会は、3月29日(金)、午後7時半から、3名で行なわれました。
◆ 今月のテーマは
・申琪榮 「派閥政治の核心」
・井上正也 「「清和会支配」という虚像」
・高橋哲哉 「ショアーからナクバへ、世界への責任」
の3本でした。
第一テーマ、申琪榮「派閥政治の核心」では、「男性ホモソーシャル縁故主義」による、三バン(カバン・看板・地盤)の引き継ぎという実態が解明されていました。世襲政治が幅を利かせていることで、普通の人が政策的な政治から遠くなることにつながっていると。
「カネのかかる政治が終わらない限り、ルールを厳しくしただけでは問題は繰り返される。」〔p.59〕ということを含めて、今後のあり方に視野を広げるべきだろう、と話されました。
第二テーマ、井上正也「派閥政治の核心」では、派閥の歴史から、派閥は80年代以降の現象だということが分かりました。安倍政治は、派閥よりもポピュリズム的な傾向で、その危険性を重視すべきではないか、自民党の政治には、政策論よりも「気配り、目配り、金配り」的な力を持つような実態があると話されました。
第三テーマ、高橋哲哉「ショアーからナクバへ、世界への責任」では、「ジェノサイド」などを批判する最終根拠は「人間の尊厳だ」というのは、よい指摘だと。植民地主義という現実を把握することが重要だと話されました。この論考は、イスラエル、シオニストの暴力性の淵源を暴いている、勉強になる内容だと。
https://www.youtube.com/watch?v=cU04V9CYZ6A&t=11s
◎ ZOOMの『世界』を読む会、4月例会 の予定
●日 時 4月26日(金) 午後7時半~9時半
※ 月末の金曜が定例です。
○共通テーマ
・「「新冷戦」か混沌か」 李鍾元×益尾知佐子
・「人権は「身近で小さな場所」から始まる」 江島晶子
・「ルポ 軍事優先社会」 吉田敏浩
○参加ご希望の方は連絡下さい。案内を差し上げます。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com