東久留米の『世界』zoom・4月例会の報告
4月10日(水)、午後7時より、東久留米の『世界』を読む会・zoomの4月例会が2名の参加で行われました。
■今月のテーマは
・遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」
・李鍾元×益尾知佐子「「新冷戦」か混沌か」
・林 香里「大学不信と多様性へのパラドックス」
・江島晶子「人権は「身近で小さな場所」から始まる」
の4本でした。
第一テーマの遠藤 乾×渡辺将人×三牧聖子「なぜトランプなのか」では、三牧さんの発言が鋭く納得がいった。「なぜトランプなのか」ということよりも、アメリカの衰退・分裂・危機について多く語られ、アメリカとの関係を問い直す必要、新しい世界秩序作りという課題がある、と話しました。
第二テーマの李鍾元×益尾知佐子の「「新冷戦」か混沌か」。トランプが勝つと、冷戦構造は弱まったり、戦争が終わるなどのことが起こるかもしれないが、そういう目先の利益にとらわれていてはいけない。トランプの勝利は、民主主義の後退、権威主義の台頭により、世界が混沌となることだ。バイデンもダメだが、トランプはもっとダメ。
また、日本の核武装について、諸外国はその可能性を論じていて、日本人の感覚とはかけ離れていることを感じた。衰えたとはいえ、日本の平和主義は力をもっているのだ。と話し合いました。
第三テーマ林香里の「大学不信と多様性へのパラドックス」では、大学における多様性の追求では、日本は大きく遅れている。その中でアメリカでハーバード大学学長辞任事件というバックラッシュが起きている。アメリカの大学は、卒業生の資産家の寄付金や株式の運用益で経営されているのだ。日本でも多様性に取り組む大学があるが、一方でアメリカ流に「卓越」という言葉や、大学ファンドなどという言葉が躍っているのは、どういうものか、と話しました。
第四テーマの江島晶子の「人権は「身近で小さな場所」から始まる」では、国際人権法というものが、憲法を補って、人権の確保に力を発揮しているということを知り、日本の人権のレベルを国際基準に近づける課題を認識しました。日本に国内人権機関がないことは問題だ。市民は、「世界全体の人権の伸長に参画する」ことが課題だと。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、5月例会のお知らせ
●日 時 5月8日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』5月号
○共通テーマ
・「「ALS嘱託殺人」と隠蔽されたもうひとつの事件」渡邉 琢
・「女性の過労死はなぜ見えないのか」 竹信三恵子
・「反戦・非暴力思想と脱植民地化の失敗」 阿部小涼
・「「負の歴史」をなぜ教えるか」 後藤 周×平井美津子
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/2c/cf8eb1543e339d4256c83fcc36d27551.jpg)