『世界』を読む会

寅さんの博も読んでいる『世界』を読んで、話し合おう。

東久留米の『世界』3月例会は、zoomで4名で。

2021-03-11 17:19:02 | 日記
 3月10日(水)、東久留米の『世界』3月例会は、zoomでのオンライン開催で行われました。
 参加者は4名。スタート時、3名で、『世界』を読む会発足時のメンバーで静岡県に住む友人の参加を求め、4名で行われました。
 zoom環境が、まだまだで、参加したくても出来なかった方があることを感じました。
 来月は、会場で顔を合わせられることを望みます。
 
 第一テーマの「電磁波」問題で、時間を取りました。テレビでは「5Gにいち早く」というコマーシャルが飛び交い、政府やトヨタは、ITとAIのスマートシティが明日の世界だというような将来像? 一方で、5G基地局を巡る健康不安問題。ということで、果たしてどうなんだ、という、私たちが直面する重要な「問題」です。
 「電磁波」、「農薬」、「香害」、「マイクロプラスチック」、どの問題も、似たような構造を持っているなあ。
 被害を訴える人は、感受性の高い人、脆弱な人で、因果関係が特定しにくく訴えにくいけれど、その被害の方向は内分泌系の異常、精子の半減や子宮がん、乳がん、発達障害、などヒトが壊れていくことに連なっているような内容。三つの文章で「坑道のカナリア」という比喩が共通に登場していました。
 そして、それを問題にしている欧州と日本との、対応のギャップ。訴える人は「変な奴」扱いで、「普通」が好きな日本という意見も。
 どの事象も、「便利」「大量消費」「経済成長」を求めている現状に、「ストップ」「バック」「定常」「循環」をつきつけています。
 「健全」という考え方、「人間らしい幸せ」という考え方、私たちの暮らし方に大きな転換を要請されているのを確認し合いました。
 プラスチックは、石油の形を変えたもの、劣化し海に流れ込みマイクロプラスチックとなり、魚の体内に取り込まれ、それを食べるヒトの体内へ。今、私たち人間の体の中には、内分泌系などに作用をもたらすマイクロプラスチックが、誰にも入っています。人間に帰ってきているという訳です。
 
 第二テーマの、「馬毛島」を巡る、軍事基地の問題では、「専守防衛」の自衛隊が、「動的」「抑止・対処型」の自衛隊に変質していること。それが、問題の大きさにかなっているような伝え方がなされていないことが話し合われました。なんとなく「自衛隊タブー」みたいな空気が。筆者は、「協調的安全保障」の東アジアモデルをと方向を提示していますが、市民連合など野党連合が明確な方向性を提示することが必要かな、と話し合いました。
 
 今回の共通テーマは、
  ○ 「新たな公害の世紀」            上田昌文
  ○ 「生態系とヒトを蝕み続ける農薬」      岡田幹治
  ○ 「日米一体の巨大軍事基地」         前田哲男
           でした。
  その他のお薦めは、以下のモノでした。
  ● 須山 「時代遅れの「主権免除」論」     山本晴太
       「プラスチック依存社会からの脱却」  高田秀重
      でした。
 
 ◎ 東久留米の『世界』を読む会、4月例会のお知らせ
  ●日 時 4月14日(水) 午後6時
  ●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
  ●持ち物 雑誌『世界』4月号
  ○共通テーマ
  ・「パンデミック監視資本主義の台頭」    小笠原みどり
  ・「デジタル庁構想批判の原則を立てる」     小倉利丸
  ・「変化しつづける社会民主主義」        近藤康史
  ※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
  ● 連絡先 須山
            suyaman51@mail.goo.ne.jp
 

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