14日(水)、東久留米の『世界』を読む会が、13名の参加で行なわれました。新しい方の参加があり、会場の椅子が足りなくなり一つの椅子を二人で分け合った(尻を寄せて)座るという場面がありました。お一人が途中で用事で退席で無事にお尻が収まりましたが。過去最高参加人数かと思いましたが、13名は2回目で、今年の2月に14名が最高値でした。このころはコロナによる制限がなかったので椅子はありました。
大人数でもうまく話し合いが進められたのは、皆さんのご協力のお陰だったと思います。
第一テーマの「分水嶺--ドキュメント コロナ対策専門会議 第1回」河合香織、を巡っては、専門家会議という中身を知りたいがなかなか知れない世界のことが描かれていて興味深いものでしたが、そこから専門家会議の努力を知ったという意見とひどさを知ったという全く異なる評価がありました。そこで進められた「クラスター対策」という政府がとることになった対策の意味、是非については、この文章ではつかめず、私たちにとってもまだすっきりしていない課題が残されました。
なお、参加者のお二人が、PCR検査を経験したということで、その実相を報告していただいたことは、参考になりました。
第二テーマの「共犯ではないメディアのために」南彰では、全般的にマスコミ状況は悪化していて、憂慮する意見が多く、労組のあり方、その力についても、なかなか厳しい現状が語られました。
第三テーマ「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」杉原浩司では、政権の進める政策は「軍事的合理性」にも反していることが解明されているが、やはり悪い状況の進展が憂慮されました。アジアを巡る情勢の中で核武装ということでは対立する意見が交わされる場面もありました。世界も日本も私たちも、願う平和への道を確たるものとして探り切れていないのかなと思いました。
また、前回のテーマだった「ベーシックインカム」に関する、良いテキストの紹介をという依頼に応えて、武市さんが資料を用意して下さり、『ベーシックインカム入門-無条件給付の基本所得を考える-』山森亮(光文社新書)を紹介して下さいました。
このことで議論する時間は取れなかったので、皆さんお読みになったら、次回、感想や疑問点を出し合ってみましょう。
今回の共通テーマは、
○ 「分水嶺--ドキュメント コロナ対策専門委員会 第1回」
河合香織
○ 「共犯ではないメディアのために」 南 彰
○ 「「敵基地攻撃能力」保有論を批判する」 杉原浩司
でした。
その他のお薦めは、以下のモノでした。
● 久保田「コロナ禍と子どもの学ぶ権利」 宮澤弘道
● 豊泉 「台湾と中国のはざまで」 本田善彦
「台湾群像(上)」 高橋政陽
● 須山 「未開と野蛮の民主主義」 酒井隆史
● 巻 「ポストコロナの大学論 第3回」 吉見俊哉
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、20年11月例会のお知らせ
●日 時 11月11日(水) 午後6時
●場 所 市民プラザ会議室(市役所1階)
●持ち物 雑誌『世界』11月号
○共通テーマ
「ジェネレーションレフト宣言」 斎藤幸平
「地域自治で、グローバル資本主義を包囲する」 岸本聡子
「誰が安倍政権を支えてきたのか」 橋下健二
「選別、分断、そして統制」 青木 理
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
● 連絡先 須山
suyaman51@mail.goo.ne.jp


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