東久留米の『世界』zoom・8月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・zoomの8月例会は、8月14日(水)、午後7時から、4名の参加、1名のオブザーバーで行われました。
■今月のテーマは、
・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
・加藤陽子、岡田正則「日本学術会議 任命拒否の理由開示を求めて」
の4本でした。
●第1テーマ・青木 理「警察腐敗 内部告発者はなぜ逮捕されたのか」
警察組織の持つ問題点、これは鹿児島県警に限られたものではなく、恐らく全国に共通することだろうと考えると恐ろしい。さらに重大なのが、これをメディアが取り上げず、告発者は地方の小さなメディアに訴えることしか出来ないという現状だ。川崎重工と防衛省の癒着の問題でもメディアは腰が引けている。
●第2テーマ・下谷内奈緒「なぜ国際刑事裁判所は、ネタニヤフ首相の逮捕状を請求したか」
第3テーマ・カリム・カーン「法を平等に適用しなければ、種としての人類が崩壊する」
ICC(国際刑事裁判所)のことを知らなかった。日本が一番の資金拠出国なのに、政府は国連のページにちょこっと紹介しているだけだ。「力のよらない法の執行が可能なのか否かが試されている。」〔p.56〕という言葉に感動した。「法」、「ルール」、「正義」が積み重ねられて、「暴力」、「経済力」、を乗り越えるという道を開くことに希望を感じた。大国主導の世界秩序が破綻しつつある中で、小国たちの努力による国連中心の、国際法による世界秩序の形成という未来像が見えてくる気がする。
●第4テーマ・加藤陽子、岡田正則「日本学術会議 任命拒否の理由開示を求めて」
二人の主張は説得力がある。大学の自治がズタズタな中で、日本学術会議が学問の自由の砦になって頑張っている。その破壊を許してはならない。
などと、話し合いました。
■8月号のその他のお勧めは
・須山 「戦争をやめ、核兵器禁止条約に参加せよ」 川崎 哲
・巻 「「終のすみか」はどこにある 小島美里
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、9月例会のお知らせ
●日 時 9月11日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』9月号
○共通テーマ
・「大学「一般入試」は公平か?」 打越文弥
・「学校が不平等を再生産しないために」 木村育恵
・「戦争のトラウマを可視化する」 中村江里
・「戦争で壊れた父親と向き合う」黒井秋夫×藤岡美千代
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com


※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます