今朝のSBDCの朝礼で、院長宇塚先生は、最近文学、時代を超えて読み継がれている文学書を話題にしている。今朝は宮沢賢治の”とこなめ山の熊”の話を、生きとし生けるものすべてが平等という思想に裏打ちされた、世界でもたぐいまれな書き手と総括した。
世界遺産登録へと期待が高まっている、平泉のあり方が頭に浮かんだ。
このたびの東日本大震災の、自然の中で営みを続けて生きてきた人たちの反応
自然に対峙して打ち勝つべく方法で生きてきた人たちの反応
それぞれですが、38億年の進化の結果として存在している人間は、宇宙の一員としての存在でしかないなと改めて思うこの頃です。
生きとし生けるもの、生を謳歌し、必ずくる死の時を超えて、
微生物の助けをかり、自然の助けをかりて分解され無生物となり、
自然の一員の助けをかりて、再びの生を得る。
輪廻転生
奥州藤原氏初代の清衡は、中尊寺の建立にあたり、「中尊寺供養願文」において次のように宣言しました。
「古来、奥州では、官軍の兵、蝦夷の兵の区別なく、多くの者の命が失われてきた。毛を持つ獣、羽ばたく鳥、鱗を持つ魚もまた、数限りなく殺されてきた。命あるものたちの御霊は、今、あの世に消え去り、骨も朽ち、奥州の土塊となり果てたが、中尊寺のこの鐘を打ち鳴らすたびに、罪なく命を奪われた者たちの御霊を慰め、極楽浄土に導きたいと願う。」