CMlは、分子標的薬が開発、使用により劇的に生命予後が変化した。
今日は、長年にわたりフィラデルフィア染色体陰性、分子細胞学的レベルの検査bcr/ablでも
10-5 以下が続いたので、投薬を中止することにした。
白血病の治療を専門分野とした臨床医になろうとしたきっかけの疾患がCMLであっった。
健全そのものの肉体の変化が予知できているにもかかわらず、
手をコマね運命にゆだね無なければならず、
患者の希望に添えないもどかしさが長らく続き、
免疫調節役 ベスタチン は私達は、見るべき成果をあげ、
投薬継続20年後の現在もフィラデルフィア染色で活躍中ですが、
全国規模の試験では否定され、
その後は骨髄移植に完治を託しましたが、
ドナーを得られない、とかドナーがいてもドタキャンの悲劇とかを経験しました。
CMLの患者には等しく投薬できる分子標的薬の登場は、
創薬の勝利です。
その後、休薬で、染色体異常が出現するかは、
今後の長い経過観察により新たな指針が生み出されるでしょう。
わずかな差で、10年以上を経た今も健在な人はよしとして、
間に合わなかった、家族のために生き続けたかった患者の顔、家族の嘆きの顔も
忘れることなく伴にあり、感慨を持って投薬中止を告げました。
わずかな時間差で、運命が変わった人の経過を。
日本では、市場上梓は2001年12月だった記憶している。
そのわずか前に、インターフェロン治療に対しても不応となり、
細胞は悪性進化し急性転化となった患者がいた。
余命半年が常識であったが現在も生存中である。
グリベック投薬初期はフィラデルフィア染色体陰性となったが、
その後再出現し、新たに開発されたタシグナ投与で、肺病変が出現したが完治。
その後、当院は単科の小病院であるので見切りをつけられ、
総合病院血液内科に転院、現在も生存。