私が平成元年に樹脂のスプレー発泡を行った時は、誰の目にも異様に感じたことでしょう。
当時の住宅金融公庫仕様にはその仕様がないため、割り増し融資を受けられませんでした。
それから5年の歳月をかけて大学の先生方で構成する当時の建設省、現在の国土交通省所管の住宅建築省エネルギー機構(IBEC)の認定や評定の申請を行いました。
我国の断熱仕様は、グラスウール断熱を使用することで基軸が決まっておりました。
最初はIBEC窓口の事務官に受領拒否をされる始末でした。
たまたま当時、IBEC審査官も務める、東洋大学の土谷教授のセミナーを受講した際、土谷先生に受付もしてくれない話をする機会に恵まれました。
土谷先生は、断熱工法の是非は審査会で行うモノで受付をするように進言して頂きました。
闘いはそこからでしたが、土谷先生も含め11名の先生方の前での審議会では全先生から厳しい指摘を受けました。産みの苦しみとはこのようなことなのでしょう。
それでも丁寧に何回も霞が関に足を運び、先生方には手分けをして実際に竣工しているファースの家や、施工中の家を視察して頂きました。
決定的だったのは、真冬に訪れた体感温度と住んでいるお施主さん高い評価でした。
写真は一番厚い天井部分の「#ファース」工法専用エアクララのカットサンプルですが、20㎜くらいずつの層になっており、スキン層が何枚も重なっております。
また独立気泡率(ガスの入っている気泡の割合)が96%、4%が木材を呼吸させるために意図的に処方したものです。
先生方の真剣な審査の結果、5年の歳月を経て平成5年度の明けの評定交付となりました。
それからは、膨らし添加剤を入れるとスキン層もない粗悪品が出来上がります。
お施主さまのためにも安価な粗悪品には要注意です。
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