志水辰夫著、徳間文庫刊。
日本冒険小説協会大賞の受賞作家であることから、何冊か氏の著作を買いそろえましたが、本作が初めての作品となりました。下記のURLによれば、『裂けて海峡』を皮切りに5作品がいくつかの賞を受けているとのことです。本作は1984年(昭和59年)の出版です。
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URL => http: . . . 本文を読む
伊集院静作、横浜カセット文庫発行。
お転婆で男勝りの主人公が、戦争で亡くなった父親の代わりにおじいさんに大事に育てられ、結婚し穏やかで安定した人生を送ります。中年で夫を亡くし老境への入り口で、ふと出会った男に惹かれて行く。惑いながら、今までの来し方を振り返り、自分がいかに守られて来たかに思いをいたすのでした。しかし、本当の自分の気持ちに気付くにはさらなるきっかけが必要でした。男女の心の機微を穏やか . . . 本文を読む
伊集院静著、横浜カセット文庫発行
横浜カセット文庫のプロローグとエピローグのピアノの簡素な調べは心を打ちます。物語の内容にかかわらず、ひっそりと品よく響く調べは、作品の余韻を深めているように思います。
さて、本作は、太平洋戦争で大陸から引き揚げる途中で、両親や姉と生き別れた悲しい経験を持つ主人公の女性が、幸いにも引き上げ後に境涯に恵まれ一家をなしますが、夫に先立たれた後、一人娘が嫁ぐことになった。 . . . 本文を読む
竹内一正著、日本実業出版社刊。
ビジネス本です。著者の実体験とキャリアパスが分かり易く、強い説得力を持って書かれており、共感でしました。下記のURLが作者の公式ホームページです。
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URL => http://www.office-kei.jp/
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私の3歳年 . . . 本文を読む
海のシルクロードでインドから中国へ至るためには、マレー半島とスマトラ半島の間のマラッカ海峡を通る必要があります。現在の重油などの資源を輸送する航路でもあります。私達はあまり気にしていませんが、日本からインド方面に出て行くには、インドネシア付近のごく狭海峡を通らなければならないのです。その隙間は驚くほど狭い。だから、海賊などがはびこってきたのでした。そのため、古代からこのマラッカ海峡を制する者は大き . . . 本文を読む
嵐山光三郎作、講談社文庫刊。
表題作を含め7つの作品からなる短編集です。夢の中の自分と現実世界の自分が争ったり、現実と夢の世界を主人公が行ったり来たりする、様々なバリエーションで描かれた作品が主なものです。嵐山さんの筆致によって、「そんな馬鹿な!」という話が、「あり得るかも?」と感じてしまいます。また、表題作は、ずいぶんなご都合作だなぁ、と読み進むと、最後にひっくり返ります。後書きで嵐山さんが、短 . . . 本文を読む
伊集院静著、横浜カセット文庫発行
横浜カセット文庫のプロローグとエピローグのピアノの簡素な調べは心を打ちます。物語の内容にかかわらず、ひっそりと品よく響く調べは、作品の余韻を深めているように思います。
さて、本作は、太平洋戦争で大陸から引き揚げる途中で、両親や姉と生き別れた悲しい経験を持つ主人公の女性が、幸いにも引き上げ後に境涯に恵まれ一家をなしますが、夫に先立たれた後、一人娘が嫁ぐことになった。 . . . 本文を読む
今野敏著、新潮文庫刊。
今野さんの作品を初めて読みました。良かったです。登場人物が類型的ですが主人公の歪んだ性格が非常に魅力的です。こうしたヒーローに初めて巡り会いました。今野さんの情報は下記のURLで大まかな様子が分かります。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/今 . . . 本文を読む
今野敏著、新潮文庫刊。
今野さんの作品を初めて読みました。良かったです。登場人物が類型的ですが主人公の歪んだ性格が非常に魅力的です。こうしたヒーローに初めて巡り会いました。今野さんの情報は下記のURLで大まかな様子が分かります。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/今 . . . 本文を読む
幸田露伴作、東京エーヴィセンター発行
幸田露伴の下記のURLを見てびっくり。顔が桂文珍みたいです。古田露伴は非常に厳しい人であったとことですが、この小説でも、完璧主義であると感じます。登場人物のそれぞれの立場から見た思いが、それぞれの言葉となって語られながら、自然に物語が流れて行ゆきます。その話の流れに破綻が見られません。また、作中、五重塔の各部の名称が、詳細に述べられているところ、完成後の悪天候 . . . 本文を読む
小泉武夫著、新潮文庫刊
小泉さんのとてつもなく面白い一冊です。この作者の著作は、ほぼ3年前に「畏敬の食」を、この5月に「冒険する舌」を読みました。前者は日頃密かに憧れている阿川佐和子さんなどの著名人(?)をお招きし、美味な食事をしながらの対談集で、何とも贅沢(不届き)なもの。後者は、東南アジアなどの虫食など、それはそれはおどろおどろしい食習慣を体験しルポしているものです。
そうした著作で感じる作者 . . . 本文を読む
伊集院静作、横浜カセット文庫発行。
幼い時にけがをして足が不自由になってしまった廣作は、中学を卒業して鎌倉の経師屋に住み込みの職人として弟子入りしました。生きることに不器用で、手先も器用ではない廣作は、後輩弟子にも追い抜かれてしまう。師匠も厳しく、全く自分に自信のない生活を送っています。
こうした劣等感を、多くの人は何らかの形で味わっていると思います。そして、主人公は、その劣等感と閉塞感から自身の . . . 本文を読む
江戸川乱歩著、新潮カセットブック発行。
ある男が、たまたま汽車の中で出会った老人の語る押絵の物語。押絵の中の少女に恋をした老人の兄が、ある時、押絵の世界へと入って行ってしまった。それ以来、老人は、兄が入ってしまった押絵と共に旅を続けている。元々押絵に入っていた少女に変化はないものの、老人の兄は次第に歳を取って行く。それが悲しいと語る老人。主人公は、その時のことを振り返り、本当にあったことか否かを訝 . . . 本文を読む
たまたま、テレビをつけると、画面にみたこともないようなアニメが放映されていました。たしか長女が小学6年生、次女が4年生、末っ子の長男が2年生でしたが、子供たちは正座をして30分間見入っていたと思います。私は、元々SF好きでしたが、ガンダムなどのモビルスーツ類には興味がなかったのですが、このアニメには、文字通り「驚愕」という言葉がふさわしいほどの衝撃を受けました。
そして、現在26歳の長女から『ヱヴ . . . 本文を読む
物語の内容は下記のURLで的確に解説しています。
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URL => http://www.tv-tokyo.co.jp/telecine/cinema/rakugomusume/index.html
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