夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

梅干、、、苦手だけど、気になるもの

2008年07月07日 15時58分27秒 |  食べるために生きる

梅干が入った小鉢が食卓においてある。
梅干は苦手、
梅干のおにぎりなども、梅干の部分は勇を鼓して、
よいしょって目をつぶる感じでやっと食べることができる始末。
でも梅干が家の中にまったくないとなんとなく心が穏やかではなくなってしまう。

子供のころを過ごした田舎のうちは食べ物にはとても気を使ううちだった。
戦後の復興期、まだ日本の衛生状態はとても悪かった。
特に梅雨のこのころから夏の間は赤痢などが流行っていた。
祖母は梅干を食べさせたがった。
そしてお茶にも梅干を入れて出したりした。
うだるような、蒸し暑い日に、熱いお茶に入った梅干を、ちびりちびりと食べていたことを思い出す。

今でも、梅干を丸のまま口に入れるのはできない。
梅干の皮をちびり、ちびりと歯で齧る。

先日お店で梅干を見つけた。
買っても食べないだろう、どうしようかと思ったけど、家には梅干はもうない。
腐るもんじゃないしって、買って来た。

一口、おちょぼ口で齧る。口一杯に広がる酸っぱさ。
その酸っぱさのなかに、ほのかに子供のころの思い出が広がる。

あの、庭に広げられて、太陽を浴びていた梅の香り。
風が運んでくる柿の葉の匂い。

そして、祖母の手の暖かさ。



ヒヨドリの抱卵

2008年07月07日 12時25分51秒 | 日記

先日はいすみ市でのカルガモの抱卵をお伝えしました
土曜日に行って見ましたら、卵は孵ったようです。
巣には卵の殻だけが残っており、周りを囲んでいた柵も片付けられておりました。
近くに池などの水場がないと心配していましたけど、それほど遠くないところに蓮池がありました、そちらに行ったのかなって思っています。



その日記にもちょっと触れていました、今年も東京のマンションの中庭でヒヨドリが巣を作っています。こちらはまだ抱卵の真っ最中。
ヒナが孵ると、親は餌を運ぶことに大忙しになりますよね。そのときには、かなり緊張しているようにみえます。人の姿を見ると巣には近づかないし、甲高い警戒音を発して、パートナーにも注意を与えながら、こちらを険しい目で見ていました。

でも、卵を抱いているときの親鳥の顔はとても幸せそうで、満ち足りていて、こちらまで暖かくなるようないい顔をしていました。
住民たちは驚かさないように、しらんふりをしながらこっそりと眺めています。



近くのスポーツ用品店の入り口の上にはツバメが二つ巣を作っていて、こちらは子育ての真っ最中。ヒナが大きな口を開けて、親鳥に餌を催促しています。親鳥は朝から晩まで、餌を探しては運んでいます。親はたいへんですね~
でもこのお店も、たいへん。せいぜい一間くらいの入り口の、真ん中に巣を作られています。巣の下に落ちてくるフンが入るように段ボール箱がおいてあり、ツバメのフンに注意してくださいって張り紙をしていました。客は身体をひねるようにしてお店に入っています。
餌を運ぶ親鳥、そしてそれを見守る、お店の人や、客、、こちらもまた心温まる風景でした。