夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

「茶壷」 ヒェ~!

2008年07月24日 23時05分40秒 | 日記
たまたま古本屋によって、徳川美術館と根津美術館の共同編集による「茶壷」の本を見つけ買って来た。500円。
この寝苦しい夏の夜にベッドサイドにでも置いておけば、少しは寝られるかと、、、(私にとっての読書は、睡眠導入剤だからね)

茶壷の写真と説明がまとまっているのは殆どないのです。
かなり貴重な本。
でも、ほんとうなら徳川さんや西田さんではなくお茶の方からの説明が欲しかったな~なんて思いながらお勧め投稿でちょっと調べてみたら、アマゾンで2冊でていて、安いのが10000円、もう一冊が15000円、、、ヒェ~!
眠気が吹っ飛んだ。




茶壷 (1981年)

根津美術館

このアイテムの詳細を見る

桔梗 五弁と四弁が混じって咲いていますよ?

2008年07月24日 14時13分06秒 |  気になる詩、言葉
朝顔は朝露負ひて咲くといへど
  夕影にこそ咲きまさりけり
       万葉集 10-2104

はて、桔梗のタイトルでなぜ朝顔の詩?
というのは、この万葉集に詠まれた朝顔は桔梗のことだというのが定説なのだそうです。

朝顔は平安時代(奈良時代という説もあります)に生薬として日本に入ってきたのだそうで、朝顔の種子の粉末を下剤や利尿に使っています。(種子を食べると、有毒なので注意してくださいね) 
ちなみに朝鮮朝顔(華岡青洲が麻酔に使った曼陀羅華(まんだらげ)は朝鮮朝顔の葉っぱを乾燥させたもの)は別種です。



なんて、道草をしていますけど、桔梗に戻りましょう。
桔梗の根っこも生薬。それに朝鮮ではトラジと呼ばれて、ナムルやビビンバなどの材料にもなります。と聞いています、、、なんせトラジナムルなんて、本物のトラジを使ったのにはなかなかお目にかかれませんし、あったとしてもたぶんえらく高価なんだと思いますので、私には手がでないでしょう。

桔梗根は日本薬局方にも乗っていて喉の痛みや、痰を切る薬効が知られています。(上のリンクじゃよく判らないという人のために、こちらを見つけましたので追加しておきます)

ところで、桔梗の花をモチーフにした紋があります。桔梗紋。清和源氏の流れを汲む紋ですが、土岐氏(この流れの明智光秀も)や江戸を開いた太田道灌などが使っています。
この桔梗紋をもっとシンプルにしたものが五芒星(清明桔梗紋)、安倍晴明の五行説の象徴、清明神社の神紋として「天地五行(木・火・土・金・水)を象徴した宇宙万物の除災清浄を表します」となっています。
もっとも上の清明神社の説明では安部清明の考えがヨーロッパに伝わったとされていますけど、このPentagram(五芒星)のマークと呪術的な意味合いは紀元前3000年ほど前から中近東では知られていた存在。
(ちなみに、よく間違われるのに、ユダヤをあらわすダビデの星がありますけど、こちらは六芒星ですので、お間違えのないように)


なんて、暑いと考えがまとまらない。一つ書くと、その関連で連綿と、、、、どこまでいっても終わらない。
おまけに、何の意味もないたわごとにしか過ぎないですよね。
ますます暑くなってきた。
もうやめましょうね。




桔梗って言うと、あの青か、せいぜい白花の桔梗の写真がでてきますので、今日は園芸種の桔梗をご紹介しておきます。
ところで一番下の桔梗4弁なのに気がつかれました?
白花もオレンジの筋の入った桔梗も、4弁と5弁が混じって咲いています。
こんなのあり?