夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

昭和の森のオオハクチョウ

2009年03月20日 23時17分33秒 |  岬な日々

昭和の森の下夕田池のオオハクチョウ。
最初に見たときには、シーズンでもあり、ここにも飛来しているのかと思いました。



でも、ここでお会いした方から飛べなくしてあるんだってことをお聞きしました。
雌を飛べなくすると、雄も離れなくて一緒にいるのだそうです。
今ここには3羽のオオハクチョウが留鳥となっていついています。



彼らは日本の暑い夏の温度にも耐えて、一生ここで過ごさなければなりません。
近所の人たちから食べ物は与えられるでしょう。
仲間たちと一緒に長い旅をすることは、彼らにも過酷なことかもしれません。
でもそれが彼らに与えられた生活なのですね。そのなかで死んでいったとしても、それは自然なことなのです。
人の手によって捻じ曲げられて、生きていっている彼らを見るとちょっと悲しい気がします。




ねえ、変な例えですけど、宇宙人がやってきて、あなたをどこかの星に連れて行った。檻の中ではあなたは病気もしない、ちゃんと食べるものも与えられている。
宇宙人があなたに「人間の世界にいれば戦争や、事故、病気で死ぬかもしれないし、食べていくことだって大変なこと。ここでは何もしなくても一生、過ごせるじゃないか」って言ったとして、あなたはそれを受け入れられますか?



人間って時に残酷なことをすることがあるのですね。
ただ自分のわがままのため、、、、