一年のこの時期、岬の家の周りは次に来るものの期待と、生命力に溢れます。
それはもう、見ているだけでまぶしいくらい。
私のお腹を満たしてくれるもの。胸だけでなく、お腹も期待に膨れます。
青いうちに採って、スライスして砂糖漬けにしてみようかな。
それとも、熟するまで手元に置きましょうか?
食べられなくとも、利用できなくても、愛されるものもあります。
双葉よりもかんばしいはずのもの。
でも、ほんとうに噂どおりなのかな?
これから来る時を期待し、胸を膨らませながら、大きくなっていくこの子たちを見ていると、それだけでも、命の力を分けてもらっているような気分になれます。
無機質な人工の産物とはその辺が違いますよね。
天の恵みの素晴らしさかな、、、
これらが大人になっていくころ、どんな世界が待っているのでしょう。
知る由もない私には、それがいい世界であることを心から願うだけ。