夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

住めば都

2011年11月21日 10時34分26秒 |  岬な日々


リビングの椅子に座って外を見ています。


田んぼや、丘の緑の中に木々の葉が色づいて新しい絵を描いています。
特別の紅葉が広がっているわけではありません。
たくさんはいりません。
秋の色がちらほらとしているだけ。
それでも私にはこの上ない幸福な気持ちにさせるものです。
こんな景色の中に身を置けること。
そしてそんな家を手にできた幸運。



私から見れば超大金持ちの友人たちがいます。彼らが手にしているものからすれば、あまりにも小さな、みすぼらしいものかもしれません。




家だって根太もあちこち腐ってきたし、手を入れなければいけないところは書ききれないくらい。
不都合も、あと何年生きられるだろう、それまで保ってくれれば御の字なんて気持ちで接すれば、ほとんどが無視できる。



リビングの椅子に座って、外を見ている。
ちょっと傍観者的に、季節の、時間の移り変わりの中に、自分を置いて、
周りの美しさに見とれている。
そして、ただただその贅沢を感謝している。



そんな毎日です。