そりゃ、おいちゃんは大昔には商売柄、「温故知新」なんてよく口にしてたはずよ。
でもさ~ 今は、おいちゃんは単に昔の思い出に浸っているだけ、、、
そこからなにか学びとろうなんて姿勢は全くないのね。
大昔の彼女、それが美人だったって、今、探しだして来て見てみれば、、、
しわくちゃ婆なのは当たり前じゃん。
昔の彼女の美しさ、それを見る時の胸のときめき
それを思い出し、その美しさ、ときめきを再現しようとしたりなんてのは
やらなきゃいけないことだけど、
もう一つ大切なことは、自分を取り巻く環境、時が変わっちゃっていると言うことを、それを通じて自覚することね。
仮に、昔そのままの彼女を再現できたとして、
昔感じたときめきはないはずよ。
バロックの曲を忠実に再現できたとして、
それはとても大切なことだけど、
当時の人が感じた美しさはないのね、、、
生きてる環境が違うもの
ピッチはともかく、
テンポはもう、何を弾いても子守唄でしかないでしょう
戦前の演奏家の演奏、そして彼らが身につけているアゴーギク
たったそれだけの時の経過ですら、今の置かれた環境では素直には受け入れられないものが多いのよね。
再現すること、そしてそれと同じくらい、なぜこんなにも違うのかを知ること、むしろそっちの方が大切かもね。
でも、おいちゃんは心配しなくてもいいのよ。
おいちゃんは、お呼びがかかるのを待っているだけだから、
古き良き時代を懐かしんでいれば、、、
それだけでいいんだよ。