ブログの閉鎖中、ありがたいことにたくさんの方々に再開を促された。その一つの理由に、「お前がブログを止めたって電力の節約に大して影響ないよ」というのがあった。電気の節約のために止めたわけではなく、結果的にはムダの節約になる、と思っただけだが、小さいムダが集積すれば大変な数字になるというショッキングな事例を示され驚いたことがあるので、書き残しておく。
『スローライフ瓦版第61号』(2011年6月21日付)に、神野直彦東大名誉教授が次のような投稿をしていた。
・世界全体では、一日に約2000億通のメールが行き交っている。
・うち1800億通は不要な迷惑メールで、これを消すのに、1通につき3秒かかる。
・その消すための電気代は年間110兆円で、世界の国内総生産5,234兆円の2.1%。
(月尾嘉男東大名誉教授の試算)
この記事はいささかショックであった。チリも積もれば山となるの典型だろう。それよりも世界を行き交っているメールの9割が不要な迷惑メールというのがショックだ。周囲の無駄をできるだけは省いた後、これぐらいは残そうと思ってブログを再開したが、何としてもその9割に入らないように心がけたいものだと思っている。