旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

不安を残す総選挙の結果

2014-12-15 14:48:42 | 政治経済


 第47回衆議院議員選挙があっけなく終わった。与党に巧みに仕掛けられて、思惑通りに終わったという感じだ。このようなことで民意が集約されたとしていいのだろうか?
 何処かのテレビでキャスターが報じていたが、自民党幹部は、大義なき選挙という言葉が世上に流れたとき、「これで勝ったと思った」と言っていたそうだ。大義なき選挙――つまり争点なき選挙となれば、与党の信任投票に終わる、ということらしい。民主も維新も「大義なき選挙」と言って、これという争点も対案も示さなかったのだから、まさに自民党の思う壺であり、初めから与党圧勝は決まっていたのであろう。
 自公は、「丁寧に」とか言って恰好はつけながら、やりたい放題をやるのではないか? 特に集団的自衛権の行使容認から憲法改悪の道は怖い。戦後、国民はこの怖さから3分の2議席だけは阻止してきたのだが、このところ、あっさり渡してしまっている。今後の世論喚起が重要で、世論調査なども含め国民の意思表明がキメ手となろう。

 中間野党が対決姿勢も具体的政策も示し得ず終わったのに対し、共産党の姿勢は際立っていたのではないか? この党は大義なき選挙など言わないで、この選挙を「安倍政権の暴走にストップをかける絶好のチャンス」ととらえた。そして、経済と国民生活、主として消費税問題、集団的自衛権、原発再稼働、沖縄の辺野古基地移転、などに対案を示しつつ明確な対決姿勢を示した。
 それら対案の実現性などはともあれ、その主張は一貫しており、ぶれない党というふれ込みも含めて国民に一定の選択肢を示したのではないか? その結果が、8議席から21議席への躍進となって表れたのであろう。
 「3分の2議席確保…歯止めなき暴走」をチェックするためにも、今後議会で一定の影響力を持つであろう共産党の動きは、注目する必要があろう。


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