旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

今年も終わる … スポーツはどんな年であったか

2015-12-05 15:02:37 | スポーツ

 

 今年も終わろうとしている。ジャンルごとにどんな年であったかを追ってみよう。
 先ずスポーツ。

 昨年の暮れか今年の年頭か忘れたが、2015年のスポーツは40歳に期待する、と書いたような記憶がある。具体的には、野球の黒田(広島カープ)、大相撲の旭天鵬、スキージャンプの葛西の3人の活躍に期待したのであった。
 黒田の活躍は十分に評価できるのではないか。勝ち星は11勝と公約の10勝以上を挙げ、何と言ってもその存在感が大きい。彼がいるというだけで、カープにも広島にも相当な経済効果があったはずだし、随所で見せた“男気”がカープの人気を一層高めた。既に「カープ女子」などの存在で、観客動員数などでカープの人気は高まっていたが、それと一層波長を合わせた。
 味方が得点力を欠き、優勝に絡むカープブームを引き起こすまでには至らなかったのが残念だった。マエケン、黒田、ジョンソンという三羽烏を擁しながら、点が取れないでは野球には勝てない。ついに1ゲーム差でクライマックスシリーズ出場も落してしまった。黒田には悪いことをしたと思っている。
 旭天鵬には、一つでいいから勝ち越しをつづけ、あと2,3年幕内に残ってあらゆる記録を更新してもらいたいと思っていたが、残念ながら名古屋場所で引退した。「十両に落ちてまでとらない」という美学を貫き、潔い引退であった。
 代わりに、嘉風などという力士が出てきた。まだ33歳であるので比較はできないが、30を過ぎて強くなり、このところ二けた勝利での勝ち越しを3場所続け小結に上がり、そこでも勝ち越して来場所は関脇が予定されているので、これは楽しい。旭天鵬の後を追ってほしい。
 葛西は実に地味な活躍だ。もしかするとこの人が一番「40代の希望」をいつまでもつないでくれるかもしれない。まだシーズンは始まったばかりなので、もう少しレジェンドの行く末を見守ろう。

 来年はどんな年になるのだろうか。来年と言わず長期的に展望すると、団体で力を発揮する日本人の性質から、日本のスポーツ界を活気づけるのはラグビーかもしれない、という予感はある。


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