プロ野球も、交流戦から6~7月の中盤戦を終え、いよいよ山場に差し掛かってきた。毎年この時期になるとカープの優勝がチラホラ見えてきて、果たして勝てるのかと様々な皮算入を始める。カープの最低到達点を見積り、他のチームがそこに到達できるかどうかを占うのだ。その中には、カープが勝つことよりも他のチームの、特に眼下の敵である巨人の負け数を見積もるというミミッチーファン気質がチラつく。
中盤戦のカープは好調だった。苦手な交流戦後の昨日までの成績は、巨人に7勝2敗、ヤクルトに3勝1敗、横浜に2勝3敗、阪神に5勝1敗、中日に2勝1敗で、合計19章8敗、2勝1敗のペースを上回っている。今日からの後半をこのペースで行けばまず優勝は堅いだろうが、そう甘くはなかろう
8月は最も疲れの溜まってくる頃(これはどのチームも同じだが)、マジックがともり始めると選手も硬さが目立ってくるしペースは落ちる。なんとか1勝1敗のペースで行ってくれないかと願う。残り試合が53試合だから、27勝26敗で行けば、一つの目安である80勝に到達する。さて、他のチームは80勝にとどくか?
80勝にとどくためには、巨人は残る46試合を33勝13敗で行かなければならない、ヤクルトは52試合を36勝16敗、中日は48試合を37勝11敗、横浜51試合を39勝12敗、阪神56試合を41勝15敗、となる。中日以下はちょっと苦しいのではないか? やはり当面の敵は巨人とヤクルトだ。
巨人もヤクルトも、2勝1敗のペースを上回ることになるが、これは、ちょっと調子づけば可能だ。とすれば、カープは1勝1敗のペースではダメだということだ。しかし、1勝1敗のペースだって実現できる保証はない。かくなる上は、団子状態の他5球団の星のつぶし合いに期待し、巨人もヤクルトも2勝1敗のペースに至らないことを願うのみだ。自力より他の無力に期待するという情けないファン心情だ。
ああ、勝利の女神よ、カープの三連覇に微笑みをかけ給え。…最後は神頼みだ……。