コロナ退治のための緊急事態宣言が、首都圏一都三県で2週間再延長されることになった。
2週間という期間の確たる理由は分からない。延長の最大理由とされた医療逼迫についても、ベッド使用率30数%が逼迫の状況かどうかも分からない。ただ、世論調査の結果でも多くの国民が「延長はやむを得ないのではないか」と思っていることも確かだ。首都圏の感染者数が下げ止まり、むしろ増加に転じる傾向を見せているからだ。
私も何となくそう思ってきた。どうせ感染者がゼロになることなどなく、次の増加の波が必ず来ることは避けられないと思うが、できることならその波を低くし、できるだけなだらかにしたいものだとみんな思っているのだろう。そのための自粛なら仕方がない、という日本人特有の協調精神も作用しているのだろう。また、国の呼びかけに必ずしも十分に従っていない自己の行動に対する、忸怩たる思いもあるのかもしれない。
悔しいのは、この延長で18日に予定していた浜名湖一泊旅行を取りやめたことだ。何もやめることはないではないかとも思ったが、国が呼びかけて多くがそれに従おうとしているときに、あえて不要不急の旅行を強行することもないではないかという常識論に従ったのだ。まさに日本人的かもしれない。
旅行取りやめで浮いた金で、美味しいものでも食べようと会食の計画が出てきた。浜名湖へ出かけるのと、より過密な新宿での会食とどちらがコロナ感染に危険かは全く分からないが、これも日本人的曖昧さでやりすごすことになるだろう。