旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

現状政治(自公政権)を支えた若者層の保守主義

2021-11-07 15:26:15 | 政治経済

 

 総選挙が終わって一週間が経ち、様々な論評や政治番組が行われている。それらを総合すると、当初予想できなかった自民党の絶対安定多数獲得の背景には、未成熟な野党共闘の力不足もさることながら、若者層の保守主義(場合によっては右傾化も含む)があったようだ。それによると…。
 バブル崩壊後30数年、デフレ経済の続いた日本は経済成長ナシ、実質賃金は下降を続けあらゆる面で国力は低下、その時代を生きた若者層に良いことは何もなかった。今後簡単に良くなるとはとても思えない。それなら、変に変えるより、せめて現状を維持してほしい。
 これが若者層の意識だというのだ。選挙の出口調査の結果では、20代、30代の40%強が自民党に投票している。「現状維持を前提にした是々非々政治」を主張する維新の会に投票した者も多く、層によっては立憲民主党をしのいでいる。

 それにしても若者たちは、安倍・菅政治が犯した「モリ・カケ問題」、「公文書偽造」、「桜を見る会」などの悪事をも許したのであろうか? 正しさを求める若者らしい正義感もなくしているのであろうか? それとも、長いこと味わってきた「希望のない悪い世の中」にあっては、安倍・菅政治のその程度の悪は織り込み済みとでもいうのだろうか?
 いずれにせよ、野党共闘がこれら若者層に、魅力ある国の将来像、何よりも「明日からこんな政治をやるという具体的なビジョン」を示しきれなかったことだけは事実であろう。これらの反省、具体的な立て直しこそ急務であろう。かなり難しい課題であるが…。


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