冬季オリンピックを終えて、最後に称えられるべきは、女子カーリングの銀メダルであろう。ロコ・ソラーレというチームについては、語りつくせない魅力があるが、それはさておき、カーリングというゲームの魅力について記しておかねばなるまい。
相互に石を投げ合い、最後にハウスの中央に一番近いストーンを得たチームが勝利する。1チーム4人が2投ずつ投げるので8投しかないが、その最初の投球からガードの石を投げる。先攻がハウスの中央を占めても、後攻に必ず打ち出されるから後攻が圧倒的に有利だからだ。つまり味方が最後にハウス中央に投げるであろう石を守るために、最初からガードの石を投げる。そしてその位置関係が勝敗を決める。
たった8球しかない石の大半をガードに回し、最後の一投にかける。当然相手はガードの石をはじき出しにかかり、その攻防が勝敗を決する。全ては、将来投げられる最後の一石を守るために投ぜられる。その読みと呼吸、いわゆるチームワークが勝敗を決する。「一人は皆のために、皆は一人のために」……、民主主義の極意のようなゲームだ。
聞けばカーリングはイギリスを発祥の地とするようだ。民主主義もまたイギリスを先進国としている(最近どうも、イギリス民主主義も怪しいが)。前回オリンピックの三位決定戦で日本に敗れてメダルを失ったイギリスは、今回、日本に負けるわけにはいかなかったのかもしれない。
やっと咲き始めたわが庭の梅
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それにしても、民主主義も人権も、ないがしろに侵略するロシアが、許せません。「ロシアはウクライナ侵略ただちにやめろ」と、声を広げたいものです。