いろんなニュースが一挙に押し寄せて来た。
昨日は一日中雪が降り続き、関東各県も45年ぶりとか60年ぶりとか、30センチ、40センチの雪が降り積もった。今朝は朝から雪かきだ。隣接する義兄の駐車場は雪を除かねば車が駐車できない。義兄と姪っ子の雪かきをを手伝って久しぶりに汗をかいた。
わが家の坪庭の灯篭も雪をかぶった
雪かきの合間にソチ・オリンピックのニュースを見ると、モーグルの上村愛子が再び4位に沈んだ姿が映っていた。私は今度のオリンピックに、「上村のメダル」だけを望んでいた。ジャンプやフィギュアの金メダルよりも上村の銅メダルを願っていた。これで私のオリンピックは80%終わった。
しかし上村に前回のような涙はなかったようだ。全てをやり遂げた清々しい笑顔があった。それが何よりではあるが…
上村の4位を悲しんでいたら、NHK囲碁トーナメント準々決勝で首藤瞬七段が山下前本因坊を破った。これは快挙である。先週の勝利のブログで、「山下、井山に勝ってこそ首藤瞬時代の到来ぞ」と書いたが、最初の関門を突破してベストフォーに進んだ。
トーナメント表を見ると、向こうの山に井山がいる。かくなる上は何としても準決勝を勝ち抜き、決勝で井山と闘ってほしい。
大雪が運んできた悲喜こもごものニュース…、少し時間をおいて、それぞれをもう少し冷静に振り返ってみよう。
大分県の臼杵から義妹(三番目の弟の嫁)が上京してきた。たった一泊しかできないというので、在京のわが兄弟(3人)の嫁たちが急きょ集まるという。昨年の暮れに友人どもと臼杵を訪ねフグを食べる大宴会でお世話になったので、そのお礼も兼ねて私もその嫁仲間に入れてもらった。
宿泊地の青山に出かけ、先ずはお茶をしながら2時間近くしゃべりまくり、夕食は中華がいいというのでオペラシティの『東天紅』に繰り出す。
最後は「うたごえ」の好きな義妹に楽しんでもらおうと「うたごえ居酒屋『家路』」で夜中まで楽しんだ。そこには弟も出てきたので総勢6名。久しぶりの兄弟会となって絆を強めた。明日死んでもおかしくない齢となった私にあっては、このような機会をのがしてはいけないのだろう。
とにかく義妹が、おしゃべりも食事も歌声も大変に喜んでくれたのがうれしい。「大満足!」を連発しながら帰って行ったが、今日は何年ぶりという大雪、新幹線は無事に動いているのだろうか? お姉さんと二人で今日中に別府まで着けばいい…、と言って帰って行ったが。
立春を過ぎたが厳しい寒さが続く。太陽が照っても気温の低さがそれに勝る。春はなかなか来ない。
日本経済にも簡単に春が来そうもない。株は今年に入って2千円以上も下落している。昨夜M氏と杯を重ねながら今年の経済を話し合ったが、M氏は最終的には1万8千円まで行くのではないか(これから4千円上げ)というが、私は、浜矩子氏の言う1万円とは言わないが、これから上がる要因もないのではないか、と言っておいた。これだけはわからないが、内外の不安要因は多い。
春闘も始まったが、今日の日経新聞の報じるように「賃上げ体力まだら模様」で、真のベースアップはほんの一部大企業に限られ(それすら3、4千円で消費税アップ分にも満たない)、多くの国民の生活水準向上にはほど遠いのであろう。うすら寒い限りである。
政治の方もうすら寒い。国会論戦を見ていても、多勢を背景にした安倍首相の暴走ぶりは収まりそうになく、野党の攻勢も迫力を欠く。共産党だけが「自供対決」を掲げまともに論争を仕掛けているかに見えるが、これまた数の差があり過ぎてか、政府答弁は一般論の繰り返しだ。
政治、経済にも春の来るのはいつの日のことか?
昨日は節分。昔から節分は豆まきと決まっていたが、わが家でも昨夜は恵方巻きで済ませた。節分の風情はやはり豆まきだと思うが、いまや豆をまく元気はないし腰が痛くて豆を拾う力もない。
それよりも老夫婦二人で豆まきなど様にならない。あれはやはり子供がいて、親たる自分は鬼を演じなければ絵にならない。その鬼をやるとなるとますます体力を必要とするのだ。
従って恵方巻きにしたが、それを丸かじりする食欲も消化力もない。巻きずしみたいに小さく輪切りにしたものを、ほんの二切れ食べただけだ。
それでも春は来るだろうと思っていたら立春の今日は雪になった。豆まきの手を抜き、恵方巻きも二切れで済ませたのがバレたのではないか?
昨日の最高気温18度とうって変わり、朝からの冷たい雨は天気予報どおり午後3時から雪に変わった。我が家の庭の槇の葉も、またたく間にうっすらと染まった。簡単に春は来ないのだ。
人間の手による打ち続く自然破壊を、神は咎めているのであろう。それともやはり、豆まきの手を抜いた上に恵方巻きの食べ方までミミッチイのが悪かったのかなあ?
すでに何回もこのブログに登場している甥のプロ棋士首藤瞬七段が、NHK囲碁トーナメントで3回戦を突破、準々決勝に進出した。このトーナメントには過去2回出場しているがいずれも2回戦までに敗退、今回は3回戦も勝ち抜いた。
大石や大場を取ったり取られたりする激しい碁で、素人の私には何がどうなっているのかわからなかったが、最後は2目半の勝利ということだ。2時間やそこらであんな激しい闘いをやっては寿命を縮めるのではないかと、その方が気になった。
棋士どうしは、時々ボヤキを呟いてはいるが冷静にやっているようで、子供のころはよくわが家にも来て物静かなおとなしい児であったが、立派な闘士に育ったものだと感心した。
さて、ベスト8となると何とか勝ち進んで準決勝、決勝へと進み、ああよくば優勝してほしいと願うのが応援者の思い。ところが次の相手はあの山下敬吾前本因坊、並の相手ではない。一般論的には分が悪いということになるのであろう。
しかし同じプロ棋士どうし、そのような差はないのであろう。しかも一発勝負だ。どちらが有利などないのであろうし、おそらく瞬も「分が悪い」など全く思っていないのではないか?
これだけは瞬に言っておきたい。
「瞬よ、頑張ってくれ。山下や井山に勝つことなしに首藤瞬時代は絶対に来ないのだ」と。