旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

秋の京都、奈良を歩く② … 観音像を求めて奈良の寺を回る。

2017-11-22 14:53:02 | 



 翌日も好天に恵まれ、奈良の寺を、法隆寺、中宮寺、唐招提寺、秋篠寺と回った。唐招提寺は急遽予定を変更して行くことになったのであるが(理由は後述)、この寺巡りの目的は「観音像を求めて」というものであった。
 まず法隆寺も、「…つぶさに見れば一日かかっるので、全て省略して観音像に集中する」というのがK先輩の計画、そして案内されたのが「百済観音像」。なにせこの像は、K先輩が二十歳のころ、当時前に置かれてあったベンチに腰を下ろし、2時間動かずに眺めつくしたという仏像である。しかも、90歳を前にして未だ魅力を失わず我々を案内しようというのだから、その思い入れの深さは測り知れない。寺のリーフレットにも次のように書かれてある。
「法隆寺に伝わる百済観音像(飛鳥時代)は、わが国の仏教美術を代表する仏像として世界的に有名…、また日本の仏像には珍しい八頭身のすらりとした姿と、優美で慈悲深いその表情は、多くの人を魅了しています」

 このように一つ一つ説明していくと、とてもこのブログには収まり切れないので省略するが、続いて、同じく法隆寺の夢違観音像(白鳳時代…この像に祈ると、悪夢が善夢に変わると伝えられる)、中宮寺の如意輪観音像(白鳳時代)など、また、首のない像や首をすげ替えた像などいろいろと続く。中でも、首のない像については、「どのような美人であったのか」が話題となり、首をすげ替えた像については、ちょっと傾いだ首がなまめかしさを感じさせ人気がいいという。昨日の永観堂の「みかえり阿弥陀」にせよ、前記如意輪観音の右手をほほに寄せた様といい、女性はやはりちょっとしたしぐさに魅力が現れるものであろう。
 ということで詳細は避けて、ここでも寺の写真のいくつかだけを掲げておく。

  法隆寺
       

     
      中宮寺


   唐招提寺
         


  
     秋篠寺への参道をたどるK先輩           秋篠寺




 




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