狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

F22最新鋭戦闘機 嘉手納配備 住民ら「納得し難い」?

2007-01-10 07:23:29 | 未分類
防衛庁の省昇格以来沖縄の新聞はまる開戦前夜のような騒ぎぶり。
 
昨日の琉球新報にはお馴染みの「軍靴」もお目見えした。
 
何事も針小棒大に騒ぎ続けると、「オオカミ少年」の例のごとく地元読者は逆に無関心になる。
 
沖縄では一寸した交通事故でも、米軍人の事故となると新聞の見出しが必要以上に大きく踊る。
 
ましてや、米軍人による「少女暴行事件」ともなると、沖縄を通り越して全国的な大問題となる。
 
先日、新年会の酒席で、今も現役で手広く事業を展開している友人のA君が「少女暴行事件」について語った言葉が印象に残った。
 
≪太田知事は「少女暴行事件」を自分の政治に利用したが、この少女のプライバシー、将来の人生について考えた事はあったのか。≫
 
≪沖縄の新聞、テレビも名前と顔さえ出さなかったらこの少女のプライバシーが護られると本気で思っていたのか。沖縄のような地縁社会では地域の人には皆知れ渡ってプライバシーもクソもない!≫
 
≪被害者の少女の人権を護る振りして最もこの少女の人権を踏みにじったのは大田知事と地元マスコミだ≫
 
酒席とはいえ日頃地元のメディアでは聞く事の出来ない、地元の声無き声を聞いた思いがした。
 
沖縄に多くの米軍人が住んでいる以上、交通事故もあり得るし犯罪だって皆無と言うわけには行かないだろう。
 
誰か地元民と米軍人との人口比率による、交通事故率、犯罪率を調べたら面白いと思うのだが。
 
                      *
 
ところで今朝の琉球新報も一面トップが”きな臭い”。
 
F22 嘉手納配備
 
最新鋭機ステルス 来月12機
 
社会面のトップも、
 
地元首長強く反発
 
住民ら「納得し難い
 
・・・と島ぐるみで猛反対、と言った印象を受ける。
 
 だが、待てよ。
 
新報の一面の「ニュース用語」と言う解説記事には、
 
≪F22戦闘機
F15戦闘機の後継機としてロッキード・マーティン社が開発した米空軍の高性能戦闘機。(以下略)≫とある。
 
ネットが普及する前だったら新聞がどのような無責任な報道をしても、人間の記憶には限界があり、後でその報道を正確にフィードバックするのは少なくとも一般読者には不可能だった。
 
だが、ネット検索は恐ろしい。
 
そのF22戦闘機の旧型とも言うべきF15戦闘機の「オーバーラン事故」を地元紙が大騒ぎしたのは未だ記憶に新しい。
 
結局、地元が危惧する「欠陥機種」を最新鋭機種に入れ換えるて話ではないの?
 
諸手を上げて、賛成こそしても反対する理由は無いと思うのだが。
 
だが、東門沖縄市が北朝鮮のミサイルは安全で、それを迎撃するPAC3は危険だと叫ぶ論理と同じなのだろう。
 

地元糾弾、怒りあらわ 同型機飛行を再開 F15オーバーラン

 【中部】米空軍は21日午後、同日午前に滑走路をオーバーランして停止した同基地所属のF15戦闘機の同型機の飛行を再開させた。原因が究明されない中、トラブルを起こした機体が現場から移動後わずか30分以内での同型機の飛行再開に、基地周辺首長や住民からは「住民の恐怖を大きくしている」などと、米軍に対する反発の声が上がった。嘉手納町議会基地対策特別委員会(田仲康栄委員長)は24日午前、委員会を開いて対応を協議する。 21日午後には同基地で米国ネブラスカ州オファット空軍基地所属の大気観測機WC135Cの緊急着陸もあり、米軍機のトラブルの多さが露呈された。
 野国昌春北谷町長は、「以前からF15は欠陥機だからと3連協で撤去を求めている」と指摘。「オーバーランの原因も究明されないままの訓練再開は住民感情を逆なでするものだ。許せない」と糾弾した。東門美津子沖縄市長は「市はこれまで、事故の原因究明と再発防止対策を米軍に強く申し入れていたが、またもやこのような事故が発生したことは極めて遺憾だ。市民の不安は一段と強くなっている。早急な事故原因の究明と再発防止への対応を重ねて要求する」とコメントを発表した。
 嘉手納飛行場を一望できる嘉手納町屋良の道の駅「かでな」では、同型機が飛行再開した瞬間、トラブル機の処理の様子を見ていた住民らからは怒りの声が上がった。
 発生直後から現場を視察していた嘉手納町議の仲本博重さんは「住民をばかにしているのかと目を疑った」と吐き捨てるように述べ、「原因を伝えられていない住民からすると、恐怖がさらに大きくなる」と怒った。
 基地周辺住民の不安も増幅。嘉手納町屋良に住む長嶺由盛さん(75)は「万が一、飛行機が落ちた場合を考えるとゾッとする」と話した。
 沖縄市PTA連合会の諸見里宏美会長(45)は飛行再開に「(米軍は)感覚がおかしいのではないか。すぐに再開するのは理解を超える」と強い口調で話し「仮に基地内の住宅などに被害があったとしても、同じようにすぐに訓練を再開するのか。沖縄県民なら危険にさらしてもいいのか」と疑問を示した。
 F15戦闘機のオーバーランを受け、県基地対策課は那覇防衛施設局に対し、米軍に再発防止と安全管理の徹底を求めるよう口頭で申し入れた。(琉球新報) 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-19090-storytopic-3.html

(11/22 9:35)

ここでもお馴染みの東門沖縄市長が、

「市はこれまで、事故の原因究明と再発防止対策を米軍に強く申し入れていたが、またもやこのような事故が発生したことは極めて遺憾だ。市民の不安は一段と強くなっている。早急な事故原因の究明と再発防止への対応を重ねて要求する」

とコメントしているが、問題の「事故」は雨でスリップしてオーバーランした事故。

雨でスリップしたら欠陥呼ばわりは矢張りヤクザの強請りに近い。
 
例えば某メーカーの乗用車が雨でスリップしたとして、それだけで欠陥車と騒ぐのと同じ類。
 
 
 
オーバーラン抗議決議/嘉手納F15 (沖縄タイムス 11月27日)
 
 米軍嘉手納基地で二十一日に起きたF15戦闘機オーバーラン事故で、北谷町議会(宮里友常議長)は二十七日午前の臨時議会で、「事故は一歩間違えれば住民を巻き込んだ大惨事になりかねなかった」とする抗議決議を全会一致で可決した。事故原因の究明と再発防止策、F15戦闘機の即時撤去などを求めている。
 抗議決議は「事故現場は県道から直線距離で約二百メートルの距離。事故機の移動後、原因究明がないまま事故の三十分後に訓練が再開されたことは極めて遺憾」と、米軍の事後対応に強い不満を表明した。
 また、F15戦闘機について「製造から三十年余りが経過し、その老朽化が指摘されている。今年一月の墜落事故やフレア誤射、緊急着陸時に左主脚が折れるなどの事故を起こした」と指摘し、同機の即時撤去を求めている。
 
                   
 
 個人車両の交通事故にせよ、JR列車事故にせよ、事故は無いに越した事がない。
 
だが、濡れた路面でスリップした車を、欠陥車輌だと大騒ぎするの暴力団の仕事だろう。
 
上記タイムス記事は正にこのヤクザの言いがかりに近い。
 
F-15のオリジナルは確かに30年前に初飛行したものだ。
 
だが機体全てが30年前に作られたわけではないのは勿論、後継機のF22が製造される直前から、ごく最近まで生産が行われ続けている。
 
構造や内部ソフトの更新などが随時行われ、30年前と全く同じ機体など存在しないのが軍事的な常識。
 
型式が古かったからと言って、いちいち即時撤去を求めていたら世界中の戦闘機は殆ど廃棄処分をせねばならぬ。
 
中国の戦闘機など全機廃棄でメデタシメデタシなってしまう。
 
この伝でいくと中古車天国の沖縄では道路が空いて朝夕のラッシュも交通事故も減るというものだ。
 
古い機種の即時撤去を求めておきながら、最新鋭の機種F22を配備には反対。
 
これを世に矛盾と言う。
コメント

毎日新聞vs「ネット右翼」 “罠”にはめられ、みっともない

2007-01-10 06:49:11 | 県知事選

毎日新聞 余録:

ゲーム漬けで大脳の機能が低下するという

 ゲーム漬けで大脳の機能が低下するという「脳内汚染」。インターネットの掲示板に過激な主張を書き込む「ネット右翼」。現実に背を向けたがる若者たちを、負のイメージでとらえた言葉があふれている。そんなに目くじらを立てても、仕方なかろう

▲親たちの世代だって、テレビや漫画にどっぷりひたって育った。社会に出る時期には「いまの若い連中はつかみどころがない」と慨嘆されたではないか。大量退職期を迎えて「蓄積した知恵と技術を伝承しなければ」などと持ち上げられると、なんだか面はゆい(略)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/yoroku/news/20070108ddm001070040000c.html

毎日新聞 2007年1月8日 東京朝刊

 

毎日新聞は去年来のネット住人の攻撃をよっぽど根に持っているのだろう。

1月1日の「ネット君臨」と言うネット攻撃特集に続いて、今度はコラムでネット住人にあからさまな憎悪をむき出しにし、ネット書き込みをする若者を「負のイメージ」で捉える。

今年はネットとの対決姿勢で臨むつもりなのか。

そんな中、次のようなニュースが報じられた。

毎日新聞また騒動…またまたマル秘情報流出

 毎日新聞読者の個人情報約100件や読者管理に関するマル秘情報が、インターネット上のファイル共有ソフト「Winny」(ウィニー)を通じてネット上に流出したことが9日、分かった。同紙は昨年、約6万5000人の読者情報が同様にファイル共有ソフトで流出したばかり。今回は件数こそ少ないものの、実名入りクレーム報告書や配達、集金のトラブルに対応するわび状といった読者に対し迷惑千万な情報で、管理体制が改めて問われそうだ。(略)(1月9日 ZAKZAK)

いくらネットとの対決を気取って見てもネットの本質も怖さも知らない体質では、毎日新聞も今年は凋落の一路を辿る年となりそうだ。

マスコミではけして報じられる事のない毎日の凋落ぶりを、ネット情報が詳しく報じている。(文末に転載)

これもネットの怖さですよ、毎日さん。

上記を報じたZAKZAKに次のようにからかわれている。

≪同紙は「ネット君臨」と題した年頭企画で「2ちゃんねる」や「ひきこもり」といったネット社会の闇を掘り下げている。またも自らネットの“罠”にはめられ、みっともないったらありゃしない。≫ 

 

  渡部亮次郎のメイル・マガジン 頂門の一針  第679号
□■■─────────────────────────── ■□
              平成19(2007)年01月09日(火)

━━━━━━━
苦悩の毎日新聞
━━━━━━━


        平井 修一

15年ほど前だったか、毎日新聞社の子会社から仕事の依頼を受け、お堀端の本社ビルを訪れことがある。一歩足を入れてびっくりした。ぼろぼろのビルである。

このビルは1966年(昭41)に竣工したから、小生が訪ねた頃は築25年ほどであり、ぼろぼろのはずはないのだが、経営不振でメンテナンスに金をかけられないのだろう。印刷機械も旧式で、10年以上も前にタイムスリップした気がした。

その際に小生の部下だった女性とバッタリ出会ったが、早稲田大学雄弁会のコネで「サンデー毎日」にもぐりこんだという。それも驚きだった
が、毎日の社屋のすさまじさに比べれば小ネタだ。

毎日新聞社の経営は依然として厳しいようだ。調べてみたが、新聞社というのは決算書を公表していない。読売も朝日もそうである。「知る権利」などといって取材対象から情報をひっぱり出すくせに、自社の経営情報は隠す。

毎日新聞の発行部数は3,974,559部(2006年1~6月半期
平均 ABCレポート)とある。通勤の車内で毎日を読んでいるのを見た
ことがないので、「ほんまかいな」と調べていったら、毎日新聞販売店
を経営していた人の記事に出会った。

http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=234

「私がこのほど東京本社幹部から入手した『参考 朝刊 発証数の推移」と題された資料によれば、2002年10月時点の発証数(=読者から領収証を貰えている数)は250万9,139で、店扱い部数(=新聞
社が販売店に売った分)の395万3,644と比べ、37%も少ない
ことが分かった」

「(添付の資料は)97年と2002年の比較表。実売数は5年で26
万部以上も減っていることが分かる」

「私のこれまでの調査では、押し紙は読売で2割、朝日で2~3割、毎
日で4割だった。今回の資料で、毎日のデータが正しいことが証明され
た。実売では読売800万部、朝日550万部といったところではない
か」などと書かれている。

1年間で購読者が5万人も減る、1日あたり130人以上が減るのでは、
経営がおかしくなるのも当然だし、後10年もしないうちに200万部
を切ることだろう。これでは記者の意欲も減退しよう。

以上のような情報はマスコミでは決して得られなかった。ネットが普及したお陰だが、都合の悪い情報を排除するような動きもあるようで油断はできない。

 

コメント