狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

BDAの30億円はババ抜きゲーム 米国の忍耐も限界に

2007-06-05 07:56:48 | 県知事選

記事入力 : 2007/06/04 09:59:58
BDA:専門家ら「6月過ぎれば米国の忍耐も限界に」
BDA
 マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)問題の解決が遅れる中、以前は「数日以内に解決する」と予測していた外交通商部の当局者らが、最近では「解決の方向に向かってはいるが、いつ解決するのかは分からない」と述べている。


 韓国国内の専門家らは、BDA問題がこのように長期化した最大の理由は、北朝鮮が2500万ドル(約30億5000万円)の「引き出し」ではなく、あくまでも「送金」を要求し続けているためと話している。つまり、北朝鮮が「送金」を要求し続ける背景には、今回の機会を利用して「違法」のレッテルをはがし、国際金融体制に再び加わることで、今後同様の追加金融制裁を受ける可能性を排除しようとする狙いがあるため、問題が長期化したという見解だ。


 統一研究院の徐載鎭(ソ・ジェジン)先任研究委員は「米国は(凍結されていた)2500万ドルだけ北朝鮮に戻せばよいとミニマムのラインで考え、一方北朝鮮はマキシマムに国際金融体制への編入まで要求している」と指摘した。また、韓国政府の当局者は、これを「北朝鮮が試合中にゴールポストを動かした側面がある」と表現した。


 ところで、こうした状況を受け、米国がいつ忍耐の限界に達するかも関心を集めている。この点について韓国国内の大多数の専門家は、6月がカギになると予想している。成均館大の金泰孝(キム・テヒョ)教授は「6月が米朝双方にとって心理的マジノ線となるだろう」と指摘した。同様に慶南大の金根植(キム・グンシク)教授も「6月を過ぎると交渉進展の動力がなくなり、米国の忍耐力が限界に達するだろう」との見通しを示した。


 一方、韓国政府の高位当局者は「今や新たな次元での解決策を模索すべき時点にある」との認識を示したが、具体的な解決策については予想しにくいとの反応を示した。


イム・ミンヒョク記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS

                       ◇

 

BDAをめぐるアメリカ、北朝鮮、中国の動きは日本の新聞報道では良く理解し難い。

ヒル米国務次官補の「60日以内に解決する」、

「来週中に解決する」

そして「数日以内に解決する」から

遂には「解決の方向に向かってはいるが、いつ解決するのかは分からない」と大きくトーンダウンしてしまった。

当初アメリカは、六カ国協議において、米朝二ヶ国国会談を主張する北朝鮮に対し「二ヶ国協議には応じられない」と強気の態度を示していた。

その頃のヒル次官補は余裕たっぷりの自信に満ちた米外交官の顔で、テレビのインタビューに応じていた。

ところが、その後は北朝鮮に一方的に押し切られ、「二ヶ国協議の実施」、「BDAの資金凍結解除」と矢継ぎ早に押し切られ

遂に将軍様の30億円の扱いを中国の銀行に丸投げしてしまった。

それからのヒル次官補は、無能な米外交官の無様な姿を世界中にさらすことになる。

繰り返される「数日以内に解決」という弁解。

「遅れているのは単なる事務手続き上の問題」。

今ではこの言い訳を信じるものはいない。

BDAに凍結された北朝鮮のカネは30億円。

ホリエモンの資産とされる百数十億円に比べて、

たかが30億円、されど30億円と以前に書いた。

ヒルは北朝鮮のBDAに眠るわずか30億円の凍結解除で北朝鮮の核施設を封印出来れば安いコストだと考えた。

BDA問題がこのように長期化した最大の理由は、北朝鮮が2500万ドル(約30億5000万円)の「引き出し」ではなく、あくまでも「送金」を要求し続けているため・・・

ヒルはBDAの資金凍結を解除し、30億円の引き出しを可能にすれば問題は解決と即断しその資金取り扱いを中国の銀行に委ねた。

そしてマネーロンダリング実施銀行への制裁としてアメリカ国際銀行にBDAとの取引き停止を命じた。

前にも述べたが基軸通貨のドルを扱う米国際銀行との取引き停止は銀行にとって死刑宣告にも等しい。

国際間の送金に使う「コルレス取引き」の停止は銀行の生命である信用の停止を意味するからだ。

愚かにもヒルは信用を命とする銀行は、例え中国の銀行と言えども「取引停止銀行」との関わりを嫌う防衛本能があることに気がついていなかった。

「いかがわしい銀行」のレッテルを貼られたBDAとヘタに関わって自らの信用を落とす愚かな銀行はない。

堪り兼ねたアメリカは米国内の銀行に送金手続きさせると言う報道もあったがそれも立ち消えになった。

米朝交渉代表者の無能さ故起きた送金遅延ではあるが、北朝鮮の粘り腰にそろそろアメリカの我慢の限界も近づいているというのが、韓国の専門家の予測。

中国の銀行⇒アメリカの銀行と話がたらいまわしされて、今度は韓国の国営銀行が送金のコルレス取引きを引き受けると言う報道もある。

「30億の送金」は、

トランプのババ抜きじゃないっちゅーの!

 ≪マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されていた北朝鮮の資金問題を解決するため、韓国政府が韓国輸出入銀行を活用する案を米国に公式提案していたことが先月31日、確認された。(朝鮮日報 6月2日)≫

この問題に結構多くエントリしていたんだ。↓

 参考エントリ:

朝日もあきれる北朝鮮の態度

六カ国協議 「東アジアの情勢は奇奇怪怪」

六カ国協議 BDAの「銀行取引停止」 たかが三十億円!

北朝鮮と国際銀行と「国際投資家」

マカオの謎の銀行BDA そこに眠る30億

「BDA取引き停止」 一月前の話ではなかったの?

 

 

 


 

コメント (1)

中国崩壊の前兆! 上海株式市場、大幅安8.26%安

2007-06-05 05:40:29 | 県知事選
海外

上海株式市場、大幅安8.26%安

6月5日0時18分配信 Record China


上海株式市場、大幅安8.26%安

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2007年6月4日、上海株式市場は急落し、上海総合株価指数は前週末終値比8.26%安の3670.401で大引けた。世界同時株安となった2月27日以来の下落率。

2007年6月4日、上海株式市場は急落し、上海総合株価指数は前週末終値比8.26%安の3670.401で大引けた。

世界同時株安のきっかけとなった2月27日の急落(8.84%安、終値ベース)以来最大の大幅安で取引を終了した。【 その他の写真はこちら

政府の印紙税改定に嫌気しほとんどの銘柄が全面安となり、記録的な下げ幅となった。(翻訳/編集・永井健二)

最終更新:6月5日0時18分

Record China
 
 
 
上海株式市場の狂乱
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 6月5日(火曜日) 
通巻第1820号  (6月4日発行) 
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 上海株式市場の狂乱株価、まだまだ収まらず
  バブル崩壊は世界史的規模になるかもしれない
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まだ誰も逃げ出していない。
ババ抜きゲームのババは、まだ宙を舞っている。
株の突然の劇的な収縮があるだろう、とグリーンスパンが演説しても、温家宝首相が憂慮を表明し、周小川(人民銀行総裁)がバブル崩壊の懸念を言い募っても、いまの株高はどうにも止まらない。
「もはや制御不能だ」とメリルリンチの中国支社長は言う(ブルームバーグ、5月25日付け)。
「ペトロ・チャイナ」の持ち株を市場に売った「フィデリティ」(全米
最大の投資信託)の理由は、米国内の人権批判の高まりから、世論に配慮してのことであり、株が暴落する予兆を感じたからではなかった。
ペトロ・チャイナは、人権弾圧の著しいスーダンで石油を採掘している国有企業。中国メジャーを代表する企業だ。
それにしても中国の株式はいつまで、どこまで暴騰をし続けるのだろうか?
「これは完全にバブルと断定できる」とは李嘉誠のことばである。
日本のGDPの57%にも迫った中国経済。しかし、中国の株式取引が、日本を上回っていると聞けば、異常というほかはない。(日本のGDP4・5兆ドルに対して中国は2・6兆ドルまでに猛追。株式売買はたとえば、この4月1ヶ月だけで6453億ドルvs日本のそれは5124億ドル)。
だからバブル崩壊は必ず来るのである。
しかし、当面は株式は高騰を続けるだろう。
理由は、一日20万人とも30万人ともいわれる新規の市場参加者が、証券会社に口座を開設しているように、いったん火のついたブームを冷却化することは難しい。
中国語でいう「株民」(株式投資家)はついに2千万人に達したと推測され、しかも貯金を取り崩しての株式参加が目立ち、国民の貯金残高が激減していることが分かった。
また中国の金融機関、保険基金もひそかに株式投資に参入している。

 ▼欧米金融機関がバブルに拍車をかけているのが実態
UBS(ユニオンバンク・オブ・スィス)は中国ベンチャー企業の上場
に幹事役を射止めた。
ゴールドマンサックスにつづいて欧米の大手老舗銀行が中国企業の上場を引き受けるのである。
青海省にある「西部鉱業」は、上海証券取引所に上場が決定(6月4日)、UBSが幹事行となって、5億7500万ドルを投資家から掻き集める。
UBSの手数料は1・5%で、8700万ドル(邦貨換算104億円)。
2006年からの夥しい中国企業の上海(ならびに深センへの)上場で、すでに410億ドルが資金調達された。
それ以前、7年間の蓄積実績額を僅か一年で更新したのである。
07年単独でさらに260億ドルが調達される予定で、上場予定企業リストが出回っている。新規に調達される株式の時価発想総額だけでもイタリアの総額を抜く勢い。
ゴールドマンサックスは、すでに中国第2位の生保「平安保険」の株式公開の幹事役をつとめ、53億ドルをかき集めた。
平安保険は温家宝首相夫人と息子が“特殊な関係”をむすぶ政治銘柄としても知られる。
これは香港に上場されたCITIC(59億ドル)につぐ規模のもので、
同GSは、さきにも「交通銀行」の上場に際しての顧問をつとめている。
四大銀行についで民間最大手の「交通銀行」は33億ドルを調達した。
 
まだまだ狂乱株価の醜態な宴が続くだろう。

 
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