狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「パンドラの箱」  カギを握る上原正稔氏

2007-06-19 10:09:25 | ★集団自決

愛読している産経新聞那覇支局長小山さんのブログ「今夜も、さーふーふー」http://koyamay.iza.ne.jp/blog/に琉球新報連載特集の予告記事がありました。

例によって丸ごと引用させてもらいます。 多謝。

まさか琉球新報が内容修正、または掲載拒否なんてことはしないでしょうね。

 

                  ◇

「パンドラの箱を開ける時」

2007/06/17 13:49

琉球新報の夕刊で火曜から土曜にかけての連載です。
第1話「みんないなくなった 伊江島戦」が昨日で終了。
19日付からは第2話「慶良間で何が起きたのか」が始まります。
「集団自決」をテーマにしたもので、作者の上原正稔氏は圧力に屈することなく執筆すると話していました。
注目しています。

 

                        ◆

カギを握る男・上原正稔氏

琉球新報の今日の夕刊から始まる連載特集「パンドラの箱を開けるときー沖縄戦の記録」が注目を浴びます。 

「沖縄集団自決冤罪訴訟」の原告側と被告側の両陣営の準備書面に出てくる沖縄在住のジャーナリスト上原正稔氏。

以下は上原氏についての「沖縄集団自決冤罪訴訟」に於ける原告側準備書面の記述です。

≪さて、今回新たに提出した重要な証拠のなかに、沖縄出身の作家上原正稔氏が記述した『沖縄戦ショウダウン』があります。上原氏は、琉球新報に「沖縄戦ショウダウン」を連載中、当時の集団自決の生き残りである金城武徳氏らを調査した結果、渡嘉敷村民の自決について、
「国のために死ぬのだ。だれも疑問はなかった。村長が立ち上がり音頭をとり、『天皇陛下万歳』と皆、両手を上げて斉唱した」ことを確認しています。

(2)続いて、被告らが依拠する富山証言の信用性を弾劾しています。被告らは富山証言をもとに米軍が上陸する直前の昭和20年3月20日、手榴弾を村民に配ったといいます。富山証言は第3次家永訴訟において、沖縄国際大学の安仁屋政昭氏が公に持ち出したものでありま
すが、日本軍の第32軍も渡嘉敷島の第3戦隊である赤松部隊も米軍が慶良間諸島を最初に攻撃することはないと考えていました。だから地上戦も予定していませんでした。安仁屋氏もそのことを明確に認めています。3月25日8時海上に敵機動部隊船影を確認するまで米軍の渡嘉敷島への上陸を全く予想していなかった赤松部隊が3月20日に米軍の上陸した場合の戦闘に備えて村の少年や役場職員に手榴弾を配布することはありえません。富山証言はデッチアゲそのものです。

(略)

(4)太田氏(「鉄の暴風の筆者」ー引用者)は沖縄タイムス上での論戦において、「あの玉砕は軍が強制したにおいがある。アメリカ兵が目撃した集団自決の資料の発見者で翻訳者である上原正稔は、近く渡米して目撃者を探すそうである」と記載しています。その上原正稔氏こそ、先に紹介した『沖縄戦ショウダウン』の著者でした
原氏は、『鉄の暴風』等によって沖縄のマスコミがつくりあげた虚偽の神話に対する怒りを隠さない金城武則氏、大城良平氏、安里喜順氏、そして知念朝睦氏といった集団自決当事者たちの証言に出会い、ようやく真実に気がつきました。そして、「われわれが真相を知ることが『人間の尊厳』を取り戻す、すなわち『おとな』になることだと信じる」と断ったうえで、「筆者も長い間『赤松は赤鬼だ』との先入観を拭いさることができなかったが、現地調査をして初めて人間の真実を知ることができた。」と告白しているのです。 さらに、「国の援護法が『住民の自決者』に適用されるためには『軍の自決命令』が不可欠であり、自分の身の証(あかし)を立てることは渡嘉敷村民に迷惑をかけることになることを赤松さんは知っていた。だからこそ一切の釈明をせず、赤松嘉次さんは世を去った」「一人の人間をスケープゴート(いけにえ)にして『集団自決』の責任をその人間に負わせて来た沖縄の人々の責任は限りなく重い」と結論しています。
『沖縄戦ショウダウン』の記事が沖縄の有力紙琉球新報に掲載されている意味は重大です。そのことは、沖縄の言論人にも事実を調査し、真実を見極めようという誠実な人がいること、そしてそうした沖縄でも赤松隊長命令説の虚偽が自明なものとして知られていたことを意味しているからです。 

 いま、上原氏の「沖縄の人々の責任は限りなく重い」という言葉に込められた沖縄の良心の叫びを、噛みしめる時が来ているのです。≫
(沖縄集団自決冤罪訴訟・準備書面)

これに対する被告側の反論は

「『沖縄戦ショーダウン』は、赤松氏を一方的に評価する人物だけからの証言によって執筆されたもので信用性がない」とのこと。

照屋証言を経歴詐称で信用できないとした反論と同じ論法。

・・・ということは、赤松氏を評価する「証言者」が多数存在するってこと?

そんな証言者は照屋さん以外には知られていない。

・・・ということは、地元メディアに発言を封印されていたことになる。

その封印された「証言」を掘り起こした上原さんの良識に期待したい。

 


 

コメント

沖縄タイムスその2  「手りゅう弾が唯一の“証拠”」

2007-06-19 08:33:35 | ★集団自決

沖縄タイムス 2007年6月18日(月) 夕刊 1面  
 
自民、意見書案合意へ/「集団自決」修正撤回
 高校歴史教科書の沖縄戦「集団自決(強制集団死)」の記述から「軍命」を削除した文部科学省の教科書検定の撤回などを求める意見書への賛成方針を決めた県議会最大会派の自民党は十八日、議員総会を開き、文教厚生委員会の前島明男委員長から提示された意見書案を協議、合意する方針を決定した。
 一方、野党側は「集団自決」の軍命に対する意見書案の見解で、「沖縄戦の史実を自ら否定する表現になっている」と反発。野党会派は十八日午後に対応を協議し、独自の意見書案を提示する構え。文厚委員会は意見書案をめぐり、与野党の激しい議論が予想される。

 文厚委員会で可決された後、代表質問が始まる二十六日の本会議冒頭で可決される見通しだ。

 意見書案は、「集団自決」の軍命について「県内のほとんどの資料が灰じんに帰し、今後文書的な証拠が出る可能性は極めて乏しく、事実の検証は厳しい状況」と指摘。

 投降が許されなかった極限状態にあったとした上で、「軍しか持ち得ない手りゅう弾が配られ、多くの住民が自決に追いやられたこと多くの証言から紛れもない事実」とし、「今回の修正は到底容認できない」と検定意見の撤回、記述の回復を要請している。

 だが、野党側は「軍命については生き証人がいる。『検証が厳しい』とするのは、沖縄戦の史実を自ら否定している」「軍の命令なくして、起こり得なかったのは事実」と委員長案を批判した。

 自民の伊波常洋政調会長は「合意できるぎりぎりの線。意見書合意に向けて譲れない」と強調。前島委員長も「全会派が折り合いがつけられる内容を検討した。決裂させるわけにはいかない」と述べた。


     ◇     ◇     ◇     
本部議会決議


 【本部】教科書検定で沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に日本軍が関与したとする記述が高校の歴史教科書から削除された問題で、本部町議会(小浜利秀議長)は十八日開幕した六月定例会冒頭、検定意見の撤回を求める意見書を全会一致で可決した。

 意見書では「係争中の裁判を理由にし、かつ一方の当事者の主張のみを取り上げることは、文科省自らが課す検定基準を逸脱するばかりか体験者の証言や沖縄戦の実相を再び否定しようとするもの」として、文科省の検定意見を批判している。あて先は内閣総理大臣、文部科学大臣、沖縄担当大臣。

                      ◇  
 

 

6月に入ってからのの沖縄タイムスの「集団自決」絡みの時事の露出度は実に凄まじい。

記事・特集はさておいても、社説だけでも16日までに4件も書くという異常ぶり。

半月で4件だから、およそ一週間に二つの社説を書いていることになる。

そんなに書く内容があるのか。

内容なんか如何でも良い。 

とにかく書き続けて“民意”を装うのが目的だから。

沖縄タイムスが煽る“民意”とは、こぐのを止めると倒れる自転車のようなもの。

沖縄タイムスはいつまでこぎ続けるのか。

沖縄タイムス<社説一覧>

2007年           タイトル

6月16日 【文科省意見書】「削除」の根拠が薄弱だ
6月15日 【「集団自決」修正】真実から目をそらすな
6月11日 【検定撤回決議】歴史の事実を直視せよ
6月 4日 【「集団自決」と軍命】「魂の叫び」に応えたい
  

5月 2日 【「集団自決」調査】住民証言が軍関与裏付け

4月 1日 【「集団自決」検定】歴史の事実を踏まえよ

                   ◇

従軍慰安婦問題のときもそうだったが、何事かが「存在した」か「存在しなかった」を争う場合、「存在した派」が「証拠」を出すべきである。

「証拠」のない感情的論議は、罵詈雑言の応酬という不毛な結果になるる。

集団自決問題では「軍命令あり派」が唯一証拠とすることは住民が自決した「手りゅう弾」の存在である。

◆唯一の「証拠」手りゅう弾

上記記事でも「軍しか持ち得ない手りゅう弾が配られ、多くの住民が自決に追いやられたこと多くの証言から紛れもない事実」

厳しい軍管理下にある筈の手榴弾が住民の手にあったことは軍がそれで自決を命じたことと同じという三段論法だ。

手りゅう弾について証言をしたのは当時の村の職員だった富山(新城)真順さんである。
   
富山証言に登場する手榴弾(しゅりゅうだん)の配布については、既に作家、曽野綾子氏が著書『ある神話の背景』の中で、赤松嘉次元隊長に尋ねている。
自決命令は出さないとおっしゃっても、手榴弾を一般の民間人にお配りになったとしたら、皆が死ねと言われたのだと思っても仕方ありませんね
 曽野氏の質問に対して、赤松氏はこう答えている。
 「手榴弾は配ってはおりません。只、防衛召集兵には、これは正規軍ですから一人一、二発ずつ渡しておりました。艦砲でやられて混乱に陥った時、彼らが勝手にそれを家族に渡したのです。今にして思えば、きちんとした訓練のゆきとどいていない防衛召集兵たちに、手榴弾を渡したのがまちがいだったと思います」
(世界日報 6月16日付本文より)

≪(2)続いて、被告らが依拠する富山証言の信用性を弾劾しています。被告らは富山証言をもとに米軍が上陸する直前の昭和20年3月20日、手榴弾を村民に配ったといいます。富山証言は第3次家永訴訟において、沖縄国際大学の安仁屋政昭氏が公に持ち出したものでありま
すが、日本軍の第32軍も渡嘉敷島の第3戦隊である赤松部隊も米軍が慶良間諸島を最初に攻撃することはないと考えていました。だから地上戦も予定していませんでした。安仁屋氏もそのことを明確に認めています。3月25日8時海上に敵機動部隊船影を確認するまで米軍の渡嘉敷島への上陸を全く予想していなかった赤松部隊が3月20日に米軍の上陸した場合の戦闘に備えて村の少年や役場職員に手榴弾を配布することはありえません。富山証言はデッチアゲそのものです。≫(沖縄集団自決冤罪訴訟・準備書面)http://blog.zaq.ne.jp/osjes/article/25/


 

コメント

奇奇怪怪 ヒル次官補の無能が朝総連を破滅に追い込んだ?

2007-06-19 07:34:50 | 県知事選
☆★☆★2007年06月17日付

 交渉事には妥協が必要だとしても、譲ってはならない一線というものはあるはずである。法に抵触する場合、抵触はしないが道義的に許されない場合、そしてどう考えてもおかしいと思う場合である▼マカオのバンコ・デルタ・アジア(BDA)にあった北朝鮮の預金口座が凍結解除されたことが、かりに北朝鮮の核開発停止につながるやむを得ない措置だとしても、外交史上に残る小さくない汚点であることだけは確かだろう。この口座が、北朝鮮による外貨獲得手段である麻薬密輸、偽ドル作りなどの犯罪で稼ぎ出した資金をマネーロンダリング(資金洗浄)するための場であったことは、世界が認めている▼だからこそ米国は同国内の銀行にBDAとの取り引きを停止させ、これが事実上口座凍結につながった。この金融制裁がそれでなくとも外貨の欲しい北にとってボディーブローとなって効いたことは、六カ国協議のテーブルにつく条件としてその解除を真っ先に求めたことからも明らかだ▼この制裁は一国の一銀行にとどまらず、海外にある他の預金口座をも凍結するに等しい結果となる。北との関係を疑われれば国際的に信用を失うからである。現にBDAの口座が凍結解除されても、送金受け入れ先が決まらなかった。結局は米国の意向を受けてロシア経由で還元されたのもそのためだ▼その入金を確認した上で、北は核開発施設の封印をしてくれるというのが米国の読みだが、これは間違いなく裏切られ、米国は二重の屈辱を受けることになるだろう。この程度でせっかく手に入れた核カードを手放すほど首領様は甘くない。司法取引が許される米国だから、目的のためには違法にも目をつむるという考え方があるとしても、邪道はしょせん邪道によって報われるしかないのだ。(東海新報)

                    ◇

2月には決着したはずのBDAの凍結解除。

遅くと30億円は3月一杯には北朝鮮の手に入っていた筈。

ヒル次官補の無能振りが30億円を中に浮かせ、その結果朝鮮総連が大ダメージを受けた?

素人の空想で勘ぐると、この30億円が予定通り、3月一杯に送金されていたら・・・。

北朝鮮から朝鮮総連を通じて、公安調査庁の元長官、緒方重威氏の口座に振り込まれていたのではないか。

そうなっていたら、架空取引として騒がれることも無かったかも。

問題の架空取引きには、最高検察庁の元幹部と売る側、朝鮮総連の代理人日本弁護士連合会の元会長が絡んでいる。

さらには二人を取り持った第三の人物某氏がいるという。

本来なら敵対関係にあるはずの、法曹界の重鎮二人を取り持つ某氏とは。

朝鮮総連の闇は奥深く、

奇奇怪怪だ。

6月19日付 編集手帳
 内田百けん(ひやつけん)の小説や随筆には「甘木(あまぎ)君」という人物がしばしば登場する。甘木氏、甘木さんのときもある。姓ではなくて、「某」の字を上下に分解したものという◆「某氏」の背後には、そこはかとなく暗い闇が浮かぶ。「あまぎ」という柔らかい音の響きもあってだろう、「甘木氏」は市井の好人物といった風情を身にまとっている。文字とは不思議なものである◆あの奇妙な取引にも、どこの誰とも分からない人物が登場する。公安調査庁の元長官、緒方重威(しげたけ)氏が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の土地・建物を購入するにあたり、資金の出し手となるはずだった人物である。お世辞にも甘木氏とは呼べない某氏である◆変な人らしい。「自分の名前は出すな」と緒方氏を表に立て、「代金授受の前に移転登記を済ませろ」と虫のいい条件を付けた末に「金は出せぬ」。きのう、取引は白紙に戻った。「某」よりは「謀」の字が似合う人かも知れない◆それにしても、緒方氏は最高検察庁の元幹部でもある。売る側、朝鮮総連の代理人を務める土屋公献(こうけん)弁護士は日本弁護士連合会の元会長である◆某氏がそもそも実在しなければ架空取引で論外だが、実在したならばしたで、法曹界の重鎮2人が怪しい人物に踊らされたことになる。甘木氏ならぬ、うかつな「大甘」氏であったろう。(「けん」は門がまえに「月」)

(2007年6月19日1時45分  読売新聞)

◆関連エントリ:

元公安長官宅 地検が家宅捜索

日弁連会長を事情聴取 泥棒してもカネ返せばいいんだろう?

 

 

コメント