よろしかったら人気blogランキングへ
クリックお願いします
歴代二位の高支持率でスタートした鳩山内閣。
マスコミがおべんちゃらを言うのは新内閣に対するご祝儀だとして、首相と幹事長が足元に火がついたまま船出する内閣と政党も珍しい。
マスコミ、特にテレビメディアは一切触れようとしないが、鳩山首相、小沢幹事長の政治資金疑惑の厳しい追及を、選挙中には控えていた検察。
このままウヤムヤにしては国民が納得しない。
鳩山首相の「故人献金」疑惑や小沢幹事長の西松建設の違法献金事件に絡む刑事裁判などは、
秘書の問題だから我関せず、とシラを切るわけには行かないだろう。
かつて鳩山幹事長が会見で「政治とカネ厳しく追及していく」と、偉そうなことを言っていた。
それがこれだ。
マスコミがスルーしている鳩山首相の足元の火について、
珍しく昨日の沖縄タイムスが報じている。
共同配信と思われるので検索したが見つからないので、文字お起こしをしておいた。
沖縄タイムス 2009年9月23日
総理の足元 慎重捜査
献金問題で地検特捜部
鳩山由紀夫首相の政治資金問題に、検察がどう切り込むか注目が集まっている。 戦後の疑獄事件と趣は異なるが、総理の足元が捜査対象になることには変わりない。 「下手に動けば憶測を呼ぶ。 政治利用されるのは避けたい」(捜査関係者)。刑事告発を受けた東京地検特捜部は、かつてない慎重な構えを見せている。
捜査の焦点は、首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書の「虚偽記載」。 5万円を超す個人献金のうち,死亡した人や献金を否定する人が2006~08年の4年間で193件、総額約2177万円に上る、とされる。 首相自ら6月の記者会見で明らかにし「経理担当だった公設秘書(解雇)が私への個人献金があまりにも少ないので『大変だ』と思ったようだ」と弁明した。
特捜部は、7月3日、「鳩山由紀夫を告発する会」と称する団体から政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で首相や元公設秘書ら3人に対する告発状の提出を受けたが、政権交代まで動く気配を全く見せなかった。
懇話会に会計帳簿の提出を求めたり、関係者から事情を聴いたりする本格的捜査はまさにこれから。
「新政権に対する国民の期待は高い。 邪魔するかのように受け止められるのは本意ではない」(検察幹部)と、そのタイミングを慎重に計っている。
◇
「新政権に対する国民の期待は高い。 邪魔するかのように受け止められるのは本意ではない」・・・
これが検察幹部の公式見解なら由々しき問題だが・・・。
国民の期待が高いという理由で、権力者の疑惑解明に遠慮があるようではもはや法治国家ではない。
マスコミではあまり大きく報じられなかったが、上記記事の「鳩山由紀夫を告発する会」が検察に告発した記事を探してみた。
民主・鳩山氏らへの告発状、地検に提出 虚偽献金容疑
朝日新聞 2009年7月3日13時20分
民主党の鳩山代表の政治資金管理団体の収支報告書に、故人や献金していない人の名義が記載されていた問題で、「鳩山由紀夫を告発する会」と名乗る東京都内の団体が3日、鳩山代表と会計責任者らに対する政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑での告発状を東京地検特捜部に提出した。
告発状などによると、会計責任者らは故人の元大学教授などが寄付をしたとする虚偽の記載をした04~07年分の政治資金収支報告書を提出。鳩山代表は監督責任を怠った疑いがあるとしている。
一方、西松建設がダミーの政治団体経由で、自民党の林幹雄国家公安委員長が代表を務める政党支部と藤井孝男元運輸相の資金管理団体に各100万円の寄付をしたとして、作家の宮崎学氏が同日、同社元社長国沢幹雄被告(70)=小沢一郎民主党前代表側への違法献金事件などで公判中=に対する同法違反(第三者名義寄付)容疑での告発状を特捜部に提出した。
http://www.asahi.com/national/update/0703/TKY20090
7030175.html
◇
麻生政権のとき、西松事件で小沢氏の公設秘書が逮捕されたとき、総選挙を見据えた国策捜査だと騒がれた。
選挙も終わり新内閣がスタートした今、もはや検察が疑惑の案件の捜査に乗り出しても異論のあるはずは無い。
逆に捜査が無いほうが新政権側に立った「逆国策捜査」といわれても仕方が無い。
日本は三権分立の国だとすれば、この人物を法務大臣にしたのはいかがなものか。
足元に火が点いている鳩山、小沢両氏の思惑が働いているのではないか。
千葉法務大臣はこんなことを発言している。
【動画】
千葉法務大臣 都合の悪いことは指揮権発動するぞ
【記者質問】
民主党は今年六月にですね、政治資金に関する第三者委員会の報告書の中で、えーと、政治的に非常に大きな捜査に関しては、法務大臣の指揮権発動も選択肢としてはありえると、いう考え方を示しているんですけれども、法務大臣として指揮権発動についてはどのような見解をお持ちでしょうか?
【千葉法務大臣】
検察というもの、行政のひとつですから、それに対して法務大臣が一般的に指揮権をもっているということは、わたくしは認識を致しております。ただ、あの、個別の事件についてどのような権限があるかといえば、ひとつはやはり、恣意的なあるいは党派的な、まぁそういうものを排除をする、しかし国民の視点にたって検察の暴走をチェックをする、こういう点からきちっと指揮権というものを踏まえて、対処をしていくべきだと、いうふうに考えております。
現在進行中政治資金に関する捜査について、指揮権発動の有無を問われ、通常なら否定すべき質問に対して、千葉法務大臣は否定もせずに「検察の暴走」という言葉を使って暗に圧力をかけた。 検察は万が一も考慮に入れて、捜査をするなら一気呵成に逮捕し、大臣の指揮権発動の時間を与えないことが肝要である。
民主党政権を応援していたはずの朝日が鳩山氏の「故人献金」追及には朝日の特ダネだったせいかミョウに張り切っている。
山口 一臣「週朝日」編集長の山口一臣氏も、この通り鼻息荒く追及している。
検察は面子にかけても、朝日には負けてはおれまい。
「内憂外患」
自民党が狙う!鳩山「架空献金スキャダル」山口一臣
政治資金が不足したときの補充や鳩山氏個人の支出のために預けていた鳩山氏個人のカネを、秘書が勝手に他人名義で資金管理団体に寄付していた―――鳩山氏の説明を要約するとこうなる。これを信じる人がどれくらいいるだろう?
信じてもらうには、それなりに説得力のある「理由」が必要だろう。
鳩山氏の説明によれば、秘書は弁護士のヒアリングに対して「本体、当該秘書が直接、これらの方々に寄付をお願いすべきであったものを怠ったことから事実でない記載をし、それを繰り返してしまった」と話したという。加えて鳩山氏は、「私に対する個人献金があまりに少ないので、そのことがわかったら大変だとの思いがあったと推測している」と述べ、同席した弁護士も「(担当者の)自己保身だと思う」と強調した。
推測としては確かに成り立つ話だ。「企業・団体献金より個人献金」と主張している手前、あまりに個人献金が少ないとかっこうがつなかいという動機もあり得る気はする。鳩山事務所では秘書に対して個人献金を集めるノルマがある、などの事実があればより説得力は増すだろう。だが、そのような事実は鳩山氏の説明の中には出てこなかった。 さらにもし、鳩山氏が個人献金が少ないことを気にしていたとしたら当然、政治資金の管理状況などについても関心が高かったはずだ。すべて秘書まかせで、何年間も不適切な処理に気づかなかったということと矛盾するかもしれない。そもそも政治家が個人献金の多寡を気にするという話はあまり聞いたことがない。
要は、秘書が虚偽記載を続けていたことに関する説得力のある動機が思いつかないということだ。鳩山氏の「~と推測している」、弁護士の「~と思う」という曖昧ま発言も気になる。自分の公設秘書なのだから、「どうしてこんなことやったんだ」と一言聞けば済むはずだ。国民が知りたいのは、推測ではなく事実である。鳩山氏の秘書はなぜ、何年にもわたって不適切な処理を続けていたのか。そこには明確な意図があった、と考えるのが自然だろう。
問題発覚のきっかけは、わが親会社の朝日新聞が「故人献金」の存在を指摘したことだった。それを週刊新潮がさらに深堀りをして、複数の「架空献金」があることをスクープした。
会見での説明によれば、年に400万円から700万円、05年からの4年間で193件2177万8000円にのぼり、名前を使われた人が約90人いたという。だが、「架空献金」はこれだけでなかった可能性も出てきた。
7月2日付の産経新聞に、〈議員献金も個人資産?〉という記事が掲載された。与党プロジェクトチーム(PT)の調べとして、鳩山氏が支部長を務める民主党の政党支部に03年から07年までの間に選挙区内の道市町議会議員42人(元職含む)から、総額約1650万円の個人献金があったことがわかったという。〈献金はすべて毎年12月25日にそろって行われており、金額もほぼ同額で計画的に行われた可能性がある。PTでは「献金は鳩山氏個人の資産を原資としていた可能性があり、政治資金規正法違反や詐欺の疑いもある」(自民党幹部)とみている〉というのだ。会見後、新たに出てきた新事実だ。
一般に地元出身の国会議員が系列の県市町村議員に寄付をすることはよくあるが、地方議員が国会議員に「上納」するという話はあまり聞かない。不自然な行為といえる。自民党幹部が指摘するように、鳩山氏個人の資産を原資としていた、つまりこれも「架空献金」だった疑いがある。「一連の架空献金には何らかの意図があった」との疑いがさらに強くなったと言わざるを得ない。
それはいったい何なのか。先の週刊新潮の記事では、日大法学部の岩井奉信教授が「マネーロンダリングが、真っ先に疑われますね」として、以下のように解説している。「大口の献金を貰ったが、法廷上限を超えていた。それを完全に裏金扱いするのもさすがにマズいと考え、適当に支援者名簿の中から名前を借りて小口に分散させた」
これはかなり説得力がある。では、その大口献金の拠出者とは誰なのか?・・・続きを読む
◇
某テレビワイドショーで、出演者の誰かが「今後首相の故人献金はどうなりますか」と話題を振ったら、
「そんなチマチマした後ろ向きの問題より、マニフェストの実行といった前向きの問題に注目すべき」(主旨)とコメンテーターに一蹴されていた。
首相の犯罪はマスコミがいうように小さな問題なのか。
実際に指揮権発動はしないまでも、法務大臣が検察に強力な圧力を加えるという形の政治主導で、
首相と党幹事長の「犯罪」を闇に葬るようなことがあれば、日本は独裁政治への道をまっしぐらに進むことになる。
よろしかったら人気blogランキングへ
クリックお願いします