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核なくすのは我々の責務…オバマ大統領発言要旨
オバマ米大統領が24日、核不拡散と核軍縮に関する首脳級会合で行った冒頭発言の要旨は以下の通り。
◇
「核兵器のない世界」を目指す国連安保理決議はきょう全会一致で採択され、安保理決議1887となった。私はすべての国と国民の安全に脅威となる核拡散や核の使用を防ぐ方策を最も高度なレベルで話し合うため、この安保理開催を要求した。核爆弾がニューヨークやモスクワ、東京、北京、ロンドン、パリで一つ爆発すれば数十万の死者が出る。この危機を防ぐため、国連は再び重要な役割を担う。我々がきょう採択した歴史的決議は、「核なき世界」という目標を高く掲げ、明文化したものである。
核保有国は削減に向けた義務を負い、核を持たない国は保有をあきらめる義務を有する。
決議は、核関連物資の拡散や密輸、盗難に対処する機関の強化に役立つ。決議は核拡散防止条約(NPT)の強化にも資するものだ。
安保理は、国際社会の安定と平和を脅かす条約違反があった場合に対処する権限と責任を有することを明白にした。イランや北朝鮮が安保理制裁決議を履行しない場合も該当する。
はっきりさせたいのは、一つの国を名指しするのが目的ではないということだ。国際条約は空約束ではない。条約は執行されるのだ。
今後12か月は、きょうの決議と、核拡散と核兵器使用を防ぐための努力の成否に決定的な意味を持つ。各国がそれぞれの役割を果たさなければならない。
米国は、ロシアとの間で戦略核弾頭と運搬手段を大幅削減する新たな合意を追求すると約束する。核実験全面禁止条約(CTBT)批准を進め、さらなる核兵器削減の余地も作り出す。来年1月には、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)に向けた交渉を開始する呼びかけを始める。5月のNPT再検討会議は、この合意を強化することになる。
核兵器のない世界を実現するため、我々は幻想は抱かない。だが、どれほどの対立も、我々がこれまで築いた物や愛する者を破壊するだけの価値はないと世界が気付く日もきっと来る。そうした認識こそ、異なる民族や国籍、思想を持つ人々を一つにまとめられるのだ。
かつて米国で、今日我々が追求する目標を明確に表現したのは、共和党のレーガン大統領だった。彼は言った。「核戦争を勝ち抜くことはできない。決して戦ってはならない。どんなに困難でも兵器削減の努力をやめてはならない。地球上から核兵器が消える日まで、我々は止まってはならない」
これは我々の責務であり、運命となりうる。この会議を通じて、共通の目標を達成するための決意を新たにしたい。
(2009年9月25日02時33分 読売新聞)
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「持つ人が 持つなと叫ぶ おかしさよ」-詠み人しらず
世界一の麻薬王が麻薬を吸うなと叫ぶのはどこかおかしい。
先ず率先垂範、自分が麻薬を止めてから言え。
世界最大の核保有国アメリカが、核廃絶を叫ぶ虚飾の殿堂国連。
オバマ大統領の核廃絶演説の前、二人の男が国連で演説をした。
一人は満場の喝采を受け、一人は満場のひんしゅくを買った。
国連憲章を模したといわれる日本国憲法。
その憲法を持つ国の首相は、バカ正直にも「平和を愛する諸国民の公正と信義」を信頼して世界の国の温暖化ガスを減らすべく己に重い責務を課した。
国連を世界平和と正義の府であると信じる小沢一郎氏が幹事長に鎮座する民主党。
その党の代表である首相が、同じように国連に幻想を抱いても不思議ではない。
小沢幹事長は、これまで、日本の国際活動について、国連を重視し、国連が認知する活動ならば、無条件に賛成すると主張してきた。
しかし国際が小沢氏の唱えるように実効ある平和の組織なのか。
国連が日本を守ってくれるのか、国連が戦争を防止できるのか、はたまた国連が正義を貫くことが出来るのか。
現実の国連は正義の府でもなんでもない。
国連が先の大戦の戦勝国である連合国の会員クラブに端を発することは世界の常識。
その証拠に、国際連合の英語名はUnited Nationsであり、
日本と同じ漢字国の中国は「連合国(聯合国)」と訳しており、日本のような国際連合という曖昧な訳語をあててはいない。
鳩山首相が国連で大風呂敷を開いて喝采を受けたが、
もう一人、対照的に国連演説でひんしゅくをかった人物はかつて「中東の狂犬」と呼ばれたリビアの最高指導者カダフィー大佐のこと。
まるで悪がきのようなカダフィー大佐の演説はその傍若無人な態度とは裏腹に、その演説内容は国連の持つ虚飾性を見事にに暴露した。
カダフィ氏、国連総会で大荒れ…憲章投げ捨てる
(9月24日 00:52)
23日、ニューヨークの国連本部で、演説
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中に両手を上げるリビアのカダフィ大佐(ロイター)
前代未聞の投げ捨てパフォーマンス=ロイター
【ニューヨーク=吉形祐司】「拒否権は国連憲章違反だ!」――。国連総会に初めて出席したリビアの最高指導者カダフィ氏は23日、一般演説に臨み、国連安全保障理事会の常任理事国のみに拒否権が与えられていることを強く批判した。
「安全保障理事会は『テロ理事会』と呼ばれるべきだ」と述べるなど、与えられた15分を大幅に超えて「カダフィ節」を延々と披露した。
茶色の民族衣装に黒の帽子をかぶったカダフィ氏は、「国連憲章の前文に大小各国の同権をうたっているから、国連に加盟したのだ」と述べ、安保理の「非民主制」を指摘。「国連発足以来、65の戦争があったのに、阻止することが出来なかった」と嘆くと、演壇から国連憲章を投げ捨てた。
(2009年9月24日00時52分 読売新聞)
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「国連憲章の前文に大小各国の同権をうたっているから、国連に加盟したのだ」。
確かに国連憲章の全文にはそのように書かれているし、カダフィー氏の指摘は正しい。
さらにカダフィーは、「全加盟国の総意で動く国連総会の方が民主的。安保理は、総会の意思を執行するためだけの機関に変えるべきだ」とこき下ろすが、
まさにその通りで、核を保有する五大国が非核保有国に核を持つなと言うことはブラックジョー以外の何ものでもない。
これは二人のヘビースモーカーが煙草をすいまくる部屋で、自分だけ必死に禁煙して、室内の空気正常化に貢献したと大見得をきる愚かしさ、
と並んで国連を舞台にした二大ブラックジョークといえるだろう。
どんなに高邁な理想論の可決を動議しても一国が拒否権を発動すれば一瞬にして砂上の楼閣に帰してしまう。
カダフィーは国連の心臓部ともいえる常任安保理の持つ虚飾性を、国連を舞台にして暴露したことになる。
その国連の安保理常任理事国になりたい日本は、せっせとカネで貢献してはいるが、常任理事国加盟の条件が、「核を持つ戦勝国」だという暗黙の了解があることに気がつかないのだろうか。
ちなみに国連憲章の「敵国条項」は削除が可決されたが、各国の批准が済まないため、依然として未削除のまま残っている。
カダフィー氏は「国連発足以来、65の戦争があったのに、阻止することが出来なかった」と嘆くと、演壇から国連憲章を投げ捨てた。
カダフィー氏のかっこいい発言に「トラネコ日記」さんが、
と声援を送っているので、是非上記リンク先を読んでください。
国連の正体が良くわかります。