狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

「白旗の少女」をテレビ東京が放映【再掲】

2009-09-29 18:20:14 | 未分類

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【再掲】です。

自民党が歴史的大敗を喫したというのに、政治ネタ抜きで、連日「政治ブログ」のランキングを維持するのは少々キツイ。

そこでネタ探しにネットを彷徨っていたら、こんなのに遭遇した。

テレビ東京 「白旗の少女」

沖縄での放映は不明だが、9月30日にテレビ東京放映予定とのこと。

道理で昨日の当日記へのアクセスの検索ワードが、「白旗の少女」とその関連ワードで100件を越えていたわけだ。

納得である。

「白旗の少女」については、過去に何度かエントリーした。

この物語は、「一フィート運動」で入手した米軍の記録フィルムに写っている白旗を振って歩く少女がモデルとなっており、戦後、偏向した「平和教育」の教材として利用 されてきた。

写真では、少女の後ろに、たまたま通りかかった日本兵が歩いており、この光景を、反戦運動家達は、わずか7歳の少女を盾にして投降する 「卑怯な日本兵」というストーリーに仕立て上げた。

今回のドラマでも、ドラマだからといって、ご本人の証言を捏造したり原作とかけ離れたたストーリーには注視が必要である。

以下は一部編集した再掲です。

 

                    ◇

沖縄戦において米軍は圧倒的物量をほこり、その戦力の余裕から数多くの報道班を配備した。

彼らが撮影した多くのフィルムは冷徹に戦争の実像を記録をした。

だが、後世これらを見た沖縄の「識者」たちはそれを基に数多くの神話を捏造した。

イデオロギーまみれの「平和教育」のために。

「白旗の少女」の写真を知る者は多いが、「平和教育」のために作られた少女にまつわる神話の背景を知る者は少ない。

<白旗の少女 とは、沖縄戦で白旗を掲げ投降した少女。大田昌秀編著『これが沖縄戦だ』に写真が初めて登場。1986年公開の記録フィルム「沖縄戦・未来への証言」の中の笑顔が県民の印象に残った。少女は当時7歳の比嘉富子。(琉球新報)>

                   ◇

 

「白旗の少女」や長寿の秘密 高校英語教科書に“沖縄” カメラ 2008年3月26日

 文部科学省は25日、2009年度から主に高校高学年で使われる教科書の検定結果を公表した。高校英語教科書には、沖縄戦で白旗を掲げて米軍に投降した「白旗の少女」と沖縄の長寿の秘密を探る「東洋の長寿の秘密」が登場する。「白旗の少女」は三友社出版で2、3年生対象、「東洋の長寿の秘密」は増進堂で3年対象のリーディングの教科書にそれぞれ05年から掲載されている。また音楽ではBEGINの「島人(しまんちゅ)ぬ宝」、寺島尚彦さんの「さとうきび畑」が登場するなど、沖縄を題材としたものが紹介されている。
 「白旗の少女」は沖縄への修学旅行生が増加し、関心が高まる中、平和問題につながる教材として05年に発行した教科書に初めて掲載され、現場教師らに好評だったことなどから今回も掲載を決めたという。
 内容は沖縄戦末期に一人戦場をさまよった少女が白旗を持って一人米軍に投降し、奇跡的に一命を取り留め、その時撮られた写真が“白旗の少女”として写真集に掲載され、少女は写真を撮ったカメラマンと43年ぶりに再会を果たした―という体験談をまとめた。(略)
 
                                             ◇

米軍によって撮影された記録フィルムの中で、戦争に翻弄される子どもたちの姿には心を痛める。

その中でも特に有名な白旗の少女の写真は、戦争の残酷さを伝えて圧倒的迫力で見る者の心を大きく揺さぶる。

 

「白旗の少女」は、アメリカ軍が沖縄戦を撮影したフィルムを買い取る「一フィート運動」の成果として、1984年に紹介されたフィルムに写っていた。

手製の白旗を掲げ投降する少女の姿は、男服を作り変えたと思われるボロボロのもんぺに裸足のみすぼらしい姿で、健気にも白旗を右手に、左手でカメラのレンズから顔を隠しているように見え、見る者の心を打った。(映画版を見るとカメラに手を振っている様子)

 

後の調査によると、少女を写したカメラマンは二人いて、一人が記録映画、もう一人がスチル写真を撮影したらしい。

以後「白旗の少女」の写真は多くの沖縄戦記出版物に転載され見るもの全てを圧倒的感動の渦に巻き込んでいく。

「白旗の少女」の発掘は、『写真記録「これが沖縄だ」』(1977年)の初版発行の7年後になるので、同書掲載の写真は1987年の改訂版で新たに掲載したのだろう。

「白旗の少女」が公開されたその翌年の6月には、左翼ジャーナリスト新川明氏(元沖縄タイムス社長)と画家・儀間比呂志氏がコンビを組んで『沖縄いくさものがたり りゅう子の白い旗』というタイトルの本が出版され、同書を原作にしたアニメ映画まで製作されている。

 「白旗の少女」が教科書に載ったり、修学旅行生に紹介され、写真やフィルムを見た多くの人々がその場面に衝撃を受けるのは、白旗を手に投降する少女のけなげな姿にあったのではない。

「平和教育」のため、沖縄の「識者」の予断により歪曲され、捏造された醜悪な日本兵の姿に衝撃を受けたのである。

米軍が提供する沖縄戦の写真を歴史教育に使用するのは結構なことだが、それを扱う「識者」の色メガネを通して、歴史が捏造される例は多い。

例えば子供用の絵本として出版されたの『りゅう子の白い旗 沖縄いくさものがたり』(文・新川明、版画・儀間比呂志)には、少女(りゅう子)が白旗を掲げて銃剣を構える米兵に投降する場面(先頭のりゅう子の後ろには両手を上げた多くの日本兵が追随している版画絵)では、次のような文がある。

ゆっくりと目をあけると

すきとおるひかりのむこうに

アメリカ兵のすがたがみえました。

戦車のかげで鉄砲をかまえたまま

白い歯をみせてわらっています。

 

ふりかえると、日本兵たちが

両手をあげてついてきました。

おじいさんや女の人も

よろよとつづいていました。

そのむこうに、ガマが黒い口をあけていました。

 

同書の「あとがき」には次のようなことが書かれている。

 
  <さる太平洋戦争では中国をはじめたくさんの国の人たちが犠牲になりました。日本の国民もヒロシマやナガサキに代表される大きな被害をうけました。しかし、沖縄戦は、ほかにみられない軍隊の姿をさらけ出しました
 本来、軍隊は国土と国民を守ることをタテマエにしていますが、究極的には自国の国土の中でさえ、自国の国民に銃口を向けて食糧を奪い、無闇に住民を殺す存在でしかないことを明らかにしたのです。それが、戦争であることを沖縄戦は教えました

 
私たちはこの絵本作りで、沖縄戦世を追体験しました。
 はじめに、沖縄一フィート運動の会が入手した米軍の沖縄戦記録フィルムに、爆砕された山の石ころ道を、白旗をかかげて米軍に近づいてくる少女がありました。おかっぱ頭で、もんぺはずたずたに裂け、焦土を踏む素足が痛々しい。
 
さらに映像は、ロングになり、少女の約十メートル後から、両手をあげて、ついてくる日本兵たちの醜い姿まで写していました。それは、わずか数秒のカットでしたが、見ている私たちにあたえた衝撃は小さくありませんでした。 >
 

日本軍への憎悪を掻き立てるような文章を書いた新川明氏は元沖縄タイムス社長で、「沖縄イニシアティブ方式」と呼ばれる卑劣な手段で沖縄紙の論壇からから保守論客を放逐した左翼ジャーナリストである。

「沖縄イニシアティブ方式」の詳細は、雑誌『WILL』2008年8月増刊号に寄稿してあるので参照されたい。

また、版画による絵を担当した儀間比呂志氏は沖縄ではよく知られた文化人で、このコンビで作られた絵本は大きなインパクトを与えた。

絵本が糾弾するのは、「白旗を持った少女を盾にその後ろからついて来て、米兵に命乞いする」といった日本兵の卑劣な姿であった。

で、実際はどうであったのか。

記録映画版の映像で動画を見ると、「虚脱したようにゾロゾロ歩く避難民の列の中に白旗を持った少女を見たカメラマンが、その姿に興味を持ってカメラの焦点を合わせ、気が付いた少女がカメラに手を振った」といった印象である。

それを示す他の角度の写真には少女の背景に反対方向に向かって歩く日本兵らしき人のリュックを背負った姿も映っており、「識者」たちが主張する「少女を盾にした卑劣な日本兵」という雰囲気は画面からは読み取れない。

 


 

 

1985年、沖縄の「識者」たちによる『沖縄いくさものがたり りゅう子の白い旗』の発刊で、「卑劣な日本兵」という神話が一人歩きを始めた。

それを見たご本人の比嘉富子さんが、1987年「白旗の少女は私です」と名乗り出て話題を呼んだ。

そして二年後の1989年、今度は比嘉さん自著による『白旗の少女』(講談社 文・比嘉富子 絵・依光隆)が刊行される。

そしてその本の後書きには、当初名乗り出ることも、自著を出版することも躊躇していた比嘉が、あえて自筆による出版に踏み切った動機を次のように書いている。

・・・ところで、沖縄戦の記録映画が公開されて以来、あの映画のなかで、白旗をもって投降するわたしのうしろから歩いてくる兵隊さんたちが、わたしを盾にしてついてきたかのようにごかいされてているのは、大変残念なことです。
この兵隊さんたちは、わたしの歩いてきた道とは別の道を歩いてきて、偶然、一本道でわたしと合流した人たちです。 そして、私のほうが先に一本道には入ったため、あたかも白旗をもった私を弾よけにして、あとからついてきたかのように見えるのです。
したがって、わたしと、背後から歩いてくる兵隊さんとは、いっさい関係がなかったのです。 このことは、事実として書き加えておかなければなりません
。(204、205頁)>

比嘉富子さん、よくぞ生きておられて、よくぞ真実を告白してくださいました。

不幸にして比嘉さんが生きてはおられず、また生きてはいても何かの都合で名乗り出ることなく沈黙を守っていたら、「少女を盾にした卑劣な日本兵」は歴史として永久に語られたであろう。

ここで登場する日本兵は名も顔も知られぬ無名兵士ゆえ、梅澤、赤松両隊長のように名前を特定されないが、日本軍の代表として「醜悪な日本兵」が定着していたであろう。

記録映画を見た観客は、真実をそのまま写すカメラの目を通して事実を見る。

だが、新川明氏や儀間比呂志氏のような「識者」の文や絵を通して伝えられるものは真実とは遠くかけ離れたものである。

その昔、佐藤栄作が辞任会見の折に、

「テレビはしゃべったことをそのまま映すが新聞はウソを書くから記者は出て行け」

と新聞記者を会場から追い出した話しを想い出す。

 

では、「白旗の少女」のご本人である比嘉富子さんが、名乗り出て真実を告白したため「白旗の少女」の神話は崩れ去ったのか。

否、相も変わらず「卑劣な日本兵」を断罪する『りゅう子の白い旗 沖縄いくさものがたり』は一行の訂正もされず発売されているし、子どもたちへの「平和教育」では「悪逆非道」のイデオロギーで日本軍を貶め続けている。

これはデタラメな記事を満載しながら、今でも発売し続ける『鉄の暴風』と同じ構図である。

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亀井静香暴走の真意は? 

2009-09-29 07:39:10 | 県知事選

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
PHP研究所

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鳩山首相「モラトリアムまで合意していない」 亀井金融相の主張拒否?9.28 20:49

静かでない男、亀井静香氏がまたも突出した静かでない男、亀井静香氏がまたも突出した

鳩山紀夫首相は28日夜、亀井静香金融相が提唱している中小企業向け融資や個人向け住宅ローンを3年程度猶予する「モラトリアム法案」について「連立与党でモラトリアムまで合意しているわけではない」と述べ、亀井金融相の主張は受け入れがたいとの姿勢を示した。

 一方で首相は「中小企業が資金繰りに困っており、何らかの手だてが必要というのは事実だ。担当閣僚と担当者を中心にしっかり議論して政治主導でいい答えを見いだすことができると思う」とも指摘し、中小企業対策を早急に取りまとめるべきだとの考えも表明した。

 首相官邸で記者団に答えた。

 亀井氏は自身が提唱するモラトリアム法案に対し政府内で異論が出ていることに反発しており、「(首相も反対なら)私を更迭すればいい」などと発言している。

                     ◇

亀井金融相が暴走している。

27日のテレビ朝日の「サンデープロジェクト」で、自論の中小企業向け融資や住宅ローンの返済を猶予する制度(モラトリアム制度)の導入をぶち上げた。

番組で民主党の経済顧問とうわさされる榊原氏や経済評論家の財部氏の猛攻撃に対し、「そんな古い頭で批判するの無責任だ」と一蹴したが田原氏には「(支払い猶予には)利息も含む」という言質をしっかりとられた。

さらにに藤井財務相など連立政権内で反対論が出ており「内閣不一致ではないか」と突っ込まれると「首相が反対なら更迭してみろ!」と大見得を切った。

「(反対なら)鳩山由紀夫首相が私を更迭すればいい。できっこない。選挙前から合意している話だ」

亀井氏の発言は、藤井財務相も平野官房長官も反対している個人的見解をテレビで公言する常軌を逸したもの。

もしこれが麻生内閣の大臣発言だったら、閣内不一致を晒したとして即刻更迭だっただろう。

通常の判断で言えば鳩山首相はまず亀井氏の暴言を封じ、場合によっては国民新党を連立から追放すべきであろう。

だが、ここで疑問が残る。

自民党時代運輸相、建設相そして党の要職を務めた百戦錬磨の亀井氏が新内閣がスタートした早々このような、更迭されても仕方のないような暴走を無意味にするとは考え難い。

内閣不一致でも鳩山氏が更迭できない特別の理由でもあるのか。

何よりも「選挙前から合意している話」には引っかかるものがある。

選挙前の鳩山氏と亀井氏の間にはこんなこともあった

「連立は来夏まで」民主・鳩山氏が本音? 亀井静香氏が激高2009.6.16

そして、選挙前の演説で鳩山氏はこんなことも言っていた。

景気が厳しいときに元本の返済はなかなか難しいんです。でも利子の部分だけ返済することならようやくできるんです。そうすることによって、中小企業の皆さん、しばらくの間がんばっていただけるようになるんです。その意味で中小企業の方々の元本返済を、しばらくの間、猶予していただけるような、そんな法案も、私たち、検討していきたいと考えているんです。」(動画参照)

利子の支払猶予については多少異なってはいても、これでは亀井氏の「支払い猶予」に同意していたといわれても仕方ないではないか。 

演説だとおもって気を許したのかもしれないが、ネットがしっかり動画を流していた。

【動画】鳩山代表が、「中小企業元本返済猶予法」を明言!!

 

ここで亀井氏の暴走についての疑問に戻る。

麻生内閣時の2009年3月、漆間巌官房副長官の「西松建設事件」の捜査に関連した発言が、「政府高官による捜査への圧力」だとして問題になったことは記憶に新しい。 そのとき「国策捜査」という言葉もマスコミを飛び交った。

漆間官房副長官といえば警察官僚であり、警察官僚出身の政府高官が検察の捜査に影響を与えることが話題を呼んだのだ。

亀井氏も警察官僚出身で長年の政府要職や党の要職を努めた経験から警察・司法関係には強力な人脈を持っているという。

だとしたら、選挙前の鳩山(小沢)氏と亀井氏の連立合意には、「西松事件」と「故人献金」という火種を抱えたまま首相と幹事長に就任する二人の「火消し役」として、亀井氏を内閣の要職に就けるという約束があったのではないか。

亀井氏の警察官僚人脈をフルに活用して、事件をウヤムヤにして闇に葬り去ろうとしているのではないか。

何しろ「政治主導」は民意なのだから。

亀井氏の暴走を首相が押さえられず、本人が豪語するように更迭できないようだったら、「亀井火消し役説」は有力になってくる。

 

                  ◇

【おまけ】

次の動画は下手な漫才よりよっぽど面白い。

特に「不破哲三の盆栽マルクス論」を述べる筆坂氏の発言には笑ってしまった。 世の高名なマルクス経済学者は「盆栽マルクス」をもったいぶって論じていたのだろう。

 09 9 20 TJ 日本をダメにした政治家 top10 (1 of 8)

 

沖縄戦「集団自決」の謎と真実
秦 郁彦
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