狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

続・沖縄近海波高し!沖縄タイムス読者の声

2010-08-10 19:37:52 | 未分類

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興南高校、初戦突破おめでとう。

春夏連破を目指して頑張って欲しい。

大阪へ嫁いだ筆者の次女が中学、高校と興南出身である。

で、それがどうしたかって?

いえ、ただそれだけのことです。

スミマセン。(汗)

                *

北朝鮮 黄海へ130発砲撃 韓国訓練に対抗か

2010年8月10日 毎日朝刊

 【ソウル=城内康伸】韓国軍によると、北朝鮮西岸から九日、黄海に向けて砲撃が行われ、韓国の聯合ニュースによると、約百三十発に達した。

 韓国が北朝鮮による攻撃と断定した軍哨戒艦沈没事件が起きた三月二十六日以降、北朝鮮の挑発行為は初めて。

 韓国軍は九日、哨戒艦沈没事件を受け、黄海で展開していた大規模な軍事訓練を終了したばかり。八日には日本海で操業中の韓国漁船が北朝鮮当局に拿捕(だほ)される事件も起きており、南北の緊張が高まっている。

 聯合ニュースによると、砲撃は午後五時半ごろから同六時十五分ごろまで二度にわたり、韓国側が黄海上の南北軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)の韓国側に向かって撃たれた。

 砲弾の一部はNLLを越えたが、韓国側に被害はなかった。韓国海軍はただちに警戒態勢を取り、北朝鮮側に無線で警告。韓国軍関係者は砲撃について「黄海での軍事訓練への対抗措置とみられる」と語った。

 北朝鮮軍は韓国の軍事訓練に対し、「強力な物理的打撃で鎮圧する」などと猛反発していた。

                         ◇

前稿で「沖縄近海波高し」と書いたが、「日本近海波高し」と訂正せざるをえないくらいだ。

最近の韓国・北朝鮮の確執を見るといつ何時日本に火の粉が降りかかってくるか懸念されるが、これ以上の脱線は止めて、波立い東シナ海、日本海の状況を眺めながら、話題を「沖縄タイムス読者欄」に移す。

仲井真県知事が、普天間基地の移設先を「国外がベストだが辺野古を容認」と主張するのは曖昧に見えて実は正論である。

自国の安全保障は自国の軍隊で護るのが筋であるが、現在の自衛隊の装備や法整備からいってやむなく同盟国アメリカに国防を委ね、その代償として国内に米軍基地を置くということは日米安保体制の下ではやむを得ぬことである。

つまり、将来自衛隊が単独で国防が出来る体制になれば、当然米軍基地は「国外移設」になる。

それが独立国としてはベストであるからだ。 

だが、それが出来ない現状では県内移設も容認というのが県知事の主張である。

現在でも米軍基地がカバーできない国境の要所は自衛隊配備でこれを補完するのが独立国としての最低の矜持である。

そもそも自国防衛のため自国の領土内のいかなる地域に自衛隊を配備しても、他国がとやかく言う筋合いのものではない。

が、沖縄タイムス「読者欄」には、次のような「声」も掲載される。

◆沖縄タイムス 8月9日 オピニオン面

国境警備配置 余計な波風に

T・Tさん=37歳 (那覇市、会社員)

防衛省が、陸上自衛隊の国境警備部隊を宮古・石垣へ、同じく沿岸監視部隊を与那国へ5~8年をめどに配備する方針方針で検討しているという。 これら配備の目的は、先島諸島で最近活発な活動を見せる中国艦艇への警戒心が理由にあるようだ。 しかし、これはあまりにも反応が過剰である。 このようなあからさまな対応で中国との間に余計な波風を生じさせ、無用な緊張状態をつくってどうするつもりなのか。 防衛省には慎重な駆動を期待したい。
尖閣諸島問題を抱えているとはいえ、日本と中国は友好関係にあるはずだ。 ところが、日本はややもすると彼らを敵対視する傾向が見られる。
かつて中国は、戦時中の日本の大罪を大きな心で許した経緯がある。 日本も、もっと広い気持ちで中国と接し付き合っていくのが国防上も一番賢明な方法だと思われる。

                      ◇

>日本と中国は友好関係にあるはずだ。

「友好関係にあるはずだ」で国防が出来るほど外交は甘くはない。

サヨク新聞が報道しないので無理も無いが、友好という言葉に騙され酷い目に遭った国がどれだけあるか、T・Tさんはご存じないようだ。

沖縄に限ってみてもこんな酷い目に遭っている。⇒消えた友好会館 沖縄と中国

>かつて中国は、戦時中の日本の大罪を大きな心で許した経緯がある。

中華民国と中華人民共和国との区別も分からず、現在の中国(中共)に「戦時中の日本の大罪を許してもらった」とトンチンカンな感謝をするのは、自分の無知を曝け出すだけなので深くは触れないが、これを平気で掲載し読者を惑わす沖縄タイムスの新聞としての矜持を疑う。

突っ込みどころ満載の「声」であるが、ここは堪えてお花畑ファンの読者の鑑賞のためそのまま供したい。

日本の領海等概念図

領海及び接続水域等図

 

次に紹介する「声」は、一見T・Tさんへの反論のようにも見えるが、どうも今ひとつ煮え切らない。

◆沖縄タイムス 8月9日 オピニオン面

武力が背景の国家戦略懸念

U・Aさん=70歳 (宜野湾市)

先日、たまたまテレビで中国の著名なジャーナリストや学者たちの時事問題に関する討論番組を見た。 その中で気になったのは、2020年ごろには中国は経済力、軍事力とも米国に追いつき、空母も5~6隻は保有することになり、近隣諸国は労せずに中国に屈することになるから、それまでは自重して共同開発等の懐柔政策を続けることが望ましい、と結論付けていたことだった。
このような平時に、公然と武力を背景にした国家戦略が論じられていることに慄然とした。 今、日米安保の行方を最も懸念しているのが東南アジア諸国であることが分かるようなような気がした。 なぜなら東南アジア諸国は、南沙諸島問題で中国の圧力に悩まされ続けているからである。
日米安保の効用は、日本のみならずむしろ東南アジア諸国に大きいようである。 日米安保が壊れたら、当然日本は自主防衛の名の下、核武装に走るだろう。 そうなれば東南アジアは、日米中のせめぎ合いで一気に混迷化するであろう。

                        ◇

U・Aさんの「声」は、論理的部分と文章のニュアンスが微妙に異なる珍しい文章である。

くり返すが筆者は自分の国は自分で守るのが当然と考えるが、現状の自衛隊の装備や法整備を考えれば、当面日米安保に頼らざるを得ないという立場である。 その文脈からこれまでも普天間基地の県内移設に賛成の立場でブログを発信してきた。

従って現在でも宮古島や与那国のような米軍基地がない地域は、当然自衛隊を配備して自国の防衛を計ることに賛成である。

>このような平時に、公然と武力を背景にした国家戦略が論じられていることに慄然とした。

平時に、公然と武力を背景にした国家戦略を論じるのが外交の要諦である。 それどころか論じるに止まらず、沖縄近海に接近し公然と武力による示威活動をする軍事大国がお隣に存在するのも事実である。

中国軍のの最近の動向を見れば、何も今さら論じるだけで慄然とすることもないはずだ。

>日本は自主防衛の名の下、核武装に走るだろう。

このくだりには、「日米安保が壊れたら」という条件がついているので、自主防衛は当然であり、安保の核の傘をでるのなら核武装も当然視野に入る。

だが、この当たり前のことを「自主防衛の名の下に」とか、「核武装に走る」、といった否定的ニュアンスで書く文章と、全般的な安保肯定の論旨とは必ずしも一致していない。
 

日米安保を「ビンの蓋」として捉えているのだろうか。

読者の意見を待ちたい。

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沖縄近海波高し!沖縄タイムス「読者の声」

2010-08-10 07:46:13 | 普天間移設

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最近、中国海軍の沖縄近海での示威行動は、中国共産党の太平洋進出へ野望を露骨に表したものだが、ついに、これを世界に公言した。 その証拠が次の記事。

中国軍、第1列島線突破を断言 海上摩擦増加も

 中国国防大学の戦略研究所所長を務める楊毅少将は7日までに、中国メディアに対し「中国の海洋進出は必然で、どんな包囲網も海軍の歩みを阻止できない」と述べ、沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」に沿った米軍による海上包囲網を突破する考えを明確にした

第1列島線について軍の内部文書では最近「国益拡張にとり最大の障害」と反発が強まっているが、軍幹部が公言するのは珍しい。

沖縄近海の東シナ海や太平洋で今後、海上摩擦が頻発しそうだ。

楊少将は中国紙、国際先駆導報に語った。軍のシンクタンク、軍事科学院の研究員を務める羅援少将も同紙に「第1列島線を中国台頭の障害にさせない」と強調し、「中国の国家利益が及ぶ海域はどこでも海軍が保護するべきだ」との認識を示した。

同紙は、中国海軍艦隊が3、4月に沖縄と宮古島の間の宮古水道を通過し、軍事演習を実施したのは
「日米に対し中国海軍に列島線の概念はないことを示す狙いがある」と解説した。 (
共同通信 )

                         ◇

普天間移設に関連する議論が白熱し、今、沖縄タイムスの読者欄が面白いと書いたが、問題を突き詰めると、結局わが国の安全保障、国防をどう考えるかに行き着く。

昨日(9日)の沖縄タイムス読者欄も安全保障に関し二つの異なる意見を掲載しバランスを計ったようだが、やはりサイレント・マジョリティの声を抑えることは出来ず覚醒した「読者の声は」燎原の火のように広がりつつある。

二つの「読者の声」は後ほど紹介するとして、先ず冒頭の記事だが、中国共産党の楊毅少将が太平洋の進出レーンとして突破を公言した第一列島線と第二列島線を図で示すとこうなる。

 
 

中国が国威発揚のため死に物狂いなった北京オリンピックが終わり、そして進行中の上海万博が終わると、更なる国威発揚のため中国海軍による太平洋への進出が予想されていたが、その予想が現実となってきたようだ。

最近では中国艦艇10隻が沖縄本島と宮古島の間を分断して南下し、沖の鳥島を二度も周回した。 

監視のため追尾した自衛隊護衛艦に対し中国哨戒ヘリが二度近接飛行し挑発した。 しかも自衛隊哨戒機にロックオン(銃器の照準を合わすこと)し、あからさまな軍事的示威行動で挑発した。

中国の軍事膨張に晒されるわが国にとって、沖縄の持つ地政学的価値は益々重要性を増している。

だいぶ前に見たテレ朝の「TVタックル」で、森永卓郎氏が米軍基地不要論をぶち上げ、「フィリピンから米軍基地を追い出してもフィリピンは平和である」とネゴトを言ったことを思い出したが、

フィリピンでは米軍基地を追い出した後一体何が起きたか。

森永氏の脳ミソは中国は常に「友好、友好」を叫ぶ平和的友好国と刷り込まれているのだろう。⇒消えた友好会館 沖縄と中国

米軍基地が撤去されるの待っていたかのように、中国軍は南沙諸島を占拠した。

沖縄タイムス「読者欄」にたどり着く前に、少し回り道して「南沙諸島問題」に触れておく。

南沙諸島問題

戦後沖縄を占領した米軍の中にはフィリピン人の兵隊も多くいた。

当時の沖縄人にとって、フィリピン人の兵隊も持てる国アメリカの軍隊の一員であり、フィリピン人も金持ちに見えた。 

フィリッピン兵と結婚して、除隊後フィリッピンに帰り、予想と違った貧乏生活に驚いて逃げ帰った戦争花嫁の話もはよく聞いた。

戦後、独立したフィリッピンには米軍基地が当然のごとく居座っていた。

フィリピンの米軍基地は植民地時代以降、約100年に渡って米軍基地があり、沖縄の米軍基地と共に、冷戦期のアメリカの重要な軍事拠点であった。

ベトナム戦争や湾岸戦争の際にも利用され、沖縄と同様、米軍基地は地元の人々に雇用をもたらしたが、

その一方、負の遺産としての基地犯罪、事故、騒音、環境汚染など 様々な問題が住民の基地撤去運動が加速した。

フィリピンの人々は根強い米軍基地撤去運動の結果、冷戦の崩壊や1991年のピナツボ火山の噴火を機に、両国は米軍基地の撤去に合意し、 1992年 フィデル・ラモス、大統領に就任と同時に米軍撤退が完了した。

フィリピン政府は基地跡の経済開発を進め、代表的な基地であるスービック海軍基地は大工業・リゾート地帯に姿を変え、

クラーク空軍基地はその広さと空港設備を利用し、アジア 太平洋のハブ空港を目指し開発が進められている。

そして、産経新聞にはこんな記事も出た。

フィリピン、スービック米海軍基地跡地 再開発加速 経済特区の対象拡大http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/asia/122486/

<■クラーク国際空港と連携

 クラーク空軍基地とともに米軍が1991年に
フィリピンに返還したスービック海軍基地跡を管轄するスービック湾開発庁(SBMA)は、免税措置が受けられるスービック自由貿易港(フリーポート)を中心とした経済特区を周辺地域にも拡大するなど、複合的な再開発をめざす新たな20年計画を12日までにまとめた。クラーク空軍基地跡の本格的な国際空港化とも連携して、官民合同で東南アジアの経済開発ハブ(中核)をめざす。(河崎真澄)

(中略)

 ≪国際物流一体化≫

 一方、マニラ市内から近いニノイ・
アキノ国際空港の機能を、ほぼ全面的に移転することが決まったクラーク空軍基地跡の国際空港も、経済特区として再開発が進んでいる。スービックからクラークを経てルソン島中部のタルラックを結ぶ総延長約90キロの有料道路が近く開通する予定となっており、港湾インフラを中心とした商工業のエリアと、空港インフラが整う国際物流エリアが“一体化”する環境が調う。>

                      ◇

跡地利用では、「経済特区」、「自由貿易港(フリーポート」、「国際物流」、「官民合同で東南アジアの経済開発ハブ(中核)をめざす」、・・・

どこかの新聞で良く見るような「夢のような文言」が踊っているが、実際はどうなっているのか。

夢は幻に終わった。

沖縄はフィリピンの成功を学ぶべきなのだが、成功は幻だったのだ。

沖縄の新聞でフィリピンの米軍基地跡地利用についての成功談を聞いたことが無い。

米軍基地撤去でフィリッピンが得たものは何だったのか。

得たものは、相も変らぬ「貧困」と「不安定な治安」だったのだ。

もう一つ、沖縄紙が触れてほしくない重大な「不都合な事実」が、

これだ!

米軍がフィリッピンから引き揚げた途端に、中国は南沙諸島の軍事基地化を加速した。http://asyura.com/0401/senkyo2/msg/903.html

米軍がいなくては打つ手のないフィリピンは、恥も外聞も無く「ラバーカンバック」を歌いだした。

追い出した恋人に⇒在沖海兵隊訓練 比、受け入れ表明(2008.8.2)

脱線が続いて「沖縄タイムス読者欄」にたどり着く前に紙面が尽きたので、続き(読者の声)は夕方のエントリーで紹介します。

つづく

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