狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

児童虐待、民主党の責任を問う!「追記あり」

2010-08-01 18:21:45 | 県知事選

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★「文末に【追記】があります」

「ねじれ国会」が始まった。

これまで「何でも反対」の民主党が、数々の自民党提出法案に反対してきた。

逆の立場の与党・民主党は、野党のブーメラン攻撃を恐れて物言えば唇が寒い状況。

野党への対応がやけに大人しい。 

そんな中、大阪の「ネグレクト殺人」事件には衝撃だった。

筆者は同じ年頃の孫を持つだけに身につまされたのだ。

怒りのブログでも書こうと思ったが、気が重くスルーしていた。

 

いつもは当日記の批判の標的にされている沖縄タイムスが代わりに怒りの社説を書いている。

民主党のブーメランと、「ネグレクト殺人」事件との関係は後述するとして、とりあえず沖縄タイムスの怒りの社説を読んで欲しい。

もちろん今回は相手が沖縄タイムスといいう理由だけで、社説に異論があるはずはない。

・・・うーん、異論はないが、一言だけ文句はある。

これについてはブーメランに関連して後述する。

沖縄タイムス社説

ネグレクト]姉弟のSOS、届かず
  2010年8月1日 09時28分     

 「ママー、ママー」。室内のインターホンから、泣き叫ぶ子どもの声が聞こえていたという。部屋やベランダにはごみが散乱し、冷蔵庫は空。玄関や窓は閉め切られ、エアコンは動いていなかった。

 大阪市西区のマンションで、3歳の女の子と1歳の男の子の遺体が見つかった事件。幼子を置き去りにし、死体遺棄の疑いで逮捕された母親(23)は、「ごはんをあげたり、お風呂に入れたりするのが嫌になった」「自分の時間が欲しかった」と供述しているという。

 子どもを残し部屋を出たのは6月下旬で、「1週間ぐらいしてからは死んでるかもしれないと思っていた」とも話している。

 ブログに育児の喜びをつづった時期もあったが、離婚などで生活状況が一変、孤立感が深まり、子育てにギブアップする状況が生まれたのかもしれない。

 名古屋市の夫婦が十分な食事を与えず、長女(5)を衰弱させ意識不明の重体にしたとされる6月の事件でも、母親が同じような供述をしていた。

 「仕事で疲れていて(育児が)面倒くさかった」「自分の自由な時間や夫との時間も欲しかった」

 児童虐待の中で、子どもに食事を与えない、入浴させないなど世話を放棄する「ネグレクト」が目立ってきた。

 「未熟」というより「無関心」。子どもに対する「共感性」が乏しい親に、どう向き合えばいいのか。これまでの虐待対応では追いつかない現実が浮かび上がる。

 2008年度に全国の児童相談所が対応したネグレクト件数は1万5905件。身体的虐待の次に多く、虐待全体の37%を占めた。

 身体的虐待と違ってあざや傷が残らないため発見が難しく、実態とは大きな開きがあるとみられる。身体的虐待からネグレクトに発展するケースも少なくない。

 ネグレクトの原因は、望まない出産や孤立した子育て、貧困、育児に対するストレスなどさまざまで、その理由は身体的虐待と重なる部分も多い。

 一方で、出産現場で指摘される気になる声がある。「汚いからとおむつ替えを嫌がる」「母乳を与えたがらない」など。

 親であることと、親になることは違う。少子化で家庭の子育て力が低下する中、「親を育てる」という新たな課題にも取り組まなければならなくなった。

 大阪の事件では、近隣住民が「異変」に気付きながら子どもの命が失われるという最悪のケースが、またも繰り返された。

 虐待対応の中核となる児童相談所が子どもの安否確認を優先させるという原則を徹底していれば、と悔やまれる。

 児童虐待防止法の施行から11月で10年。

 少子化対策ばかりが強調される時代だが、生まれてきた子の幸せに軸足を置いた確かな政策が求められている。

 「子どもの命」を第一に再出発すべきだ。

                                                      ◇

社説の主旨には概ね同意する。

だが、社説は肝心なところにあえて触れていない。

 

この手の事件では周囲の人の通報が不可欠である。

が、その際親が責任を果たしていないと判断したら公的機関が、強権を発動し親権を剥奪すること、そして養護施設に預けることが最善の対処法である。

このような不幸な事件を未然に防ぐため、2004年、「児童虐待防止法」の改正案が国会で可決された。

その時、警察官の強制立ち入り権も含まれるはずだった。

だが、当時野党だった民主党が警察官の権限が拡大しすぎることにことさら猛烈なアレルギー反応を示した。

同法案のキモともいえる「警察官の立ち入り権」は、憲法に定める令状主義に反するとして、民主党の猛反対によりは見送られた。

虐待されている子供や近所からSOSが発信されても、強権立ち入りのプロではない児童相談所職員だけでは、積極的対応が出来ないのは自明である。

にもかかわらず、民主党は大反対したのである。

警察の強制立ち入りが出来ないため、児童相談所では適当な対応できず、そのため亡くなってしまった子供たちどれだけいるか。

類似事件が起こるたび、メディアは警察や児童相談所を非難する。

が、警察への強制立ち入り権限付与に反対した民主党こそ、最も非難されるべきではないか。 ねじれ国会の今、ブーメランとして。

タイムス社説は「少子化対策ばかりが強調される時代だが、生まれてきた子の幸せに軸足を置いた確かな政策が求められている」と高々と謳いあげているが、

その「子の幸せに軸足を置いた政策」とは何か。

「『子どもの命』を第一に再出発すべきだ」ともっともらしいこというが、

警察官の強制立ち入りを憲法違反だとして反対したのは民主党ではなかったのか。

なるほど、社説はキレイ事を述べ「正義面」で怒って見せてはいる。

だが政局にのみ走って、「子供の命」を踏み潰す政策を強いた民主党に対し、沖縄タイムスは一欠けらの批判も投げつけていない。

何故なのか。

自分が応援した民主党政権の失政は「不都合な事実」として得意の頬被りで通すつもりなのだろう。

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【おまけ】

野党時代の民主党が、警察官の立ち入りに反対した児童虐待防止法案については、次のサイトに詳しい。

児童虐待防止法改正案-警察官の立ち入り権見送りについて
2004年3月5日
 
 児童虐待防止法改正案で、民主党の強い反対により警察官の親の拒否があった場合にでも立ち入り出来る権限が見送られたということだ。理由としては警察官の権限が拡大しすぎることと憲法に定める
令状主義に反するというものである。この理由を聞いて刑事警察と行政警察を混同している典型だなと思った。確かに、行政処分に関しても令状主義の精神を及ぼすという考え方には別に反対ではない。しかし、事案の性質というものを考えなくてはならない。
1.何もどこの家にでも警察官が立ち入り出来るとしている訳ではない。児童のいる家に限られること。
2.一刻を争う緊急の事態が考えられること。→それ故、裁判所の事前審査には馴染まないということ。
3.家庭内問題故に、令状請求するだけの証拠(証言も含め)を集めるだけの機会が少ないということ。→2.と同じく裁判所の事前審査に馴染まないこと。また、同時に、事後審査にも馴染まないということになる。つまり、違法捜査と判断されてしまう蓋然性が高いということである。以上より民主党の裁判所の令状主義の要求は実質上、警察官の立ち入り権を無効規定とするものである。
4.本来保護者たる親が子の利益(しかも生命・身体)を危険にしているという疑いのもとにおいて、住居の平穏・親権が犠牲にされてもやむを得ない。
→社会の要請というものを考える時に、それだけの世論が形成されつつあり、立法する必要性・合理性があるということ。民主党の行為は不作為の立法責任が問われてもおかしくないといえよう。
5.大前提として前述しているが、刑事事件としての立件を直接の目的としている刑事警察活動(=捜査)ではなく、児童の生存・安全を確認するという行政(予防)警察活動(=調査)であること。→それ故、根本的に違法捜査云々の問題ではないということ。また、往々にして虐待死などから刑事警察活動が想起されやすいかもしれないが、仮に親の経済的貧困・無知など(市役所などの応対が極めて悪いなども含む)から生活保護を受けられない、あるいは潔しとしないというという場合において、児童が餓死寸前という場合
・・・続きを読む・・・

 

【追記】8月2日

今朝のTBS「朝ズバッ!」でエライ先生方が「児童虐待」について、ゴタクを並べていたが、肝心の「警察官の強制立ち入り」が民主党の反対により法制化されなかったことには一言触れなかった。

アッと驚いたのは白石真澄関西大学教授が、「加害者」の母親の気持ちに理解を示し、「私も子育ての時、(子供を)生ゴミと一緒に出したくなったことがある」と発言したことだ。

普通のおばさんが井戸端会議でいうのならともかく、大学のおえらい先生が公共の電波を使ってこのような発言をして「加害者」に同調してよいものだろうか。

「あんなエライ先生が、テレビであのように言うくらいだから、私なんかが生ゴミ扱いしても普通なんだ」、

と考えるバカ親が増えたらどうするのだ。(怒)

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コメント (4)

摩訶不思議?沖縄の民意

2010-08-01 07:03:01 | 未分類

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「普天間移設」問題で、「沖縄の民意」ということが全国的話題になった。

沖縄メディアが全国に発信する「沖縄の民意」とは、辺野古移設には「島ぐるみで反対」という印象のものだった。

全国の注目を浴びた参院選でも、沖縄平和運動センター事務局長の山城博治候補が圧勝するかのようなの印象だった。

ところが結果は、全候補者が「辺野古反対」を主張するという分かり難さもあったが、沖縄メディアが島ぐるみで応援したと思われた山城候補が敗退し、自公推薦の保守系候補・島尻安伊子氏の圧勝に終わった。

沖縄紙から沖縄の情報を得ていたヤマトプロ市民の間から落胆と怒りの言葉が沖縄県民に降り注いできた。

だが、これはお門違いというもの。

沖縄県民は元々保守系であり、沖縄のサヨク新聞が勝手に歪曲報道をしたのを彼らが勝手に信じ込んだに過ぎない。

文句があるなら歪曲報道したサヨク新聞に、どうぞ。

一部の活動家のシュプレヒコールを「沖縄の民意」と報じたサヨク新聞に怒りをぶっつけて欲しいのだ。

当日記は沖縄タイムスの読者欄に掲載されたこれら「声」を紹介し、沖縄紙の誇大報道を信じたヤマト・プロ市民の浅はかさを観賞させてもらった。

多くの沖縄県民はサヨク反日新聞の扇動に乗るほどバカではない、とほくそ笑みながら。

そもそも「沖縄の民意」とは何か。

藤原正彦お茶の水大教授が、何年か前のテレビの発言で、世論調査の結果を強調するテレビ司会者に対し、

「世論なんて一夜にして変わるもの。 それにこだわる必要はない」みたいな発言をし、なるほどと納得した記憶がある。

では民意と世論の違いは何かというと、昨今のメディアではほぼ同じ意味で使われていると考える。

ただ、問題を「普天間基地の辺野古移設」と限定して、「沖縄の民意」とは何かと問えば、これは複雑で一筋縄にはいかない。

何しろ移設先の名護市の市長は今年の1月までは、「辺野古容認派」市長が三代も続いているし、沖縄県の民意を表すべき県知事は「容認派」知事が 二代続いて現在に至っている。

だが、今年初頭の名護市長選で、「反対派」の稲嶺候補が勝利している。 が、肝心の辺野古区民は相も変らず「容認派」である。

その一方、普天間基地のある宜野湾市の伊波市長は「反対派」である。

地域の首長の主張を見ただけでも、沖縄メディアが発信する「島ぐるみで反対」とはかけ離れていることが分かる。

稲嶺市長の登場と共に、沖縄メディアが稲嶺市長と伊波宜野湾市長を「県内移設反対」のシンボルに祭り上げ、全県的な「県外移設」の大キャンペーンを張ったことは記憶に新しい。

ところがメディアの空騒ぎとは裏腹に、沖縄県民は元来保守的である。

1972年、日の丸を掲げて「祖国復帰した」当時は君が代をおおっぴらに歌えることに涙する保守的県民だった。

復帰と前後して沖縄に入り込んできた日教組の扇動により、多少左傾化した事実はあった。

だが県民の心の根っこが保守的であることに変りはない。

一時的にサヨク新聞に扇動された民意なんて一晩で変わる。

まさに藤原正彦教授の指摘の通りである。

従って良識ある県民にとって、参院選で保守系候補の島尻氏が当選したことも、特段に驚くべきことではなかったのだ。

ただ、沖縄メディアの幻の「沖縄の民意」を信じ込んだヤマトゥンチュのプロ市民が、「沖縄に裏切られた」と勝手に思い込んだだけの話である。

少し古いが、例によって沖縄タイムスの「読者欄」で怒りを露にする本土プロ市民の声を鑑賞して欲しい。

例によって太字強調は引用者。

◆沖縄タイムス 2,010年7月28日 オピニオン面

民意どうした 後味悪い選挙  H・Yさん=53歳 (埼玉県)

今回の沖縄の参院選の結果は、とても後味の悪い結果でした。 そもそも普天間基地移設辺野古案を持ち出したのは自公政権だったのに、県内移設を反対を掲げて島尻安伊子さんが当選した。 民主党もねじれなら自公もねじれ。 沖縄の民意は一体どうなってるの?と腹立たしい。 基地問題であれだけの意思表示をしていながら、そもそもの原因を作った自公の候補者に投票するとは。自民党本部は県内移設が方針であるはずなのに、この矛盾を県民はどう考えるのでしょうか? 本土の友人たちも「どういうこと?」と不思議がっている。 「ただのパフォーマンスだったの?」と。  (略)

太字部分を書くとき、H・Yさん(女性)は、怒りで手が震え、額の血管は、恐らく破裂寸前ではなかったか、と要らぬことを考え、

かじっていた久米島名産の黒糖ピーナッツを思わず噴出しそうになって、慌てて飲み込んだらむせてしまった。

 

だから言ったじゃないですか。

沖縄の新聞だけで「沖縄の民意」を理解するなって。

必ず酷い目に合うのは当たり前でしょう。

「民意どうした」だって?

沖縄の民意は元々保守的なのですよ、H・Yさん!

 

【おまけ】

alphaさんの情報で早とちりしてしまったが、伊波宜野湾市長は県知事選へ立候補表明したのではなく「意欲」を示しただけとのこと。

今日の沖縄タイムス一面の写真つきの「見出し」にはこうある。

伊波氏、出馬に意欲

野党3党7日にも要請

伊波市長が「出馬に意欲」なのは前から分かっていること。

外国人記者クラブでもスケベ根性マラだし、もとい、マルだしで、

やる気マンマンではなかったか。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-163684-storytopic-122.html

今さら写真つきで一面で報道するニュースではない。

「野党3党が7日にも要請」とあるが、要請したら、したで、一面で写真付きで報道し、さらに「要請受諾」で、

今度は一面トップで報道するつもりなのか。

これって、沖縄タイムスの巧妙な事前運動だとみるが、どうだろうか。

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