慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

哲学書2(『君主論』『パンセ』)

2020年12月20日 | 哲学
🌸哲学書で読んでおくべき名著(『君主論』『パンセ』)

⛳『君主論』の概要(著者マキヤヴェリ)
 ☆『君主論』は、「君主政体論」と「君主論」で論じる
 *前半の「君主政体論」では、君主のあり方を論じた
 *後半の「君主論」では君主の心得を説いた
 ☆前半の君主政体論(世襲君主制と新興君主制に分けて論じる)
 ☆世襲君主制
 *制度や伝統があるので踏襲するだけで国家を維持できる
 ☆新興君主制
 *すべてをゼロから作り上げる必要があるり、様々な困難を抱える
 *風習の異なる国を支配するとき
 *君主に求められるのは「強制すること」
 *強制の手段として、自前の軍隊を持つことを勧める
 *良き軍隊のないところに良き法はありえないと主張する
 ☆後半の君主心へでは、君主の資質について持論を展開する
 *君主は冷酷であれ
 *慈悲深さが無秩序を生み、殺戮や略奪を許すことになる
 *最小限の見せしめで、秩序を維持したほうがましだ
 *「愛されるよりも恐れられることのほうが望ましい」と断言する
 *必要なときには善を捨て、悪を行うことさえ認める

 🐬『君主論』でのマキヤヴェリの思想
 ☆常に冷静に現実を見ていた
 ☆理想主義がより大きな悲劇を招くことを経験的に悟っていた

⛳『パンセ』の概要(著者パスカル)
 ☆『パンセ』人間の思考と行動を鋭く分析したエッセー
 ☆構成は3つに分けられている
 *1つ目は、人間の偉大さと悲惨さの矛盾について
 *2つ目は、問題を解決しようとする哲学者の無力
 *3つ目は、キリストの愛による悲惨さからの救い
 ☆1つ目の人間の偉大さと悲惨さの矛盾に関して
 *最も有名なのは、人間は「考える葦」との表現
 *葦とはすぐ折れる、か弱い植物だが
 *思考は人間の偉大さを示すもの
 *人間は自然の中で1番弱い1本の葦にすぎないが
 *人間は、悩みを放置したり、逃げ出したりせずに、頭で考えて
 *それに立ち向かおうとする強い存在たということ

🐬『パンセ』でのパスカルの思想と主張
 ☆物事を論理的に考えればそれでいいというのではないと
 ☆パスカルは、幾何学の精神と繊細の精神の2つが必要だという
 ☆幾何学の精神は、定義や原理で物事を客観的に分析する精神
 *即ち合理的に物事を考える精神
 ☆繊細の精神は、直観によつて全体を見渡す精神です
 *感情で物事をとらえる精神
 ☆パスカルは、機械とは異なる複雑な人間存在と主張する
 *その点を直視する必要があるとする
 ☆パスカルの基本的な洞察
 *人間は精神的に弱いものだ
 ☆人は絶壁が見えないようにするため
 *何か目をさえぎるものを前方に置いた後
 *人間は安心して絶壁のほうへ走っている存在である
                 (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『教養としての哲学』







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哲学書1(『ソクラテスの弁明』『ニコマコス倫理学』)

2020年12月19日 | 哲学
🌸哲学書で読んでおくべき「名著」

⛳『ソクラテスの弁明』の概要(著者プラトン)
 ☆裁判における弁明シーンの描写を通じて
 *哲学の父ソクラテスがいかにして誕生したかが明かされている
 ☆ソクラテスの弟子プラトンが、師の最後の雄姿を描い作品
 ☆ソクラテスが裁判で、アテネ市民に対して弁明を行う大ペクタクル
 ☆ソクラテスが裁判にかけられた理由
 *青年を腐敗させ、国家の信じる神なく、他の神を信じたから
 ☆裁判には、3人の告発者に加え約500人の市民陪審員が集まる

🐬『ソクラテスの弁明』の詳細
 ☆『ソクラテスの弁明』は、裁判の進展に則して3部に分かれる
 ☆第一部は告発者に対するソクラテスの反論
 *彼自身、今回の不正な裁判に際して、死を恐れていないと訴える
 ☆第二部でソクラテスは、自分の行為は青年を害してないと主張する
 *青年を優れた思慮を持つ人物にするものだから、善行であると
 ☆第三部でソクラテスは、自分と有罪を下した人たちに対して
 *良き運命に出逢うかは神以外知ることができないと言い残す
 ☆裁判の後、ソクラテスはプラトンをはじめ多くの弟子たちに見守られ
 *毒ニンジンの入った杯を仰ぐ

⛳『ニコマコス倫理学』の概要(著者アリストテレス)
 ☆倫理について述べた教科書、倫理とは人の守るべき道との意味
 ☆『ニコマコス倫理学』では、善く生きる方法が追究されている
 ☆アリストテンスは本で述べている
 *幸福になれるかどうかは、その人の行動次第
 (性格としての徳を重視する)
 *徳は知性と異なり、学習によっては習得できない
 *共同体におけるしつけによって身に付く

🐬『ニコマコス倫理学』述べている良い「徳」とは
 ☆アリストテレスは「中庸」の意義を説く
 ☆実践的知性としての思慮分別
 *何が善であるのかを正しく判断できる知性を意味する
 ☆「正義」の概念にもつながる
 *アリストテレスのいう正義は公平のこと
 ☆公平さが実現された状態が正しい状態で善だという
                     (敬称略)
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思考法10(「道具主義」)

2020年12月18日 | 哲学
🌸思考法10(「道具主義」)

⛳思考法の「道具主義」
 ☆アメリカの哲学者デューイのプラグマティズム
 *知識を道具としてとらえ、日本では実用主義などと訳されてる
 ☆プラグマティズム(実用主義)
 *知識が真理かどうかは、生活上の実践に利益があるかないか
 *それで決定されるとす
 *アメリカ発の実践的な思想として発展してきた
 *デューイは、難解で専門化された議論から哲学を解放する
 ☆デューイは日常の経験を対象として
 *それを豊かにすることを哲学の目的に据えた
 ☆道具主義と呼ばれるデユークの思想
 *思想や知識などは、自体に目的や価値があるのではない
 *人間が環境に対応していくための手段である
 ☆道具主義によると
 *知識が人間の行動に役立つかどうかは
 *生活経験の中でその都度検証されなければならない
 *役立たない知識は修正されるもの
 ☆道具主義は、生活経験を推し進めるためのもの
 *生活経験の変化により内容を変化されるもの

🐬「道具主義」のビジネスへの応用
 ☆知識は絶対的な答えではない
 *答えを生み出すためのツールにすぎない
 *その場合、試行錯誤が許される
 *そのプロセスにおいて新たな創造が生まれる
 ☆道具主義的思考は創造的な営みでもある
 *知識を道具にするというと
 *不謹慎なニュアンスがつきまとうが、そんなことはない
 ☆知とは常に道具です
 *大切なのは、その道具をどう生かすかです
 ☆ビジネスでは、知識は道具です
 *知識をうまく生かして、イノベーションを生み出すべきだ
              (敬称略)
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⛳出典、『教養としての哲学』




思考法10(「道具主義」)
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『啓蒙の弁証法』20(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月18日 | 哲学
🌸『啓蒙の弁証法』20(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆なぜ啓蒙は神話へ退化し、理性は野蛮に転じるのか
 *近代進歩主義の破綻とともに生まれたナチズム
 *啓蒙的理性が行き着く先がなぜファシズムなのか
 ☆「理性は暴力の道具に成り果てた」との疑問を投げかける
 *ナチスは不合理な目標を掲げながら
 *効率的な強制収容所システムを構築し大量虐殺を行った
 *これを可能にした”理性”は近代が求めていたものなのか?
 *啓蒙により獲得を目指したものなのか?
 ☆道具的理性を生み出したにすぎないのでは?
 ☆著者、ホルクハイマー&アドルノ

⛳『啓蒙の弁証法』著者のプロファイル
 ☆第一次世界大戦による疲弊は、ドイツに新たな思想の潮流をもたらした
 *これまで信じられていた近代進歩主義への批判
 ☆啓蒙の光の中を進んでいけば文明は進歩していくと信じられた時代
 *終わりを迎えようとしていた
 ☆フランクフルト学派の思想家たち
 *ホルクハイマー中心にフランクフルトを拠点に活動する
 *フランクフルト学派が生まれた
 ☆ドイツではナチズムが台頭
 *33年にヒトラー政権が誕生する
 ☆フルト学派の多くはユダヤ系でアメリカに亡命した
 *第二次世界大戦中、亡命先のアメリカで執筆
 ☆戦後発表した2人の共著『啓蒙の弁証法 哲学的断想』

⛳『啓蒙の弁証法』の概略
 ☆本書の序文

 われわれが胸に抱いていたのは他でもない
 何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代わりに
  一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでゆくのかという認識

 ☆本書は、理性を基礎にしているはずの近代社会
 *ナチズムのような野蛮な現象を生み出したのか考察する
 *なぜ啓蒙が神話へと退化してしまうのか?
 *なぜ理性が野蛮に転化してしまうのか?
 ☆考察において興味深い要因を示している
 *トーキーの登場で、思考よりも感情が先立つメディアが展開され
 *大衆の扇動が可能になった
 ☆政治が大衆によつて消費されていく今の時代は、この地続きにある

⛳『啓蒙の弁証法』の訴えてること
 ☆本書は、 一見するとナチス・ドイツヘの批判に終始している
 *根底にアメリカヘの強い批判がある
 ☆表層的な自由と民主主義が行き着く先
 *反知性的な全体主義への警鐘である
 ☆今の時代に読み直す価値のある本である
              (敬称略)
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⛳出典、『世界の古典』


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思考法9(「弁証法」「否定弁証法」)

2020年12月16日 | 哲学
🌸思考法9(「弁証法」「否定弁証法」)

⛳思考法の「弁証法」
 ☆近代哲学の完成者ドイツの哲学者ヘーグル
 ☆ヘーゲルの思想を一言で表現するなら「発展」だ
 ☆「弁証法」ヘーゲルの論理学の基本
 *「弁証法」は、物事が発展する様を説明している
 ☆ヘーグルの弁証法とは
 *問題が生じたときにそれを克服する為
 *さらに一段上のレベルに到達するための思考方法
 ☆一見相容れない2つの対立する問題
 *どちらも切り捨てることなくよい解決法を見出すことができる

🐬「弁証法」ビジネス思考への応用
 ☆ヘーゲルの弁証法のポイント
 *反対のものを取り込んでさらに発展させる
 *マイナスをプラスに変える思考でプラス思考
 ☆何の問題もなく物事をスムーズに進めることができるのは神だけ
 *人間の為すことである以上、必ず問題がつきまとう
 *それを織り込んだ発想が必要です
 *問題への対応を危機管理と呼ぶ人もいます
 ☆弁証法では、問題は常に進展するバネ(エネルギー)になるとらえる
 ☆ビジネスに問題はつきもので、簡単にあきらめるてはダメ
 *メリットやいい点を見出す努力が必要
 *マイナスも、プラスに転じることができる

⛳思考法の「否定弁証法」
 ☆ドイツの哲学者アドルノは、否定弁証法を唱えた
 *差異を差異のままに残しておこうとする思想
 *ヘーゲルの弁証法を否定する哲学
 ☆弁証法は矛盾を乗り越えて一つにまとまろうとする論理
 *否定弁証法はそれを拒もうとするもの
 ☆アドルノの思想を貫くのは「差異」の概念
 *弁証法が前提とする認識や思考
 *目の前の対象と頭に描く概念の同一化を意味している
 *思考とは同一化にほかならない
 ☆同一化とは
 *異質で多様な他なるものを都合よく変形させる
 *強制を伴うこともであり、時には暴力も生む

🐬「否定弁証法」のビジネス思考への応用
 ☆否定弁証法のポイント
 *物事をまとめることなく、差異は差異のままにして生かす
 *差異を生かす思考が、多様性を保持するのに役に立つ
 ☆人間には、物事をまとめようとする性質や傾向がある
 *人間という存在自体、一つの統一体であることに起因している
 *人間は、多様なままであること、バラバラなままであること
 *なんとなく落ち着かない
 ☆そこをあえてやることで、新たな思考が可能になる
 ☆多民族国家では、差異を重んじざるを得ない環境がある
 *日本にはそういう空気はない
 ☆日本でビジネスを考える際
 *あえて差異に着目すると、何か面白いことが起きそうな気がする
                   (敬称略)
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思考法8(「主体化」「無知の知」)

2020年12月15日 | 哲学
🌸思考法8(「主体化」「無知の知」)

⛳思考法の「主体化」
 ☆ジジエク、スロベニア出身の現代思想家「主体」は彼の主要テーマ
 ☆ジジエクは、世界を分類する3つの概念分類する
 (〈想像界〉〈象徴界〉〈現実界〉)
 ☆〈想像界〉自分を自分であると確認する世界
 ☆〈象徴界〉私たちが言語などで意味を与えているこの現実の世界
 ☆〈現実界〉生の現実ともいうべきもの

 ☆ジジェクは、主体の中心には「私」があるという
 *「私」の中身は空っぽ、即ち主体はもともと空っぽ
 *その空っぽの部分に〈象徴界〉が形成される
 *これが主体化にほかならない
 *象徴秩序という世界が、空っぽの主体に埋め込まれ主体は形成される
 ☆〈現実界〉という生の現実を切り取っり〈象徴界〉を作り上げる
 ☆その営みが主体化である
 *出来上がってできた意味の塊を主体と呼ぶ

🐬「主体化」をビジネス思考への応用
 ☆ジジェクの思考のポイント
 *生の現実を切り取って、意味を主体化していく
 *客観的な世界を主体化によって切り取り、主観を形成する

 ☆私たちはそんな主体化によって
はじめて、自分の意見を持てる
 ☆私たちの身の回りは多くの情報にあふれています
 *よく考えないと、何が本当で、何が正しいのかわからない
 *情報に流され、鵜呑みにし騙されることもある
 *そんなことにならないように、主体化が求められる
 ☆メディアを正しく読み取る能力を意味するメディアリテラシー
 *主体化はそれに似ている
 ☆ビジネスでも、情報が鍵を握る時代だからこそ主体化が求められる

⛳思考法の「無知の知」
 ☆ソクラテスは古代ギリシアの哲学者
 ☆ソクラテスは、賢者と呼ばれる人たちに関して気づいた
 *知ったかぶりをしているだけ、実は自分と何ら変わらない
 *むしろ何も知らないと自覚している分だけ
 *自分のほうが優れているのではないか
 ☆人は、知ったかぶりをした時点で
 *もうそれ以上知る機会を逃してしまう
 ☆無知であることを認め、さらに知ろうとすれば
 *知識は増え、より賢くなるチャンスが開かれる
 ☆ソクラテスの有名な「無知の知」言葉です
 ☆ソクラテスは、質問を重ねることにした
 ☆哲学を意味する英語のフィロソフィー
 *古代ギリシア語で知を愛し求め続ける意味です

🐬「無知の知」のビジネスへ応用
 ☆ソクラテスの無知の知のポイント
 *知ったかぶりをしないこと、新たな知にめぐり会う機会が増す
 *だから子どものような素直さが求められる
 ☆子どもは幼児期に一気に成長する
 *たった数年で、何も知らない状態から、世界に疑問を持つまでになる
 *大人の場合、そう劇的に変わることはありません
 *ある程度の年齢からやるのとでは大きな違いがある
 *でも、それ以上に、学ぶ態度が違う
 ☆ビジネスは大人の営み
 *謙虚になんでも吸収しようとする子どもの思考をする
 *より多くを吸収することができる
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思考法7(「他者論」「コミュニケーション的理性」)

2020年12月14日 | 哲学
🌸思考法7(「他者論」「コミュニケーション的理性」)

⛳思考法の「他者論」
 ☆レヴィナスは、リトアニア生まれのユダヤ系の哲学者
 *ユダヤ系として捕虜収容所で過ごした
 *彼は人間一人ひとりの個性や尊厳に着目する
 ☆彼は、しかし西洋の哲学に流れる「私」中心の思想を批判する
 *「私」中心であることがいけない理由は、他人を同化してしまうから
 ☆私たちは自分中心で考える時
 *他人も同じ考えをもっているかのようにふるまう
 *又は、自分と同じ考えをもつように仕向ける
 (説得したり、強要したり、そこが問題なのだ)
 ☆人間は、 一人ひとりが個性をもった、異なる存在
 *無限に可能性を秘めた、無限に異なる存在
 *私たちは、無限に異なる他者のおかげで存在している
 ☆この世には、絶対他者が必要なのだ

🐬「他者論」のビジネスへの応用
 ☆レヴイナスの他者論のポイント
 *「私」とは異なる存在である他者の存在を尊重する
 *「私」もまた尊重されるようになるという
 ☆他者論の発想
 *デカルト以来の「私」中心の哲学史に異議を投げかける
 *現実の社会のあり方に大きなショツクを与えた
 ☆他者中心の思考とは
 *自分が苦しい時、他の人も苦しいだろうなどと考えること
 *誰もがこんなふうに考えれば、この世の問題はほとんど解決する
 ☆ビジネスは基本的に自分(自社)が儲けることを考える
 *それを、逆転の発想で他者中心に考えてみる
 *大きな視点からビジネスが展開できるはず

⛳思考法の「コミュニケーション的理性」
 ☆ユルゲン・ハーバーマスは、現代ドイツの哲学者
 ☆彼は一貫して開かれた討議を重視する
 ☆近代までの哲学や思想
 *人間の理性が素晴らしいものであるかを追求してきた
 *人間社会を発展させる目的で、その理性を使ってきた
 *理性は、目的実現のための道具「道具的理性」である
 ☆このような態度が、多くの失敗を生んできた
 *2度の世界戦争、ホロコースト、貧困
 ☆理性が、どうし愚かな結果を生んでしまったのか
 *理性が目的達成のための道具になり下がってしまったから
 ☆私たちは理性のあり方を見直す必要に迫られている
 *その提案がハーバーマスの「コミュニケーション的理性」
 ☆相手を説得るために理性を使うのではない
 *開かれた態度で相手の話を聞き
 *共に何かを作り上げていこうとする態度が必要

🐬「コミュニケーション的理性」ビジネスへの応用
 ☆ハーバーマスの思想のポイント
 *相手に対して開かれた態度で聴く耳を持つことにある
 *それに合意が成り立つという部分がある
 *それこそがコミュニケーションのための理性
 ☆価値観が多様化し、それらが衝突し合う時代
 *開かれたコミュニケーションが求められる
 ☆価値観は無数にあり、それに伴い意見も無数に出てくる
 *その中でいかに合意を形成していくか
 *声の大きい人が無理に意見を押し通そうとしたら
 *相当の無理をする必要が出てくる
 ☆ビジネスのシーンで、多くの意見があると強引にまとめると
 *かえって不満が募る
 *たくさん意見がある、その一つひとつの違いを大切にして
 *丁寧に意見集約していく必要がある
 ☆お互いに納得し合いながら、意見をまとめていくこと
 *はじめて成功といえるのでは
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思考法6(「身体論」「言語ゲーム」)

2020年12月13日 | 哲学
🌸思考法(「身体論」「言語ゲーム」)

⛳思考法「身体論」
 ☆現代フランスの哲学者メルロ=ポンテイの説
 ☆身体を対象物と知覚との媒介としてとらえる
 *私たちが物を見たり、触ったりして知覚するのは、常に身体を通す
 *身体こそが私たちの世界、そして心を形づくっている
 ☆身体は単なる機械ではなくて、世界と私とをつなぐ唯一の手段
 ☆人が世界に存在する物の各々の差異を認識するのは、身体が媒介してる
 *世界と自分をつなぐ媒介物として「身体」が再定義される
 ☆身体は、他者と共感するための共通のインターフェイスとしての
 *〈肉〉へと深化する
 ☆世界はすべて一体の何かからできておりつながっていると考える
 *その「一体の何か」が〈肉〉
 ☆世界の全ては一つの同じもの〈肉〉を別の形で表現しているもの

🐬「身体論」のビジネス思考への応用
 ☆メルロ=ポンテイの身体論のポイント
 *身体は自分の意識と外の世界をつなぐインターフエイス
 *私たちが普段考える内容と正反対の発想です
 *意識があり、それが身体を支配しているという発想
 *即ち、意識は身体次第です
 ☆180度発想を転換することができれば
 *物事は違って見えてくる
 ☆ビジネスにおいても、身体を主に考える企画や商品
 *頭を主に考えるものの脇に追いやられている
 *そこを見直すことで、従来とは異なる発想が可能になる

⛳思考法の「言語ゲーム」
 ☆オーストリア出身の哲学者ルードヴィビ・ウィトダンシュタインの説
 ☆私たちは日常生活で言語を交わし意味を解釈するゲームを行っている
 *ゲームのルールは、場所や状況によって決まる
 (言語活動は、生活の各場面によって決定されてくる)
 *言語に関するルールは決して一つではない
 ☆ルールは、その場の人たちに共有されたもの
 *そのルールが明示されてないので、ルール把握に洞察力が必要
 *どのような言葉が飛び交い、求めらているのか見つけることが重要

🐬「言語ゲーム」ビジネスへの応用
 ☆言語ゲームのポイント
 *言葉を文脈というルールのもとにおけるキャッチボールとらえる
 *文脈をその都度正確に把握しつつ、適切な言葉を投げかける
 *その応酬こそが適切なコミュニケーションです
 *言葉に関する思考法である
 ☆文脈をいかにとらえるかがすべてです
 *同じ言葉でも、文脈一つでまったく意味が変わってくる
 *そこを意識して思考できるかどうか
 *この部分を鍛えるには、まず多くの文脈を知る必要がある
 ☆ビジネスでは、特に会議や交渉の際に、こうした態度が求められる
 *周囲の状況や、話に加わっている人の様子に敏感になる
 *予め情報がないこともあり、会話の中でそれを見抜くことが必要
 ☆「コミュニケーション」では、自分が話すことばかり考えていないで
 *相手の言葉にしっかりと耳を傾け、表情をよく見ることが大事
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思考法5(「根源的時間」「強度」)

2020年12月12日 | 哲学
🌸思考法5(「根源的時間」「強度」)

⛳思考法「根源的時間」
 ☆現代ドイツの哲学者マルテイン・ハイデガー
 *本来的な生き方の必要性を説く
 *関係してくるのが時間の概念
 ☆ハイデガーは時間の概念を3つに分ける
 *根源的時間、世界時間、今時間
 ☆世界時間とは
 *日頃の私たちは、現在を起点とした日付のある通俗的な時間
 ☆今時間とは
 *具体的な時間ではなく「時間」という抽象的な観念を表したもの
 ☆根源的時間とは
 *人間は死という有限性に気づいた時、時間が自覚的になり
 *人生がかけがえのないものであることに気づく
 *未来を見据えて積極的に生きるようになる
 *把握された時間をハイデガーは、根源的時間と呼ぶ

🐬「根源的時間」ビジネス思考への応用
 ☆ハイデガーが言いたいのは
 *生の有限性を自覚してはじめて、人間は真剣に生きられるようになる
 *人生の締め切りに気づき、時間の大切さを知り、 一生懸命頑張る
 ☆なぜこれが思考になるかというと時間とは物の考え方だから
 *時間は私たちの意識と無関係に流れているのではない
 *私たちの考え方次第で、時間は自在に操れるのです
 ☆ビジネスにおいて時間は制約条件であり最も貴重な武器です
 *時間を単なる制約条件として締め切りに追われてこなすだけなのか
 *時間を人より有効に使って何倍もの成果を上げるのか
 *それはひとえに私たちの意識にかかっている

⛳思考法の「強度」
 ☆フランスの現代思想家ジル・ドゥルーズ
 *思想用語として「強度」との概念を唱えた
 ☆「種類」という概念、質的な差異を意味する
 ☆「強度」という概念、量的な差異を指している
 *ドゥルーズは「強度」を「差異」「深さ」「内包量」等表現している
 ☆「量」概念とは
 *長さなどの空間的な延長に基づく外延量とは異なる
 *外延量は、性質を変えることなく無限に分割可能なもの
 ☆「強度=量」は、温度や速度のように空間的延長をもたない量
 *足したり引いたりして量を変えると、性質自体が変わってしまう
 (お湯に水を足すと、ぬるま湯という別のものになる)
 ☆量の差異こそが差異の本質である
 *強度とは、量的差異の尺度である
 *物事の差異を肯定的に評価するための概念

🐬「強度」ビジネス思考への応用
 ☆同じものが量的に多いことを強度という
 ☆その強度を尺度にして物事を考えると
 *思考のためのツールとして使える
 *ドゥルーズの強度は極めて創造的な概念
 ☆単に量的に多ければいいという話ではない
 *その量の多さがエネルギーとなって
 *何かを作り出す側面に着目する必要がある
 ☆芸術におけるインパクト
 *この場合の強度は、まさに芸術という創造行為に貢献している
 ☆強度のもつ創造的エネルギー多くの分野で生かすことができる
 ☆ビジネスでも、ものづくりの分野や表現行為には活用しやすい
 *何かをつくるとき、強度の視点で考察してみてください
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『永遠平和のために』17(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月12日 | 哲学
🌸『永遠平和のために』17(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆国連・EU・第9条ー理念の源流はここにある
 ☆人間や国家の本質を直視した「リアリズム」の平和論
 ☆世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか
 *常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設など
 *人類の最高善=永遠平和の実現
 *決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにしたカント
 ☆著者、イマヌエル・カント

⛳『永遠平和のために』著者の焦点プロフィール
 ☆カントの生きた時代は絶え間ない国家間戦争の時代
 ☆晩年のカントが著したのが『永遠平和のために』
 *「人間の理性の限界や可能性」の哲学をベースとした
 *国家間の条約、戦争と経済、増悪の連鎖の課題に検討を重ねた
 *現実の国際政治をテーマとしているため読みやすい
 *カント思想の全体像を理解するうえでも興味深い本

⛳『永遠平和のために』の要約
 ☆『永遠平和のために』が展開する平和論
 *人間や国家の本質に目を背けないリアリティを貫いている
 *現実の精級な検証のうえで提唱される
 *常備軍の廃上、共和制の確立、協和的な国際連合の樹立等の内容
 ☆最終的に世界平和国の建設を志向する方法論
 *強引な世界統一国家への統合でない
 *世界市民によるユートピア的な単一国家論ではない
 *諸国家による平和的な連合である
 ☆平和をもたらす準備段階として
 *「予備条項」と「確定条項」を区分して記述している
 *段階論的な説得をもたらしている

⛳『永遠平和のために』の世界への影響
 ☆カントの現実主義的な政治観に基づいていた平和論
 *戦争の時代に、為政者や思想家にも大きな影響を与えた
 ☆200年以上も前の書であるが
 *第一次大戦後に設けられた国際連盟
 *現在の国際連合やEUにつながる理念の源流が垣間見れる
 ☆日本国憲法第9条の原点
 *根本は、カント的な発想に行き着くといえる

 ☆現実的な国際政治のリアリズムの中で
 *いかにして平和を希求することができるか
 *『永遠平和のために』の示唆するところは現在もなお大きい
                   (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』




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思考法4(「権力論」「超人思想」)

2020年12月11日 | 哲学
🌸思考法5(「権力論」「超人思想」)

⛳思考法「権力論」
 ☆フランスの現代思想家ミシェル・フーコー
 *権力の仕組みを分析し批判し続けてきた
 ☆フーコによると権力が恐ろしいのは
 *自分たちに都合の悪いものは封じ込めようとする点
 ☆非理性的存在と社会から排除されている人たちの多く
 *実は本当に非理性的なわけではないのです
 *単に近代社会の運営に都合が悪いからにすぎません
 ☆近代以前、一般人と異なる狂気
 *人智を越えた自然の真理を告げると称賛されていた
 ☆近代、合理性が社会の基準になる
 *狂気はたちまち「大監禁」の対象にされた
 *権力は、自らの地位を守るために恐ろしいものになる
 ☆権力が、私たちを守ってくれていると思いきや
 *権力そのものを維持する為、私たちを犠牲にすることもある

🐬「権力論」ビジネス思考への応用
 ☆権力は、自分たちの都合のいいように制度をつくる
 ☆獲得した権力を維持するためには、なんでも利用する
 ☆制度は、権力者の都合の良いように作られている
 ☆被支配者にプラスになるのことは、支配者にはマイナスになる
 ☆物事の背後に権力関係を見出せるようになると
 *物事のからくりがよくわかってくる
 *見えない権力に着目する必要がある
 ☆自分たちの利点ではなく、権力の側の利点に目を向ける
 *これが裏側を見るということ
 ☆ビジネスの背景にも権力関係があります

⛳思考法「超人思想」
 ☆ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェは述べる
 *世の中では永遠に同じことが繰り返されているにすぎない
 *それを永遠回帰と呼ぶ
 *生まれ変わったとしても、同じことが永遠に繰り返される
 ☆ニーチェはその状態を受け入れることで
 *はじめて強く生きていけると主張する
 ☆人生は何でもかんでも合理的で理性的に割り切れることだけでない
 ☆不合理なことも含めて受け入れるよりほかない
 ☆生の全面的な肯定が求められる
 ☆強く生きていけるかどうかは、永遠回帰を理解し
 *「よし、もう一度」と思えるかどうかだ
 ☆永遠回帰を受け入れることができる存在を「超人」と呼ぶ
 ☆超人になって悲しみを受け入れさえすれば、苦しみは消える

🐬「超人思想」ビジネス思考への応用
 ☆苦しみを受け入れるのが超人思想のポイントで抗うから苦しい
 *痛みは痛がるから存在する
 *痛みを感じない人に痛みなど意味がないのと同じ
 ☆超人思想は、受け入れることで悩みを消す
 *それは自分の気持ち次第でなんとでもなる
 ☆ビジネスも仕事がたまり、行き詰まり、トラブルの連続
 *「よし、もう一度」と一言口にする
 *不思議とやっていけそうな気持ちになる
                   (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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思考法3(「構造主義」「上部下部構造」)

2020年12月10日 | 哲学
🌸思考法3(「構造主義」「上部下部構造」)

⛳思考法の「構造主義」
 ☆フランスの文化人類学者未開の民族について研究する中
 ☆未開の部族などに見られる交叉イトコ婚
 *交叉イトコ婚とは「母の兄弟の子ども」や「父の姉妹の子ども」の結婚
 *男性とその母方の交叉イトコの女性を結婚させる風習
 *このような風習はいかにも未開な社会だからと思われていた
 ☆交叉いとこ婚はシステムの全体構造
 *この関係にある男女が結婚する仕組みにしておけば
 *常に異なる家族集団間で人の交換が行なわれる
 *部族の存続を図れる
 ☆未開だと思われた風習でも、意外にも高度なシステムを形成していた
 ☆こうしたものの見方が構造主義
 ☆筆者は、構造主義の観点から、欧米中心主義批判を展開している

🐬「構造主義」をビジネス思考への応用
 ☆構造主義は、「木を見て森を見ず」を指摘する思考法
 *一部だけに着目していては見えない本質
 *全体に目をやることで発見する
 ☆それが構造主義のポイントです
 ☆複雑を極める現代社会にぴったりの思考
 ☆ビジネスでも、全体を見渡し視界が開けてくる

⛳思考法「上部下部構造」
 ☆ドイツの経済学者・哲学者マルクス
 *資本主義の矛盾を乗り越え革命によって
 *平等な社会を構築せよと唱えた即ち社会主義思想
 ☆マルクスによると
 *社会主義の到来は避けることのできない歴史の必然なのだ
 *それは史的唯物論と呼ばれる彼独自の歴史観に基づいている
 ☆マルクスは、人間の思想や法、政治の制度「上部構造」
 *生産手段や生産活動の「下部構造」決まる上部下部構造を想定する
 *経済活動が土台となって、社会制度の中身が決まってくる
 ☆それまでの哲学者たちが、思想や観念
 *上部が経済のあり方を決定すると考えてきたのとは正反対の発想
 ☆唯物史観とは歴史的プロセスの必然性
 *生産力が生産性の向上によって生産関係にそぐわなくなったとき
 *その矛盾を原動力として、歴史は次の段階へと進展する
 ☆具体的に発展するプロセス
 *原始共産制、奴隷制、封建制、資本主義、社会主義、共産主義

🐬「上部下部構造」ビジネス思考への応用
 ☆マルクスの唱えた上部構造と下部構造という発想
 *社会主義の文脈を超えて幅広く応用することができる
 ☆経済に限らず、あらゆるものを上部下部構造でとらえて
 *何か大きな力が物事を動かしていると考えてみる
 ☆世の中に起こっている現象には、常に背景というものがある
 *その背景を下部構造ととらえる
 *その場合の上部構造は、当然現象そのものです
 ☆現象を現象として表面的にとらえているだけでは物事の本質は見えない
 *背景こそが大事なのです
 ☆ビジネスでも、背景に何があるのかに目を向けることが大事
                    (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
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 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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「思考法」2(「無知のヴェール」「唯名論」)

2020年12月09日 | 哲学
🌸「思考法」2(「無知のヴェール」「唯名論」)

⛳思考法としての「無知のヴェール」
  ☆アメリカの政治哲学者ロールズが『正義論』で論じた概念
 *公正な分配で正義を実現しようと格差の是正を行う方法を考えた
 ☆無知のヴェールという思考実験
 *自分自身の情報を遮断する
 *人々は等しく合理的で、同じ状況に置かれるとした
 ☆各人を「無知のヴェール」つつむ
 *冷静かつ客観的に他者の困っている様子がわかるのでは
 *他人の立場にたって考えないと真の正義は判断できない
 *自分の事情を脇に置く必要がある
 ☆結果として一番困っている人を有利に扱う行為
 *それが正義にかなうということが分かった

🐬ビジネス思考への応用
 ☆無知のベールは、物事を疑うためのツールとして応用できる
 *目の前で展開している現象は間違っているかもしれない
 *自分の頭を初期化するために使える
 ☆人間というのは自分の事情をまず考える
 *ある意味で防衛本能なのかもしれない
 *それは必ずしも正しい判断とは限らない
 *自分の事情を取り去れば、客観的に物事を判断できる
 ☆ビジネスシーンでは、常に事態を客観的にとらえるのが必要

⛳思考法としての「唯名論」
 ☆2つの概念をめぐって出てきた理論が唯名論
 *あらゆるものに広く及ぶ共通の性質が普遍
 *他のものとは異なる性質が特殊
 ☆実在論
 *普遍的な何かがあらかじめ存在する
 ☆唯名論
 *個別の物がたくさんあり、共通の性質を指す名称にすぎない
 ☆ボールやリンゴで、共通するものは「丸い」という性質
 *丸いということが普遍性であるといえる
 *丸いという性質が先にあるのか?
 *ボールやリンゴを並べて丸いという性質を見出したのか?
 ☆唯名論
 *真に存在するのは個々のもの、個人のようなものだけでる
 *人間一般とか人類とかは(便宜上の)名前や記号に過ぎないと考える
 ☆中世の哲学者は、唯名論の立場から
 *個別に普遍が存在する発想は論理矛盾だと主張
 *ボールやリンゴにも「丸い」という概念がある
 *普遍をバラバラにしているようなものだ
 *普遍とは、個別のもの性質を表す名称にすぎない

🐬ビジネス思考への応用
 ☆唯名論の立場より
 *世の中には普遍が独立して存在するわけではない
 *個別の物事があるにすぎないことになる
 ☆私たちは、普遍的な何かが存在するかのように思っている
 *全部丸い、だから丸いという普遍性が、どこかに存在すると
 ☆ボールとリンゴが各々丸いというのは
 *個々のものの性質にすぎない
 ☆個々のものには、何らかの共通する要素が存在する
 *その場合の共通の名前こそが、普遍と呼ばれるもの
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「思考法」1(「相対主義」「イデア説」)

2020年12月08日 | 哲学
🌸ビジネスに使える「思考法」

⛳思考法としての「相対主義」
 ☆プロタゴラスは、古代ギリシアで「徳の教師」と呼ばれた
 ☆彼らは街の中で青年たちに弁論術を教えていた
 ☆ソフィストの問題
 *相手の説得を過度に重視し、真実の探求をないがしろにしていた
 *哲学の父ソクラテスは、ソフィストに議論を挑んだ
 ☆プロタゴラスで有名な言葉
 ☆「人間は万物の尺度である」(人間は事物のあり方の尺度と主張)
 *事物のあり方は、それを知覚する人間の認識に深く関係してる
 *認識する人間を離れて、事実の在り方語るのは無意味だ
 *物事は常に、それを認識する人間によって別の意味が与えられる

🐬「相対主義」のビジネス思考への応用
 ☆プロタゴラスの相対主義
 *一見正反対の物事の中に視点を変えて共通点を見出す
 *それによって差異を相対化する
 ☆ビジネスの成功と失敗にこれをあてはめる
 *両者は一見正反対であるかのように思われる
 *何が成功で何が失敗かというのは、 一義的には決められない
 *失敗だと思ったことが、長い目でで見ると成功につながることもある
 ☆ある状況を成功だとか失敗だとか感じるのは
 *意識の問題で絶対的な失敗などない

⛳思考法としての「イデア説」
 ☆古代ギリシアの哲学者プラトンは、ソクラテスの理想を受け継ぐ
 *永遠の理想としての「イデア」という概念を掲げた
 ☆プラトンは、現実の世界のほかに、理想の世界、イデア界を想定した
 *イデアとは、そのイデア界に存在する物事の本質
 *私たちには、肉眼でイデアを見ることはできない
 *それは魂の目によつてはじめて見える
 *私たちが目にしているものはイデアの影である
 ☆普段私たちが目にしている物事は感覚的なもの
 *不完全で、かつ時間と共に生成消滅します
 ☆イデアは非感覚的なもの
 *完全で、かつ永遠に変化することもない
 *だからそれは永遠の理想状態でいられる
 ☆常にイデアを見ることが可能になるには
 *イデアは、心の中で想起することで見える

🐬「イデア説」のビジネス思考への応用
 ☆プラトンのイデア説の思考法
 *目に見えるものはすべてまやかしだとみなす
 *本質を想起するべく、よく頭を働かせること
 *プラトンは、「洞窟の比喩」というたとえを用いてる
 ☆恐れを取り去るには、魂の全面的方向転換をするのが必要
 *頭でよく考えることを意味する
 ☆ビジネスシーンでも
 *いつたい何が本質か、目を閉じてよく考えてみることが必要
                      (敬称略)
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哲学の歴史(現代思想)4

2020年12月07日 | 哲学
🌸哲学の歴史(現代思想)4

⛳リベラリズム(自由主義と訳されるが)
 ☆誤解を招かないように、リベラリズムと表記することが多い
 ☆リベラリズムとは、もともとは「自然権」を守る思想
 *「自然権」生命・自由・財産と人が生まれながらにして有す権利
 *権力の恣意的な行使から守るべきだという思想
 ☆この思想は19世紀の『自由論』に受け継がれる
 *古典的自由主義の内容を、他人に危害を加えない限り保障される
 *いわゆる「他者危害の原理」
 *リベラリズムは価値の中立性を意味している
 *人に迷惑をかけない限りは正しいという
 ☆現代社会でのリベラリズム
 *単なる中立的価値を表すものではない
 *積極的に人々の自由を促進する思想として掲げられてきた
 ☆背景には、資本主義の進展がある
 *貧富の差をいかに救うかが、思想の面でも課題になっている

現代リベラリズムのジョン・ロールズの『正義論』
 ☆福祉国家型自由主義、平等主義的な自由主義
 ☆単に自由なだけでなく、公正にも配慮することが真の正しさとの説
 ☆リベラリズムは、時代の変化に則しいまもなお進化し続けている
 ☆リベラリズムと対立するのがコミュニタリアニズム思想

コミュニタリアニズム思想
 ☆共同体を重視する立場
 ☆個人の権利を重視するリベラリズムの立場が席巻するアメリカ
 ☆その風潮を批判する一連の著作が発表された
 ☆急先鋒が政治哲学者サンデル
 ☆現在コミュニタリアニズムと対置されるのは
 *リベラリズムよりもコスモポリタニズムという思想
 *「世界市民主義」とも訳される

コスモポリタニズム思想
 ☆国家の枠を越え、世界全体を人類が住んでいる共通の場所ととらえる

 ☆この思想は、コミュニタリアニズムのように共同体単位ではない
 *個人単位で正義や幸福を考えることが可能になる
 ☆世界規模で考えると
 *一国の正義やある共同体全体にとっての幸福など問題にならない
 *ひとりの人間にとって何が正義になるのか
 *ひとりの人間にとり、何が幸福なのかを問う
 ☆この発想自体は古代ギリシアの時代からあるもの
 ☆中世や近代以降のコスモポリタニズム
 *平和の樹立のための思想として位置づけられる
 ☆現代のコスモポリタニズム
 *貧困問題をはじめとしたグローバルな正義を実現するため
 *政治思想として、国家単位ではなく個人を主体に正しさを考える
 *コスモポリタン・リベラリズムが唱えられている

⛳公共哲学という区分で論じられる哲学
 ☆コミュニケーションの場としての公共圏の意義を訴えた
 ☆公共圏についてハーバーマスに示唆を与えた人物
 *ユダヤ系の女性現代思想家アーレント
 *彼女自身、ナチスの全体主義の犠牲になった
 ☆経験より「私」と「他者」の間の区別がなくなる世界を批判した
 *異質なものの存在を認める⇒視点の複数性の意義を訴えた
 *これが確保されているかどうかで、正しいかどうか決まる
 *積極的に意見を主張することの大切さも唱えている
 ☆すべてが一色に染まってしまう全体主義
 *誰もが公的なものに無関心な大衆社会の裏返し
 *複数の市民が自由に言論活動を展開する
 *彼女は、ギリシャのポリスの空間を理想として掲げている

急速に台頭してきた現代思想の最新の状況
 ☆ポスト構造主義以降の思想の思弁的転回と呼ばれる
 ☆人間中心に物事の存在を考える相関主義を批判
 *主体を抜きにした物独自の世界を肯定しようとする
 ☆哲学はAIなどのテクノロジーの進化に対応すべく進化続けている
                      (敬称略)
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