慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月07日 | 哲学
🌸『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆啓蒙は神話へ退化し、理性は野蛮に転じるのか
 *近代進歩主義の破綻とともに生まれたナチズム
 *啓蒙的理性が行き着く先がなぜファシズム
 ☆西欧文明の自己批判として
 *神話やサドを論じアメリカ大衆文化や反ユダヤ主義批判
 *今もその内容は精彩を放つ
 ☆著者、マックス・ホルクハイマーとテオドールアドルノ

⛳『弁証法』とは物の考え方の一つの型
 ☆形式論理学が、「AはAである」という同一律を基本に置く
 *「AでありかつAでない」という矛盾が起これば
 *それは偽だとする
 ☆弁証法とは矛盾を偽だとは決めつけない
 *物の対立・矛盾を通してその統一により
 *一層高い境地に進むという、運動・発展の姿で考える見方

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』著者のプロフィール
 ☆第一次世界大戦による疲弊、ドイツに新たな思想の潮流をもたらす
 *西洋文明の没落を予言した『西洋の没落』の大ブレイク
 *これまで信じられていた単線的な近代進歩主義への批判
 ☆啓蒙の光の中を進んでいけば
 *文明は進歩していくと信じられた時代は終わりを迎えようとしていた
 ☆流れの中で出てきたのが、フランクフルト学派の思想家たち
 *ホルクハイマーがフランクフルトを拠点に活動した
 *それにより、フランクフルト学派が生まれた
 ☆彼らは、近代進歩主義で切り刻まれたヨーロッパの体系知
 *構築しようと試みた
 ☆その時期ドイツではナチズムが台頭しヒットラー政権成立する
 ☆ホルクハイマーらフランクフルト学派の多くはユダヤ系だ
 *彼らはアメリカに亡命せざるをえなかつた
 ☆第二次世界大戦中、亡命先のアメリカで執筆
 *戦後の47年にアムステルダムで発表した
 *2人の共著『啓蒙の弁証法 哲学的断想』

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』要約
 ☆本書は、理性を基礎にしているはずの近代社会
 ☆なぜ、ナチズムのようなうな野蛮な現象を生み出したのか考察する
 *なぜ啓蒙が神話へ退化してしまうのか
 *なぜ理性が野蛮に転化してしまうのか
 ☆考察において興味深いのは、トーキーの登場
 *思考よりも感情が先立つ内容がメディアにより展開され
 *大衆の扇動が可能になった
 ☆政治が大衆によつて消費されていく今の時代は、この地続きにある

⛳『啓蒙の弁証法 哲学的断想』著者の狙い
 ☆本書は、ナチス・ドイツヘの批判に終始している様に見えるが
 *根底には、アメリカヘの強い批判がある
 ☆アメリカ政府の検閲を意識して注意深く書かれている
 ☆本書では、表層的な自由と民主主義が行き着く先
 *反知性的な全体主義への警鐘している
 ☆今の時代に読み直すべき1冊である
                  (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』








『啓蒙への弁証法』16(世の中の仕組みを俯瞰する)
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哲学の歴史(構造主義&実在主義)3

2020年12月06日 | 哲学
🌸現代思想の哲学1

 ☆近代の後という意味で、ポストモダンと呼ばれる
 ☆近代までの哲学には「私」の意識を中心として
 ☆絶対的に正しい唯一の答えに向かう傾向があった
 ☆現代思想は必ずしもそのような答えを求めようとはしない
 ☆現代思想「私」の意識の近代哲学を乗り越える哲学
 ☆差異は、バラバラのままにして差異をそのままにしておく
 ☆真理はいくつも存在しうる

⛳精神分析の父フロイトが無意識の存在を証明した
 ☆「私」の意識の絶対性は大きく揺るがされた
 ☆新しい視点が登場し、近代哲学の問い直しを始めた

構造主義(レブィ=ストロースら)
 ☆物事を構造のなかで客観的にとらえようとする
 ☆真理は、理性的に決められるものばかりではない
 ☆未開民族の「野生の思考」のなかにも存在する
 ☆遅れていると思われがちな未開民族の風習
 *合理的で高度なものであったりする
 ☆理性の結晶である近代文明の絶対性を疑う
 ☆そのことで、別の真理を示した

⛳ポスト構造主義(ポストモダン)
 ☆フランスのフーコーやデリダ
 ☆現代思想はフランスの時代

⛳実在主義(レヴイナス)
 ☆差異という意味で他者の存在を重視した
 ☆「私」中心の思想を超えるものとした
 ☆「私」が絶対ではないとすると、他者の存在に目を向ける

 ☆20世紀に花開いたのは、実存主義の思想
 *自分で人生を切り開くことを訴える実存主義
 *世界の構造自体を問題にする構造主義と対立する側面もある
 ☆フランスのサルトル、積極的に社会にかかわるとした
 ☆ドイツのハイデガー、存在の意味を探究した

⛳政治哲学と公共哲学
 ☆政治哲学とは、自由と共同体のあり方をめぐる議論&対立
 *自由をより重視する、リバタリアニズムとリベラリズム
 (リバイタルニズム=自由尊重主義で政治用語)
 *共同体を重視するコミュニタリアニズム
 (地球規模でこの問題をとらえるコスモポリタニズム)
 ☆これらの思想は近代国家成立と共に誕生した
 *20世紀になってようやく本格的に理論化された
 ☆リバタリアニズムを主張する人をリバタリアンという
 *個人の自由や選好を最大限尊重する極端な個人主義の立場を指す
 *自由であればあるほど正しいとする
 *実態は幅広く、国家さえなくていいとする立場の人もいる
 *ある程度の国家のかかわりを認める立場の人も含まれる

⛳哲学者ノージックが訴えた「最小国家論」
 ☆最小国家とは、国家を廃止しなくてもよいが
 *国家の役割を国防や裁判、治安維持の最小限にとどめる主張
 ☆リバタリアニスムは政府に対して不信感を抱いている
 *市場には絶大なる信頼を寄せてる
 *市場は、自発的な交換を本質とする道徳的な制度とする
 ☆リバタリアニスム思想が個人主義の国アメリカで人気がある
 ☆これに似て非なる思想がリベラリズム
                      (敬称略)
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哲学の歴史(中世&近代)2

2020年12月05日 | 哲学
🌸中世の哲学

中世入るとキリスト教が幅ををきかせる
 ☆哲学の役割は、キリスト教と哲学を融合させるに重点がおかれる
 ☆中世での2人の重要な哲学者
 *アウグステイメスとトマス・アクイナス

⛳アウグステイメスは
 ☆プラトンの二元論的世界観
 *世界は、理想と現実の2つに分かれるという考え
 ☆宗教も哲学(真理を追究する)同じ目的を持った営みであるとした

⛳トマス・アクイナスは
 ☆アリストテレスの目的論的世界観
 *現実の中にある可能性が、目的に向かって成長していくという考え
 ☆キリスト教の世界に援用した

⛳中世での宗教と哲学の立場
 ☆当時は、神を信じる宗教に対して
 *哲学は別の真理を追究するものと思われていた
 ☆中世では、両社は、衝突するものでは整合するものであると説いた
 ☆哲学は、キリスト教に取り込まれる形で、暗黒の時代を生き延びた
 ☆人間性の復興を訴えるルネサンス期、復活の兆しを見せる
 ☆ルネサンスはフランス語で復興や再生を意味する
 *古代文芸の他、人間性の復興を目指していた
 *ルネサンス期の思想の特徴人文主義(ヒューマニズム)
 ☆人間が素晴らしいことを示すに
 *人間の無限の可能性を提示するのが一番
 *万能人と呼ばれるマルチタンントな人たちが英雄になった
 ☆レオナルド・ダ・ヴインチ
 *画家、建築家、自然科学者
 ☆ピコ・デラ・ミランドラ
 *自由意志が人間に無限の可能性を与えると説いた
 ☆マキャヴェリ
 *人間の本質に鑑みて現実主義的な政治理論を創始した
 ☆ルネサンス期の人間讃歌をはずみに、近代の哲学が花開く

🌸近代の哲学

 ⛳近代哲学の入り口
 ☆フランスのデカルト「我思う、ゆえに我あり」の言葉
 *「私」の意識中心の哲学を発見し、徐々に発展させていく
 *主観と客観が分離された
 *真理とは私たちの意識が決めるものとの前提が確立された
 ☆「私」の意識はどこから来るのかをめぐって
 *デカルトに端を発する大陸合理論
 (生まれながらに人が持っている観念である「生得的観念」を認める)
 *ベーコン、ロツクに端を発するイギリス経験論が対立
 (知識は生得的なものではなく、経験に基づくと考える

 ☆大陸合理論は、スピノザ、ライプニッツといつた哲学者たち
 *批判的に継承され発展を見る
 ☆イギリス経験論、バークリ、ヒューム哲学者たちに継承された
 ☆近代哲学の二大潮流を築き上げる

ドイツの哲学者カント
 ☆対立を和解に導き、近代哲学の金字塔を築き上げた
 *カントは「現象」と「物自体」の2つの次元で物事を認識すべきとした
 *人間に認識できる世界とそうではない世界があると主張した
 ☆時間と空間という分類でカテゴリーを提示した
 *物事を認識する際の判断基準表
 ☆ドイツでは、カントの影響を受けた哲学者たち華々しく活躍
 *人間の理性に信頼を寄せる「ドイツ観念論」の一派を形成した
 ☆近代哲学の中心地はドイツだった

ヘーグルは、「ドイツ観念論」の完成者
 ☆問題点を切り捨てずに発展させるという弁証法の論理で
 *人間の意識を「絶対知」なる最高段階にまで高めた
 *経験や勉強で、人間はなんでも知ることができる
 ☆人間は完全に主体的な存在として
 *自分の力で主体的に物事を判断できるようになった
 ☆頂点を極めてしまった哲学の営み
 *その後ヘーグルに対する批判から再出発します
 ☆マルクスは、社会主義を唱えた
 ☆キルケゴールなどは、実存主義(自分で道を切り開く)を唱えた
 ☆ニーチェなどは、近代という時代に異議を投げかけた
 *キリスト教道徳に依存する西欧近代社会を批判した
                      (敬称略)
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哲学の歴史(中世&近代)2
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哲学の歴史(古代ギリシャ)1

2020年12月04日 | 哲学
🌸古代ギリシアの哲学

⛳哲学の歴史は古代ギリシアに始まる
 ☆ソクラテス以前の哲学者も思索を行っていた
 *彼らは、自然の本質を明らかにしようとしていた
 *彼らは、自然哲学者などとも呼ばれている
 *自然哲学者たちは、万物の根源(始源)を求めた
 *最初の哲学者タンス、水こそが万物の根源であると主張
 *ヘラクレイトスは、火が万物の根源であると主張
 *デモクリトスは、原子こそが万物を構成していると主張
 ☆ソクラテスが哲学の父と称される理由
 *彼は、フイロソフイーの言葉作成者で、哲学の命名者
 *彼が哲学の手法を確立した
 *彼は、対象を批判的に検討することで、物事の本質を暴き出す
 *哲学の手法を確立した
 ☆ソクラテスの手法、具体的には「無知の知」に基づく「間答法」
 *決して知ったかぶりをすることなく、相手に質問を繰り返した
 *相手自身の国から真理を導かせることに成功しました
 ☆何が問題なのかを知るには
 *自分が謙虚にならなければならない
 *正しさを導くために、他者と対話をすることが求められる
 *ソクラテスの教えは、その基本を伝えるもの
 ☆ソクラテスの権力をも臆することなく批判する態度
 *危険視され、最後は裁判にかけられ死刑となる
 ☆古代ギリシャの3大哲学者
 *ソクラテスによって誕生した哲学
 *弟子のプラトンや、その弟子のアリストテレスに引き継がれる

⛳プラトンによる物事の本質である「イデア」
 ☆現実の世界ではなく、理想の世界にあるとした
 *目の前の現実にごまかされず
 *理想の世界にある真理を追求することこそが、望ましい態度
 *真理はいつも隠れている
 *それを見つけるための心の目を鍛えることが重視された
 ☆プラントが、その説くために用いられた有名な洞窟の比喩
 *洞窟の中で、囚人が太陽を背にして壁に向かって座らされる
 *その状態で、壁に映ったおもちやの馬の影絵を見せられる
 *あたかも本物の馬の影のように騙されてしまう
 *これは日ごろ私たちが見ているものも
 *この壁に映つた影絵と同じだという比喩
 ☆だから心の目で見ないと真理は見えないとした

⛳アリストテレスによる物事の本質である「イデア」
 ☆プラントと逆で、現実にこだわる
 ☆彼の共同体論とそこにおける倫理
 *物事の本質を考えるうえで私たちに現実的な視点を提供してくれる
 *物事のほどほどの状態を意味する「中庸」という視点

 ☆彼は、古代ギリシアの都市国家ポリスの存在を重視した
 *ポリスにおける共同生活
 *そこで育まれる倫理こそが彼の思想の基本にあった
 *ポリスの中では、誰もが互いに助け合って生きる
 *行動の規範となる道徳が極端なものであっては誰も納得しな
 *極端で非現実的な価値観や行動よりも
 *中庸が求められた時代で、中庸こそが道徳だった
 *何が中庸に当たるのかは予め与えられるわけではない
 *共同生活の中で話し合ったり、行動する中で生み出される

⛳ヘレニズム期の哲学
 ☆アレクサンドロス大王の遠征でポリスは崩壊
 ☆代表的なのはゼノンを創始者とするストア派
 ☆エピクロスを創始者とするエピクロス派
 ☆立場は違えど、彼らは皆、心の平穏に幸福を見出していた
                      (敬称略)
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古代ギリシアの哲学
『教養としての哲学』記事他より画像引用)
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教養としての哲学(はじめに)

2020年12月03日 | 哲学
🌸教養とは?

 ☆一般には、教養人とは幅広い知識を持っている人を指す
 *本来教養は、精神の成長を意味する
 *教養を意味するラテン語には「耕す」意味がある
 ☆精神の陶冶こそが教養の真の意味
 ☆精神を陶冶するには、自分の頭で考える力が求められる

⛳現代社会で、教養としての哲学が求められている理由
 ☆教養の真の意味をヘーゲルにいわせると
 *解決するプロセスで、精神が様々な事柄を経験して
 *徐々に鍛えられていくもの
 *自分を疑い、否定することが大きな意味を持つ
 ☆自分を疑うことで
 *私たちは新たな世界を開き精神を鍛えることができる
 ☆それを可能にする学問こそが哲学

⛳世界では、西洋哲学が学校で教えられている
 ☆フランスなどでは、哲学は大学受験の必須科目
 ☆グローバルに活躍する世界のエリート
 *哲学の基礎知識があるのが当たり前
 *彼らにとつて西洋哲学の知識は必須です
 ☆ヨーロッパは、陸続きで、哲学者も様々な国を行き来する
 *イギリスもそう大陸と離れていない
 ☆ヨーロッパの国々では、哲学の伝統がある
 *デンマークにもキルケゴールのような哲学者がいる
 *オランダにもイギリスに著名な哲学者がいる
 ☆アメリカは、ヨーロッパ移民により建国された国
 *不可避的にその哲学の伝統を引き継いでいる
 ☆アメリカのリベラリズム
 *イギリスのロックやJ・Sミルらの自由主義の延長線上にある
 *アメリカ人も大学の枠にとどまらず、街の中でも哲学的議論をする
 *表面的には政治の話が多いが、十分哲学の議論

⛳西洋の人たちが哲学の知識を重視する理由
 ☆役に立つから
 ☆哲学とは、物事の本質を批判的、根源的に探究する営み
 *批判的とは、疑ってということと同じ
 ☆物事の本質は、暴く必要があるほど隠れている
 *疑うことから始めなければならない
 *疑うという行為を繰り返す必要がある
 *徹底的に疑うことで、その本質までたどり着く
 ☆物事の本質を知ることができれば
 *騙されたり失敗したりすることはなくなる
 ☆日本では、ほとんどの人が、哲学の基礎知識すら持っていない
 *グローバルビジネスには、必須な哲学の教養
 ☆この本をマスターすることで
 *教養としての哲学を身につけることができる

⛳ビジネス哲学が実践出来る7つのツール
 *ツール1:押さえておくべき「哲学史」
 *ツール2:ビジネスに使える「思考法」
 *ツール3:読んでおくべき「名著」
 *ツール4:相手の心を打つ「名フレーズ」
 *ツール5:プラスα「関連する知識」宗教、倫理他
 *ツール6:マークしておくべき「重要人物」
 *ツール6:知っておくべき「必須の用語」
 ☆哲学は大きな、総体的な存在
 *哲学の全貌をつかむためには
 *複数の視点でアプローチするのが必要
 ☆複数の視点で見ると物事の全体像をつかむ事が出来る
                      (敬称略)
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教養とは?
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『現代のヒューマニ一ズム』12(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年11月28日 | 哲学
🌸『現代のヒューマニ一ズム』12(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆私自身、すぐ忘れますが,書いている時
 *間違かも知れませんが、それなりに少し理解出来ているつもりです?
 ☆個人主義的ヒューマニ一ズムの克服を煽る
 *『現代のヒューマニ一ズム』は、60年代のベストセラー
 ☆意識と行動の統合を説き、闘争による人間解放を追究
 *60年安保後、左翼運動のバイブルに
 ☆ヒューマニズムは光を失った過去の思想
 *破綻したのは、個人主義的ヒューマニズムにすぎない
 *人間疎外が極点に達している現代
 *人間性回復の転機をふくむものであると主張してる
 ☆ヒューマニズム思想を歴史的より
 *現代社会のヒューマニズムの意義とあるべき姿を説く
 ☆著者、務台理作

⛳『現代のヒューマニ一ズム』著者、務台のプロフィール
 ☆務台は京都学派を代表する哲学者
 ☆社会構造を実存論として考察した丸山真男から激賞された
 ☆終戦後政府の教育刷新委員に任命された
 *文部省教育研究所長で、教育基本法や六三制など教育改革を推進する
 ☆50年代以降、務台はファシズムを批判
 *その克服をめざす「第三ヒューマニズム」を提唱
 ☆『第三ヒウマニズムと平和』へとヒューマニズム論を発展させた
 *一般向けに啓蒙した内容
 *60年安保闘争後の運動の理論的背景としてベストトセラーになった

⛳『現代のヒューマニ一ズム』概要
 ☆務台は、ヒューマニズムを規定した
 *「人間的なことがらに共感する精神」を否定
 *ムード的なものがそれだけで終わらずに一定の思想にまで昇華する
 *思想と行動とが綜合されるとき
 *『思想としてのヒューマニズム』が成立するとした
 ☆務台は、思想を説く場合
 *その中に行動への可能性を含むとした
 *非人間的・反人間的なもへ、対決しうる力を持った思想とした
 ☆人間は、歴史状況や環境で変わりやすい存在
 *世界と一体となった「全体的人間」を実現しなければならない
 *未達成だった戦前期の人間のあり方を、実存主義の立場から批判した

⛳『現代のヒューマニ一ズム』の疑問点
 ☆務台は高度資本主義における人間の商品化、疎外化に対抗
 *闘争によって生まれるのが「人間ヒューマニズム」とした
 *未来の歴史の担い手はブルジョワではなく
 *物質的・知的労働者すなわち生産的人間の手に移ると書いた
 ☆反戦、反核運動や労働運動など闘争行為の正当性を主張した
 *それは武装革命の肯定も含んでおり
 *そこから派生した70年代左翼運動の悲劇を予見できず
 ☆「第三ヒューマニズム」の限界が感じられる
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「現代」への哲学的思惟11(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年11月27日 | 哲学
🌸「現代」への哲学的思惟11 マルクス哲学と経済学
 
 ☆私自身、すぐ忘れますが,書いている時
 *間違かも知れませんが、それなりに少し理解出来ているつもりです?
 ☆マルクス哲学は、神学的見解でいかに克服しうるか
 ☆神学と哲学の融合、もしくは相乗と克服の内容で記載している
 ☆「滝沢神学」の1960年代的展開
 ☆マルクスが「資本論」において発見した人間労働の普遍性
 *「経済原則」として資本主義経済の特殊歴史的な「経済法則」
 *それと明確に区別した宇野弘蔵の経済学
 *それをさらに一歩すすめた
 *「経済原則」成立の根底を厳密に表現しようとした
 ☆著者、滝沢克己

⛳『「現代」への哲学的思惟』の著者滝沢のプロフィール
 ☆哲学者滝沢は九州大学文学部哲学科を卒業後
 *ドイツのボン大学に留学
 *プロテスタント神学の権威カール・バルトに師事した
 ☆滝沢の哲学は「滝沢神学」と呼ばれキリスト教神学の色彩が濃い
 ☆バルト神学に立脚した視点から
 *哲学、マルクス主義、仏教、文化一般などを論考している
 ☆滝沢の活躍した時代、西田幾多郎らの京都学派が席巻
 *滝沢も学生時代にその影響から逃れられなかった
 ☆バルトに学ぶことによって西田哲学を克服する視座を獲得
 *独特の哲学理論に到達した

⛳『「現代」への哲学的思惟』の概要
 ☆滝沢の中期にあたる時期の論文集
 ☆神学と哲学の比較検討的なものから日本マルクス論文の批判等
 *5編が収録されている
 ☆「滝沢神学」の発展的展開である第1論文
 *『万人の事としての哲学』は、ヘーゲル、マルクスなどを俎上に置く
 *マルクス以降に発見された哲学の課題を抽出する
 *滝沢の文体はきわめて難解な印象を抱かせる
 *丁寧に読んでいけば意味を正確に把握することができる
 ☆第2論文『人間存在における必然と自由』
 ☆第3論文『経済における「具体」と「抽象」』
 ☆第4論文『「経済法則」の性格に関する1哲学徒の省察』
 *第一人者である宇野弘蔵の解釈に対する考察である
 *宇野弘蔵の見解を丁寧に比較検討して考察している点が秀逸
 ☆第5論文『不安と恐慌 覚え書』
 *恐慌が不安の構造から生まれることを解明する

⛳『「現代」への哲学的思惟』のポイント
 ☆経済を見事な哲学論文となっている点
 *不安は人間の内面である
 *必然的な法則を含む社会的運動形態であると思弁的に証明してる
 ☆第5論文から本書を読み始めてみると良いかも
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「現代」への哲学的思惟 マルクス哲学と経済学
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『監獄の誕生 監視と処罰』34(生きることを考える)

2020年11月20日 | 哲学
🌸『監獄の誕生 監視と処罰』34(生きることを考える)

 ☆私自身、すぐ忘れますが,書いている時
 *間違かも知れませんが、それなりに少し理解出来ているつもりです?
 ☆20世紀の”知の巨人”が看破した見えない権力の罠
 *学校・病院・軍隊・工場などにも浸透
 ☆今日の監獄は、いかなる歴史的・社会的背景のなかに生れ
 *変遷をとげてきたか
 ☆国家権力の集中機構としての監獄を考古学的手法に捉え
 *その本質と特長を摘出する 
 ☆「権力と管理」の構造を歴史から照射する
 ☆著者、ミシェル・フーコー

⛳『監獄の誕生 監視と処罰』著者、フーコーのプロフィール
 ☆取り調べに際して多くの人が抱くであろう疑問
 *客観的な証拠調べで、犯罪を証明するする
 *近代刑事訴訟法では、本来自白は必要ないのでは
 ☆捜査機関、裁判所も自白を重視しするのはなぜか?
 *真実が算定される場合の構成要素である自白
 *被告人が告訴を承認してその請求理由を認める行為である
 *自白は、被告人なしで行なわれる証拠調べ
 *自由意思にもとづく肯定へと変化させる
 ☆自白で被告人は、刑事上の真実を生み出し、自分から位置占める
 ☆フーコーの代表作『監獄の誕生』
 *監視・処罰・嬌正という社会の中心にある概念の誕生と発展
 *膨大な歴史資料のなかから抽出した

⛳『監獄の誕生』の概要
 ☆「監獄」の思想
 *現代社会での「刑務所」という限定的な行刑施設以外
 *学校・病院・軍隊・工場など管理社会の多くの空間敷延されている
 ☆社会の構成要件「権力」と「管理」の根源を探る試みであった
 ☆権力の技術として刑罰の緩和を分析すれば
 *われわれは、いかに、人間、精神、正常もしくは異常な個人が
 *刑罰による介入の客体として犯罪の要因を理解できるかも
 ☆服従〔=主体〕化の種別的な様式
 *どのようにして《科学的》地位をもつ言説のための
 *知の客体としての人間を生み出すことができたかを
 *理解できるかもしれない

⛳『監獄の誕生』での問題提起
 ☆監獄も工場労働も学校教育の現場
 *同じような「権力」と「管理」の構造を持っている
 *そのことは、今回のコロナ禍でも明らかになった
 ☆「自粛警察」の自発的発生

 *「監視と処罰」は、現代社会にも根深く展開する意識だ
 ☆フーコーの思想の先見性、普遍性には驚かさせられる
 ☆「監獄」の思想
 *現代社会の隅々まで浸透しているか知覚させられる
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『神学・政治論』7(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年11月19日 | 哲学
🌸『神学・政治論』7(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆信仰が必須だった時代に
 *「無神論」との一石を投じた『神学・政治論』
 *欧州を極度の緊張に陥れた”有害図書”
 ☆それでも、スピノザは、発刊せずにはいられなかった
 ☆著者、バールーフ・デ・スピノザ

⛳『神学・政治論』筆者スピノザのプロフィール
 ☆ユダヤ人としてオランダに生を受たスピノザ
 ☆スピノザが生まれた時代は、ルネサンス・大航海時代
 ☆ヨーロッパ人のアメリカ移住、植民地政策盛んな時代
 ☆アフリカ由来の伝染病がアメリカ先住民を襲う
 *コロンブスの発見以前、3千万人のメキコ人が住んでいたアメリカ
 *ヨーロッパ人の移住で、メキシコ人160万人に激減した
 ☆ヨーロッパではペストが猛威を振るう
 ☆東インド会社を設立し貿易拡大を成功させたオランダ
 *興隆を迎えたオランダだが、イギリスとの戦争をへて衰退する
 *ヨーロッパ市民の価値観は大きく揺らいでいた
 ☆『神学・政治論』は、1670年著者名は伏せて発刊された
 *本書は、常軌を逸する、驚愕すべき内容だった

⛳『神学・政治論』の概略
 ☆神学と哲学は分けて考えるべきである
 ☆教会よりも国家が上に立つべきである
 ☆自由に思考することは国家の平和に必要なことである
 ☆国家は国民を支配せず自由を与えるべきである
 ☆聖書は神の言葉そのものではない
 ☆教団所属者による著書である
 ☆聖書は神からの「啓示」ではない
 ☆17世紀の欧州
 *キリスト教かユダヤ教を信仰しない者などいなかった
 ☆『神学・政治論』は、無神論を説きバッシングを浴びた
 *「卑猥かつ瀆神」「悪魔が地獄で作り出した」「有害で唾棄すべき」と
 *本書により、ヨーロッパで極度の緊張状態を起す
 ☆スピノザの宗教批判は、18世紀以降の聖書神学に生かされていく
 *聖書を教会や教義の支配下に置かない
 *科学的に検証したうえで、史実と神話を区別する
 *批評的かつ客観的な研究を軸とする、自由主義神学である

⛳『神学・政治論』の社会への影響
 ☆神は人間に対し超自然的存在を介して
 *「啓示」し宗教的真理を伝達する
 *聖書も「啓示」のひとつだとする考え
 ☆「啓示」を発する神を神学者が見つめなおす
 *その手段を提示したのが無神論者のスピノザだ
 ☆社会状況を睨み考えたが
 *スピノザは本書を発刊せずにはいられなかった
 ☆現代において重要性を増す“危険な”思想家スピノザの神髄
 *「思想・言論・表現の自由」をどう守り抜くか
 ☆17世紀のオランダと現代との類似点が見えてくる
                  (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』




『神学・政治論』7(世の中の仕組みを俯瞰する)
(ネットより画像引用)
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『時間と自己』30(生きることを考える)

2020年11月12日 | 哲学
🌸『時間と自己』(生きることを考える)

 ☆誰もが持っている過去・現在・未来に
 *偏って親和する精神病理を探究
 ☆時間の流れと自己の存在は同じことした
 ☆ 木村はハイデガー『現象学の根本的諸問題』に依拠しながら
 *ベルクソンの時間論に反論するという形で
 *時間と自己への考察を展開する 
 ☆著者、木村敏

⛳『時間と自己』著者木村のプロフィール
 ☆京都大学医学部卒業、木村敏は精神病理学の権威
 ☆時間と自己、そしてその関係性について探求する
 *著者は、精神病理学の視点から探究している
 ☆木村は、論文で扱った1人の離人症の女性患者を通じ
 *時間が時間として流れているという感じと
 *自分が自分として存在しているという感じとは
 *実は同じ一つのことなのだと意識するようになった
 ☆精神障害が起きると、時間が時間として流れなくなる
 *過去・現在・未来という時間の継続が失われる
 *自己の存在が不安定になる

⛳『時間と自己』の概略
 ☆木村は時間と精神病理の関係を大きく3つに分類する
 1、統合失調症「アンテ・フェストゥム」(祭りの前)
 *現在とは連続性のない未来に期待したりする
 *未知性を極度に恐れたりする
 2、「ポスト・フェストゥム」(祭りのあと)
 *過去に対して強い負い目を感じることにより
 *所有の喪失があるうつ病
 3、「イントラ・フェストゥム」(祭りのさなか)
 *圧倒的に現在優位の時間の中で
 *感情が高揚する双極性障害の躁期
 ☆木村が精神障害を単なる研究対象としていない
 *自己の一部として内在するものととらえている
 ☆木村は、本書で精神障害を纏めている
 *多くの身体疾患とは違って、我々の誰もが持っている
 *それ自体異常でもなんでもない存在
 *種々の事情により、全体の均衡を破って極端に偏った事態にすぎない
 ☆自分の中にある3分類を見つめると、死生観にまで思考は巡る
 ☆時間の流れが自己の存在と同じことなのであれば
 *動物にとっての時間とは、あるいは宇宙にとっての時間とは
 *という問いが知的好奇心を刺激する

⛳『時間と自己』本の特徴は、登場人物と打ち手の多さ
 ☆自己の存在とは何かを自問するとき
 ☆俳諧師の芭蕉、古代ギリシア哲学のアリストテレス
 ☆存在論哲学のハイデッガー、精神分析のビンスワンガー
 ☆ロシア文学のドストエフスキー
 ☆哲学者で音楽理論家でもあるルソーなどを縦横無尽に登場させて
 ☆論に広がりをもたせているのも印象的
                 (敬称略)
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『死刑囚の記録』29(生きることを考える)

2020年11月11日 | 哲学
🌸『死刑囚の記録』29(生きることを考える)

 ☆東京拘置所の医官が見た死刑囚
 ☆死までの限られた時間をどう生きるべきか
 ☆ 死刑囚が問いかける生きる意義
 ☆著者、加賀乙彦


⛳『死刑囚の記録』著者、加賀乙彦のプロフィール
 ☆作家の加賀乙彦は駆け出しの精神科医
 ☆敗戦の影響で犯罪が激増し凶悪な事件が立て続けに起きていた時期
 ☆「犯罪者がどういう人間なのか調べてみたい」思っていた
 ☆加賀の目の前に1人の男がやってきた
 *強盗殺人、窃盗、詐欺の容疑で東京拘置所に収監された刑事被告人
 *加賀が生まれて初めて出会った殺人犯
 ☆この男との出会い
 *精神医学者としての加賀の人生に大きな影響を与える
 *犯罪学を一生の仕事にしようと決めた加賀
 *男と出会った翌年、東京拘置所の医官となった
 ☆『死刑囚の記録』は加賀が、死刑囚との会話を交わした交流記録

⛳『死刑囚の記録』の概略
 ☆死刑囚が置かれた極限状態を加賀は端的に表現している
 *拘置所は、国家が在監者を拘禁し、戒護し、厳格な規律に従わせる場所
 *在監者の側からいえば、時空にわたつて、自由が制限される場所
 ☆死刑確定者とは
 *囚人は、残された最後の自由の生きることまで制限されている
 ☆死刑囚の中には被害妄想を広げ、現実逃避をする者もいる
 ☆大半の死刑囚は心理が非常に不安定になリ。ノイローゼ状態になる
 *死刑囚のノイローゼ症状
 *彼らに残された時間が限定されている事実と関係している
 ☆死刑囚は、人生を有効に使おうと、忙しく日々を過ごす場合が多い
 ☆確実な死が迫っている死刑囚
 *「濃縮された時間を生きている」と著者は分析する
 *生のエネルギーがごく短い時間に圧縮されている
 ☆死刑囚と対極にあるのが無期囚で、
無期囚は刑務所生活に慣れ
 *人間としての自由な精神の動きを失っていく場合が多い
 ☆遠い未来にまで続く自由のない単調な生活を受け入れるには
 *刑務所に慣れるのが一番楽だからだ
 ☆囚人は、死との距離によって、時間の濃密度が変化している

死までの限られた時間、どう過ごすべきか普遍的な問いである
 ☆著者は、拘置所の外に住む人間と死刑囚の共通点を指摘する
 ☆私たちの未来に確実におこる出来事は死だけであるとすれば
 ☆死刑囚と私たちとは時間のあり方
 ☆本質においては、同じだと考えられないか
                 (敬称略)
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「歌集 常しへの道」28(生きることのを考える)

2020年11月10日 | 哲学
🌸「歌集 常(とこ)しへの道」28(生きることのを考える)

 ☆死刑囚が向き合う生と死の静粛なる31文学
 ☆理想社会を目指す若者が陥った「世直しの罠」
 ☆深淵なることばに、目に見えないものを見る
 ☆死刑確定後の短歌からの自選集だ
 *佐佐木幸綱が指導していたという
 *タイトルは旧約聖書から採っている
 ☆著者、坂口弘

⛳「歌集 常しへの道」著者坂口弘のプロフィール
 ☆坂口弘「あさま山荘事件」を引き起こした連合赤軍の元幹部
 *東京拘置所に収監されている死刑囚
 ☆連合赤軍は、60年安保闘争から70年安保へと至る過程で
 *先鋭化していった赤軍派と革命左派が合流して生まれた
 *武装闘争による共産主義革命を唱える
 *山岳ベースでの軍事訓練ののち、坂口を含む5名
 *軽井沢のあさま山荘に立てこもり機動隊と銃撃戦を展開、逮捕された
 *山岳べ‐スで12名もの同志を粛清していた
 ☆日本の社会主義運動は決定的なダメージを受けた
 ☆死刑が確定した坂口だが、言語化しづらいはずの己の内面
 *みごとな短歌ヘと昇華させ、嶽中から数多くの作品を発表している
 ☆「歌集 常しへの道」はその歌集
 *作品の中から選んだ593首で構成されている

⛳「歌集 常しへの道」の概要
 ☆連合赤軍事件に関わる折々の状況が、歌の合間から立ち現れる
 *死刑確定直後の93年
 *阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件に揺れた95年など
 ☆仲間を逃げようのない総括にかける
 *次々と死に追い込む山岳ベースでの地獄を体験した坂口
 *死刑囚となり独房の中で1人
 *何と向き合い、何を思考し続けているのか
 ☆研ぎ澄まされた31文字
 *連合赤軍の間を抱え込んだ坂口弘という人間の
 *深淵なる内側を照らし出す

⛳坂口の歌集

 いつしかダンテになぞらへ
 現代の地獄めぐりせる 
 心地するなり

 耐へられぬ記憶の故に
 どつぷりと記憶に浸り
 耐へてゐるなり

⛳資本主義&社会主義
 ☆資本主義社会が人間性を疎外する大きな問題をはらんでいる
 *共産主義革命も、資本主義以上の地獄絵図をもたらすかも
 *その可能性を連合赤軍事件は突きつける
 ☆性善説によって組み立てられた社会主義
 *「世直しの罠」から逃れられる人はいない
 ☆赤軍派リーダーの森恒夫は逮捕後、拘置所内で自死
 ☆革命左派のリーダーで、 一時期は坂口のパートナー
 *死刑囚の永田洋子は、脳腫瘍のため獄死した
                 (敬称略)
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『わが解体』26(生きることを考える)

2020年11月07日 | 哲学
🌸『わが解体』26(生きることを考える)

 ☆私自身、すぐ忘れますが,書いている時
 *間違かも知れませんが、それなりに少し理解出来ているつもりです?
 ☆世直し運動に明るくない未来を見抜いた早逝の天才作家  
 ☆全共闘運動と自己の在り方を“わが内なる告発”として追求したエッセイ
 *母の祈りにみちた死にいたる闘病の記など“思想的遺書”
 ☆全共闘世代に最も愛され、読まれた作家
 ☆人生の最期に書き残した「わが内なる告発」
 ☆著者、高橋和巳

⛳『わが解体』著者のプロフィール
 ☆60年代に学生たちを中心に最も愛読された作家
 ☆高橋和巳は、学生達に愛読されたスタンダードな作家であった
 ☆何がそれほどまでに、若者たちを惹きつけたのか
 ☆高橋は学園紛争が激化していく頃とほぼ同じ時期
 *中国文学者として京都大学に助教授の職を得る
 ☆高橋は、全共闘運動の渦中において
 *学生と大学当局側の間で板挟みになり苦悩を深めていく
 ☆高橋個人が依拠する文学の精神
 *自己と自己の属する社会の絶えざる告発を運命的な任務とする
 *文学の中で試みられてきた、同一の徹底した精神の営みが
 *青年特有のラディカルさで行動に移されようとするとき
 *自己の内面と無縁なものと意識しうる文学精神などありえないとした
 ☆学生たちの立場へ自らを引き寄せる、学生たちによる「世直し運動」
 *徹底的な当局側の抵抗や内ゲバなどにより瓦解していく
 *高橋も、文字どおり心身が「粉砕」されて病に倒れた
 ☆『わが解体』は、袋小路に追い詰められていく

『わが解体』の概略
 ☆全共闘運動に教師として直面しつつ、学生に寄り添おうとした
 ☆自分自身に対する内なる告発として、当時を記録した長編エッセイ
 ☆学園紛争の沈静化のために当局がとった対応
 *「思想や表現や結社の自由」を押しつぶすものだと批判
 ☆すべてを公開すれば、力で勝つた方が道徳的に敗れていることもある
 *証明しうる余地はまだなくはないとしつつ、全過程を書き綴った
 ☆まぎれもなく、私自身は解体すると書き綴つた高橋
 *病状が悪化し、高橋は39年という短い生涯を閉じた

世直し型の運動が陥る閉塞状況
 ☆『邪宗門』などの小説で描き上げた高橋
 *「死屍累々」の運動の行く末を見つめながら
 *「死者の側に立ち得ない」自已を厳しく問い続け
 *自らが「第三の敗北」と呼んだ病に倒れた
 ☆彼らの理念が現実化していく先に、明るい展望を思い描けなかつた高橋
 *「世直し運動」がまとう暴力性、権力志向性などを鋭く見抜いていた
 *その一方で、そのラディカルさを文学者の精神でとらえようとした
 *学生たちとともに破滅していく道を選んだ
                 (敬称略)
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『モナドロジー』25(生きることを考える)

2020年11月06日 | 哲学
🌸『モナドロジー』25(生きることを考える)

 ☆私自身、すぐ忘れますが,書いている時
 *間違かも知れませんが、それなりに少し理解出来ているつもりです?
 ☆モナドロジーは、極小の実体が見せる世界の調和
 ☆大陸合理論の時代にドイツから見えた”世界の眺望”
 ☆時代を超えた今日への予感を示している
 ☆無数のモナドからなる現実世界全体の状態
 *個別のモナドの「状態」は対応する(すべてのモナドの状態)
 *モナドの持つ「表象・知覚」能力である(モナドは鏡)
 ☆モナドは部分を持たない単純な実体
 *もの同士が関係するような意味で「関係」することはできない  
 *モナドには窓がなく、相互に独立している
 ☆モナドロジーの「モナド」
 *相互にその本質に干渉し合わない
 *他者を尊重しながら調和していくという世界観
 *ひとつの理念として今まさに見るべきところがある
 ☆著者、ゴットフリート・ライプニッツ

⛳『モナドロジー』著者のプロフィール
 ☆神聖ローマ帝国で生まれた哲学者、数学者、法学者
 ☆神聖ローマ帝国は、カトリック・プロテスタントが争い荒廃していた
 ☆ライプニッツは神童と呼ばれた
 *マインツ選帝侯の政治顧問で、使節としてパリに赴き学者と交流した
 ☆フランスは、モンテーニュによる古代懐疑主義復興の影響下
 *デカルトが「我思う、故に我あり」の知の基準を発見
 *大陸合理論が主流(普遍的前提から個別的帰結へ論理的に知を獲得する)
 ☆ライプニッツはイギリス、オランダにも渡る
 *イギリスで「イギリス経験論」を学ぶ
 *オランダで、合理論で知の体系化に進むスピノザの知己を得る

⛳『モナドロジー』の概要
 ☆彼の思想『モナドロジー』は合理論とされつつも
 ☆合理論的推論にとどまらず体系化を目指す
 ☆古代ギリシアから続く物心二元論の克服
 *数学者として「微分」を発見したように
 *世界内の実体を極限まで細分化したモナド(単子)に託した
 ☆「モナド」は内側に構成要素がない
 *何かが出入りする「窓がない」といわれる
 *鏡のように、互いを個々から映し合う世界観
 *ニュートンカ学の世界観から組み立てられている
 *カントの哲学でも「モナド」は根幹の物としている
 ☆「モナド」現代の黎明期
 *フッサールでさえ「モナド」を引き合いに出した
 (デカルト的懐疑をひもといて核心に迫ろうとしたフッサール)
 *世界の理解に不可欠なアイディアを読み取ったからだろう
 ☆「モナド」
 *当時のドイツの小国間のありようの隠喩のようにも見えた
 *パツクスアメリカーナの崩壊で多極主義となった
 *今の世界状況と酷似している
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『裸のサル(動物学的人間像)』24(生きることを考える)

2020年11月04日 | 哲学
🌸『裸のサル(動物学的人間像)』

 ☆我々は、人類を生物界において至上孤高のものだとみなしている
 *そこには一つの重大な認識が必要
 *人類は、霊長類の中で、一種の体毛のない「裸のサル」との事実 
 ☆人類は原始的な動物本能に支配されている
 ☆古代から変わらない行動形式
 ☆人類はいまだに「毛のないサル」でしかない
 ☆著者、デズモンド・モリス

⛳『裸のサル』著者モリスのプロフィール
 ☆著者は、魚類や哺乳類などの生殖行動を執筆してきた
 ☆動物学者のモリスが、現代人の行動形式を観察・分析
 ☆高度な文明を持つとされる人類
 *原始的な動物本能に支配されているかを解き明かす
 ☆動物学者として着実に実績を積んでいたモリス
 *本書の出版で、世界的な注目を集めるようになる

⛳『裸のサル』の概要
 ☆人類は、頭と腋の下と生殖器の周りにある毛を除くと
 *ほかの霊長類とは異なり、皮膚が完全に露出している
 ☆モリスは、毛に覆われていない人類の身体的な特徴より
 *人類を「裸のサル」と名付ける
 ☆人類は、起源、性交渉、育児、闘争本能、食事などの側面から
 *「裸のサル」が狩猟生活した祖先と、本質的には変わっていないと
 ☆本書は、フエミニストから批判の的となった
 *古代の狩猟は現代社会の労働に変化を遂げた
 *「今も労働は、オスだけで行われている」と表現
 ☆生殖の成功を妨げる性行動のパターン、宗教関係者から反発を招く
 *生物学的に不健全だと、禁欲の不自然さを指摘した

⛳『裸のサル』というタイトル
 ☆人類の生物学的な限界を理解すべきだとの著者の意図
 ☆モリスは、人類はつまらない動物と評価する
 *壮大な理論と強い自負心持つが
 *人類は、まだ動物行動の基本的な全ての法則に従つている
 *人類は、高度な知性や文明を持っても、本質的には生身の動物だ
 ☆生物学的な限界を抱えつつ社会生活を営もうとする人間
 ☆その人間のありように、科学的にアプローチするその過程が面白い
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