紫式部日記『 ポータル 文学』
『紫式部日記』は、紫式部によって記され『 源氏物語』は『紫日記』に基づいて記載されています
源氏物語と紫式部日記
①室町時代の源氏物語の注釈書には、「紫式部日記」の文章引用と記載されてます
②鎌倉時代に『紫式部日記絵巻』の絵巻物が著されました
③江戸時代に、紫式部日記と源氏物語の繋がりを結びつけました
源氏物語
①400字詰め原稿用紙で約2400枚で、500名余りの人物が登場し70年余りの出来事が描かれています
②長編で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語です
③物語としての虚構の秀逸、心理描写の巧みさ等で、日本文学史上最高の傑作です
源氏物語ミュージアム
構成
第一部:光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げつつ、王朝人として最高の栄誉を極める前半生です
第二部:愛情生活の破綻による無常を悟り、其の間の、源氏をとりまく子女の恋愛模様を描いています
第三部:源氏没後の子孫たちの恋と人生を描いています
登場人物
①光源氏『 第1部・第2部』主人公。桐壺帝と桐壺更衣の子です
*妻は葵の上、正妻に紫の上です
*子は、夕霧、冷泉帝、明石中宮、秋好中宮、薫がいます
②桐壺帝
光源氏の父
③藤壺中宮
桐壺帝の先帝の内親王で、源氏と密通して冷泉帝を産みました
④葵の上
源氏の最初の正妻。懐妊し夕霧を生みました
⑤頭中将/内大臣
葵の上の同腹の兄、源氏の友人です
⑥六条御息所
源氏の愛人で、その冷淡を怨んで、葵の上を殺します
⑦紫の上
正妻で、源氏との間に子がなく、明石中宮を養女としました
⑧明石の御方
源氏が不遇時に、愛人となり明石中宮を生みました
⑨末摘花
源氏の愛人、酷く痩せていて鼻が象みたいな風貌です
①女三の宮
源氏の晩年、二番目の正妻、柔弱な性格で柏木と通じ、薫を生みます
②柏木
女三の宮と通じ、露見して、それを気に病んで死亡します
③夕霧
源氏の長男で、女二宮を妻とします
④薫『 第3部の主人公』
宇治の長女大君、妹中君や浮舟を相手に恋愛遍歴を重ねる
⑤匂宮
放埓な生活を送り、宇治の八の宮の中君を妻にする、その異母妹浮舟とも関係する
⑥浮舟
薫と匂宮の板ばさみになり、苦悩して入水するが、助けられます