普通の人が突然、プリンセスになるというような、シンデレラ
ストーリーが時々ある。
日本でもその昔、インドネシアの初代大統領、スカルノ大統領の
第三婦人となったデビ婦人がそうであろう。当時、銀座のクラブで
働いていた彼女は、クラブを訪れた大統領に見初められ、晴れて
プリンセスとなった。
さて、今回はアラブ首長国連邦、ドバイの王子さまの話である。
この王子さま(30)がクレーン射撃の競技会に参加する為に訪れていた、
ベラルーシーの首都、ミンスクのホテルでその出会いはあったそうである。
お相手はこのホテルでウェイトレスの見習いとして働く、19歳の
女性で彼女が、王子の泊まるスイートルームにジュースを届けたの
がきっかけだったという。
王子は一週間の滞在予定を2度に渡って延ばし、夕食などに招待して
出会って20日後に現地で結婚式を挙げたとのことである。
さすがにアラブの王子様である。その権力と財力ゆえ、結婚式など
我々庶民が飲み会を開くのと同じような感覚で出来てしまうのだろう。
あっぱれである。
少し前だったか、世界一のお金持ちの王様が住むブルネイの皇太子が、
庶民の女子高生(16)を、お嫁にもらって話題となったことは記憶に新しい。
ベラルーシーのこの女性曰く、「私の人生がおとぎ話になった」
おとぎ話の最後は、常にハッピーエンドとは限らないものである。
彼女のおとぎ話が、そうでないことを願うばかりである。