23日、やる前から決っていた自民党総裁選が終わった。
福田さんである。
これで史上初、親子で首相の座に付くことになる。これは福田家にとって
大変名誉なことであろう。今日は親戚一同、朝まで大宴会なはずである。
まぁ、2日酔いと飲酒運転には充分注意して楽しんでいただきたい。
しかし、浮かれていられるのも今だけである。
今後、厳しい国会運営が待ち受けているうえ、早ければ年内、
遅くとも来年のサミット後には衆議院解散選挙だといわれている。
もし、これで負けるようなことがあれば、自民党は野党へ転落する。
今回の出来レース選挙とは違い、国民の支持がなければ、選挙には
勝てないのである。福田さんの責任は限りなく大きいが、衆議院解散
選挙後には、苦い酒になる可能性も限りなく大きいのである。
一方、やる前から3度目の落選が決っていた、麻生さんであるが、
今回の総裁選では人気と株を上げたと言えるだろう。
これがもし直接選挙であれば、麻生さんの勝利に終わった可能性も
大である。それに自民党には、次の目ぼしい総裁候補はいないような
感がある。従って、今回人気をさらった麻生さんに4度目の正直が
訪れる可能性も充分ある。
今日の苦い酒を4度目への糧として、ぜひ次回もがんばっていただきたい。
そして現在、おそらく半分は仮病で入院している安倍さんだが、
今後、一国会議員としてやっていくつもりだそうである。
今ごろ、どんな顔をして記者会見に臨もうか憂鬱な時間を過ごして
いるに違いない。
勝ったもの、負けたもの、そして辞めるもの、いずれにしても、
三人の政治家人生は、まだまだ続くのである。