ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

華航四年大限

2013-01-18 20:30:18 | 時事(国内)
とうとうボーイング787が全便飛ばなくなった。

何でも機体の35%ほどを日本が担当し純国産とも言われたハイテク機だったが、度重なる不具合と故障でついに運用を外された。技術大国を謳う日本からすれば、こんなに不具合がでるのなら、純国産などと宣伝しないほうがよかったのではないか、とも思う。数字で見れば、所詮、全体の35%で、残り65%は諸外国で作られているわけである。しかし、航空機製造の世界では35%というのは相当の割合だそうで、ボーイング787型機に関しては日本とボーング社自体が共に35%づつ担当し、残りの30%を様々な国で作ったのだとか…。そうなるとやはり日本の製造責任もあるような気もするのだが…。

しかし、自動車の世界にしても不具合のリーコール問題の時に、下請けの工場などに責任を問うわけでもなく、やはりこれはボーイング社が全面的に原因究明をしないと始まらないだろう。いくら省エネと低コストを重視しても安全が担保されないのでは、誰しも乗りたがらない。

旅好きだった私はこれまでに様々な国の飛行機に乗ってきた。中には相当なおんぼろ機もあった。キューバの旧ソ連製のクバーナ航空やイラン航空、バルカンブルガリア航空は誰の目から見てもすでに内装がボロボロだった。もっとも、その時の機材にもよるのだろうけれど、あまりのボロさは乗ってすぐに乗客を不安にさせるものである。

2年くらい前からは良く台湾のチャイナエアラインに乗るようになった。サービスは別段、可もなく不可もないが、度々死亡事故を起こすことでも有名だ。近年はないが、かつては、「華航四年大限」といい、4年に一度重大事故を起こしていたことから、4年に一度何かあるのではないかとささやかれている。また、そういう噂ゆえに、料金が上げられずサービスの割には価格が安いのではないかと密かに思っている。

とは言っても、飛行機の墜落事故に合う確率など10万回乗って一度あるかないかだと聞いたことがある。これでは宝くじに当たるのとそう違いはない。時々、事故率が高いからといって、特定の航空会社を敬遠する人もいるようだが、つくづくアホだなと思う。

そんなことを言えば、映画「レインマン」の中でダスティンホフマンが、アメリカの東海岸から西海岸に行くのに、「事故を起こしていないオーストラリアのカンタス航空しか乗りたくない…」と行ってメルボルン経由で行こうとしたような愚かな発想に行き着いてしまうのと同じだ。

おそらく近々、787も再び飛び始めるだろう。事故に合いたくないのは誰もが同じである。しかし、787を避けたところで、所詮、事故に合う確率など変わらないわけである。

飛行機などは、もう、落ちたら落ちたで「それが運命だ!」と思うしかないのではないか、と思いながら、いつも乗ることにしている。

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