おそるべし酸辣粉

帰国致しました。

華南は連日、日中はずっと雨だった。そして夕方、仕事を終え、ホテル
へトボトボ帰る頃になると不思議に雨は止むという感じで、すっかり
雨男になったような気分だった。

また、到着したその日に、お腹が減っていたので、四川名物の「酸辣湯」
あちらの表示では「酸辣粉」を食べた。
食べ始めて2口目で、そのあまりの辛さに舌がしびれたまま、むせ続け、
食べることへの限界を感じた。よほど残して帰ろうかと思ったが、屋台の
相席という状況下で他の人の手前もあり、このまま食べずに残して帰る
のは情けないし、何よりも食べ物を無駄にしてはいけないだろうと思い、
頑張って完食してしまったのが運の尽きだった。

10分後、宿のトイレにいた。20分後も未だトイレにいた。30分経っても
トイレから出れなかった。

そして40分後、私の脳には「酸辣粉」は「下剤」だとしっかりとインプ
ットされた。今後、私の人生で「酸辣粉」を食べることはない。

元来、食べ物には興味、関心は低く、食べられるものならこだわらない
し、「あれこれ食べてみたい」という食に対する欲も低いほうだ。
海外では、「これ、おいしいな！」と思えば、そればっかり食べている
こともある。

そういえば、タイにはもう、数え切れないほど行っているが、あの「
トムヤムクン」は一度、食べたきりだ。基本的に大嫌いである。
酸味があり、辛いが、その中に甘みがあるなんて、言われても、小難し
いとしか思えない。所詮、味覚など個々の主観なわけで、用は、自分が
美味しく感じるかどうか…だけである。

今後、私の胃は更に保守的になったと思われる。

まぁ、そのことを除けば、今回の最大のミッションであった探し物も
無事見つかり、世話になっている物流会社の兄ちゃんとも会え、さらに
一時的だが花粉症からは開放されよく眠れたので良しとしたい。

また、滞在中、日銀の黒い方のおかげで円の急落もあり、１元は限りなく
16円に近づきつつある。今となっては白い方の12円時代が遠い昔のように
感じるな…。

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