ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

魅力的な人

2013-04-13 21:03:21 | 時事(国内)
先日、お客さんが置いていった週刊誌に長嶋茂雄の「国民栄誉賞」受賞に
ついての記事が掲載されていた。

記事は概ね、受賞について肯定的な書き方だった。というか、全く感心が
ないし、どうでもいいのだが、「今までもらってなかった…」というのが
意外な気もした。

そういえば、数ヶ月前の中日新聞の紙面に、あの落合が野球界では長嶋批判
はタブーなのだと書いていた。誰も、彼の意見に反することは言えないし、
それは暗黙の了解で一種の聖域みたいなものだと記していた。聖域なのに
「そんなこと言ってもいいのか…」と思ったが、その記事にしても落合にし
ては、どことなくトーンが柔らかかったような気がした。

確かに、長嶋茂雄を悪く言う人はいない。野球界だけでなくマスコミも概ね
好意的な意見ばかりだ。私は、ぎりぎり王は知っていても、長嶋の現役世代
は知らない。ただ、世界一のホームランバッターである王よりも、長嶋のほ
うがよりスーパースターだったということは、なんとなく伝聞として知って
いる。おそらくは「華」があった、ということなのだろう。

それに彼は間違いなく「天然」だ。

いや、普通で見ればちょっと、おかしいくらいのレベルである。おそらくは、
このことが彼を「聖域な人」にしてしまったのではないかと思うのだ。もし、
彼が同じ実力でも型物のスマート紳士なら、周囲も事あるごとにスキを探そ
うとしたり、欠点をあげつらったりしたのではないかと思う。しかし、野球
以外では、相当なアホで、しかもコメントも支離滅裂だったりするので、そ
ういうところとグランドでの本人とのギャップが、憎めないキャラを自然と
造り出してしまったのだと思われる。

まぁ、本人には、そのような計算も何もないのだろう。
計算で下記のような言葉は絶対に出てこないものだ。

「今年はホントに僕のね、なんていうんですか、もう、一番のね、ある、例えば
まぁリーグ戦でもね、春秋まぁ連続優勝と、それとまぁ僕個人としてもああいう
記録の8号ホーマーですか、で、2度目のリーディングヒッターね、あれもとり
まして、その中でやはり僕も8号ホーマーですね。あの11月3日ですか、文化
の日にね、まぁ、しかも最後の学生野球に出たってことが、僕もあれは一生忘れ
ることはできないでしょう」

おそらくは自動翻訳機でも、もう少しましな訳し方をするような気がする。

何はともあれ、ある意味、魅力的な人である。

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