ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

本屋大賞vs直木賞

2013-04-10 20:22:34 | 時事(国内)
今朝の朝日新聞の朝刊に「本屋大賞」についての記事が出ていた。

なんでも始まって今年で10年目になるのだとか。また、今では「本屋大賞」
に選ばれると、「直木賞」や「芥川賞」よりも売れる賞になったと書いて
あった。

元々、本屋の書店員が売りたい本を選ぼう、として始まったそうだが、作家
や評論家の先生方が選ぶような賞とは、また別の異なる視点があると思うの
で以前から個人的には大変、面白い試みだと思ってはいた。しかし、それが
今や権威ある直木賞などよりも、受賞すればほぼ確実に売れるとあって、作
家自らが書店に営業したりしているそうである。

そう、聞くとちょっと興ざめではある。

それに、ノミネート作のほとんどが大手出版社の本である、というのもちょっと
気になる。所詮は広く大量に流通している大手出版社の本が相対的に目に留まり
やすい位置にあるわけで、そういう環境が背景としてある以上、大賞の土俵はす
でに大手版元の販売戦略や広告戦略の中で醸成されていると言えなくもない。
まぁ、仕方ないのかもしれないが、さすがに数年前、村上春樹の「1Q84」がノミ
ネートされていた時は、「すでに誰もが知っている大ヒット確実な本を、本当に
書店員が売りたい本なのかよ!」とは思ったものである。

それにしても、書店員っていうのは、やはり本が好きな人が多いのだろうか?

20代のころ、旅をしながら時々思っていたことに、「もし宝くじが当たったら、
自分の好きな本だけを扱った本屋さんをやりたい」というのがあった。
20代で職業がないというのは、世間体に良くない。そこで好きな本ばかりを集め
た自分の本屋で日長、本を読んで過ごすというわけである。もちろん、金はある
ので売れようが売れまいがかまわない…。

あのころは、若かったな…。

ちなみに今年の本屋大賞は、「海賊と呼ばれた男」百田尚樹著だそうである。
百万部はいくんだろうな…。

それでも、作家側からすれば、どんなに売れる本屋大賞より、やっぱり「直木賞」
や「芥川賞」がほしいのは、当たり前か…?

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