ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

巨泉、逝く。

2016-07-20 14:04:29 | つぶやき
大橋巨泉亡くなる。

確か50代半ばでセミリタイヤして、いい季節だけを選んで、南半球などを行き来する
「ひまわり生活」をずっとしていた。日本人でポジティブな意味での「早期リタイヤ」
を実践した先駆けだったと思う。誰もができるわけではないけれど、昭和一桁生まれで
こういう思考を持っていたこと自体が凄いことだ。

この時代に育った、一般的な日本人の価値観としては、「遊ぶことや楽しむこと」は、
まず後回し。働いて働いて、元気なら死ぬまで働く。なんとなくそういう価値観の中
での彼の行動は、多少なりとも、これまでの日本人の意識を変えてくれた気がしている。

仕事で成功し大きな資産を築くとなると、仕事はさらに面白くなるはずで、なかなかス
パッと辞められなくなる。先日のソフトバンクの孫さんしかりだ。仕事が好きならそれも
自由だが、選択出来る状況にある人は、人生楽しむ方向にどんどん行くべきだと思う。

享年82歳。10年くらい前から病気になり、病との戦いが始まった。けれどセミリタイヤ
してから、およそ20年。民主党から出馬して半年間ほどの議員生活をしたこの時期を除
けば、ほぼ好きな場所で好きなように暮らしていたわけである。傍から見れば、なんて
恵まれた人生だろうと思う。

晩年、がりがりに痩せて、もう本人も長くないことは理解していたと思う。
食べて排出して、ただ寝ているだけの生なら死んだ方がマシ。
彼が言うと、本当にリアルに響くものがある。

死ぬことや病気になることはとても恐怖だけれど、でも必ず、いつか自分にもその時が
やってくる。実際にそれと向き合うのはもう少し先のことだとは思うけれど、常に頭の
中にイメージしておいて、いざその時が来たときは、冷静に対応できたらと思う。

「はっぱふみふみ」

「せーの、ハウマッチ」

「倍率ドン、さらに倍」

また、昭和が遠くなる…。




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