ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

万里茶路

2016-07-25 20:21:23 | 
今日は朝から大阪へ。

道中読んだ本。「デイープ過ぎるユーラシア横断鉄道旅行」下川裕治著書。先月出たばかりの
本だった。シンガポールのウッドランド駅からユーラシア大陸、最北端の駅、ロシア、ムルマン
スクまで鉄道で行くというもの。

彼の旅本は、28年くらい前の「12万円で世界を行く」から、ほとんど一緒だ。
ともかく移動に次ぐ移動で、その乗り継ぎの間に街を歩くとすぐにまた、次の移動に列車や
バスに揺られる。LCCで世界一周の時も、着いた街に一泊すると、すぐにまた次の国へ飛んで
しまう。時々、一つのテーマで一つの国巡るという旅でも、やっぱりその国の中での移動が
メインになっている。

本書は、ユーラシア横断という名目と、もう一つのテーマに沿って進んで行く。

それが、「万里茶路」というお茶のシルクロードだ。清の時代、福建省や湖南省から産出された
茶葉が内モンゴル、モンゴルを経由してロシアのシベリアに運ばれる。そこからさらに西に向か
ってモスクワを経て、当時のサンクトペテルブルグまでの流通経路を「万里茶路」と言ったらし
い。当時はラクダや馬ぞりで運んだそうで、年単位の時間を要したとか。

その経路は、今の中国からモンゴルを経て繋がるシベリヤ鉄道と重なるそうで、まぁ、単に、こ
じ付けのような気もしなくはないが、一応、途中途中で、かつての茶葉の産地やら、倉庫の跡地
などをを訪れることで、それらしく繕っている。
さらに今回は珍しく、茶葉に精通する方を同行して旅をしているのが目新しい。

とはいっても、いつもの移動ペースは変わりなく、一体、そこまで急ぐ必要性がどこにあるのか、
と毎度の疑問が生じた。

それにしても、つくづく落ち着きのない人だなと思う。そして、いつも同行するカメラマンは辛
いだろうなと思いながら読んでいる。さらに今回は、被害者がもう一人…。

ただ、読み終えて、なんとなく夜行列車に揺られたくなったのは確かだった。


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