ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ボルネオ紀行(2)

2016-07-07 21:31:33 | 旅行(海外)
コタキナバルからバスで2時間半ところにあるポーリン温泉。

戦時中、日本軍の兵隊さんが発見したのがその始まり。年中暑いボルネオで温泉
というのもなんだけれど、キナバル山近くの山の中にあるのでそんなに暑くない。
さらにその日はタイミングよく曇りで途中から雨まで降ってきて肌寒いほどだっ
たので、温泉にはちょうどいい日取りとなった。

温泉に浸かる前に、しばしキャノピーウォーク。地上41メートルにかけられた細い
つり橋がいくつもあり熱帯雨林のジャングルを上から見下ろせる。一度に6人くらい
しか歩けないつり橋は、結構、怖かった。
子供は大はしゃぎ。

ここで汗をかいた後、温泉に浸かる。といっても、小さな浴槽がいくつもあるタイプで、
入る前に蛇口をひねってお湯を溜めてから入るプライベート露天風呂という感じの温泉だ。

実はここ、16年前にも一度訪ねている。

長旅の途中での温泉だったこともあり、なかなかいい印象だったのだが、今回来てみると、
中国人の団体客が大型バスで来ており、完全に中華人民共和国温泉に成り変わっていた。
温泉は水着着用が義務付けられているのだが、彼らは下着で入っていた。
しかもフライドチキンを食べながら…。

そういえば、コタキナバルからココへ至る道中も、ずっと漢字表記の看板を見ながら走っ
てきた。山の中の小さな村のようなところまで、漢字で溢れている。
ここがカンボジアやラオスならまだわかるが、こんなボルネオの僻地までとは…意外だった。

けれど、よく良く思えば、彼らが主張する南シナ海の九段線は、ここボルネオ島のすぐ北に
まで迫っている。普通で考えれば、中国大陸からこんなにも離れてる場所まで領海とだ主張
するなんて、図々しいにもほどがあるが、彼らは至って真面目だ。

「取れるものは取る」が、今や「盗れるものは盗る」に完全に変わっている。

そのうち、ボルネオの北にもいつも間にか埋め立て地が出来、将来的にチャイナボルネオ
コーラルリゾートととしてオープンするかもしれない。


そんなことを考えながら、コタキナバルへ戻った。

つづく。









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