じゅうめい、無事戻りました。
今、流れている時間が異なるように感じられ、浦島太郎のように少しとまどっています。
長い旅は人を少し変えるものです。
★三浦春馬の死。
ビッグスターへの階段を昇りつつあった若手売れっ子スターであった三浦春馬が赤坂の自宅タワマンのクローゼットで首吊り自殺をしたという。
9月に始まるテレビドラマの主役として精力的に撮影をこなし、複数の映画の主役にも取り組み、さらにブローウエイ・ミュージカル「キンキーブーツ」の主役としても高い評価を受け、今秋にも英国人の有名演劇ディレクターとの仕事も企画されていた。
7歳から始めた芸能生活も23年を迎えた華の30歳、イケメン、サワヤカ系、演技、歌もうまいスターにどういう悩みがあったのだろうか。
母親からのカネの無心、母親の怪しげな仕事と交友関係との絶縁、そして決め手は脅迫によるカネの無心、しかもそれは1億円だったという。
脅迫とは、母親の風俗嬢の過去と素性を暴露されたくなかったら、カネを払えと春馬自身にではなく、所属する大手芸能プロ・アミューズに対して出された。
アミューズとしてはそういう理由でのカネは絶対に払えないと拒否したことで問題は袋小路に入ってしまったと聞こえてくる。
仮に暴露されたにしても3カ月も経てば、そんな話は霧散霧消してしまうものだが、三浦春馬にとっては、生きるか死ぬかの瀬戸際だったのかも知れない。
所詮、芸能界は虚飾の世界、観客席から見える舞台ステージは豪華でリアルに見えても、一歩、裏に回れば剥き出しのべニア板であって、決して華やかではない。
それにしても、これからという時にもったいない。
スキャンダルは芸能人にとって付き物、それをむしろ肥やしにして、自分の芸を開花させれば良かったのだ。
しかし、虚飾と孤独の世界から深刻な鬱に進行すれば、自ら生命を絶つしか道はなかったのかも知れない。
さて、三浦春馬の不思議なシーン。
昨年(2019年)、フジの人気アナ三田友梨佳が三浦春馬にインタビューする番組があった。しかも生放送であった。
5分ほどのインタビューが終わり、三田友梨佳がお礼に頭を下げたとき、春馬も同時に頭を下げたのだが、春馬は頭を下げながら目を見開いて、じっと三田友梨佳の顔を覗きこんでいたのだ。
それに気づいた三田さんは少しびっくりしたような顔をしたが、それをたまたま見ていた私は、何か普通でない違和感を春馬に覚えたものだった。
(じゅうめい)