武田じゅうめい 旅人は風に向かって進む

色即是空とは、すべての存在は虚無であると知る。
旗印は日本愛、 日本人にはニッポンが足りない

鳩山由紀夫と沖縄。 セイコーの女帝

2010年05月05日 | 人生の意味

鳩山由紀夫。
昨日、沖縄の普天間を視察した後、普天間小学校の体育館で開かれた集会で終わりに近くなった頃、鳩山に詰め寄って「基地反対」の直訴をしようとした年配の女性がいた。一瞬緊張が走り、多数のSPが鳩山を取り囲み、その女性を排除した。しかしその場面を放送したテレビ局はなかった。
その時、住民代表から鳩山に向かって様々な罵声が飛んだ、「恥を知れ、恥を」、「良心がないのか」。そして84歳の老婆は、「身体にムチを打ってでも基地は作らせない」。
さて、鳩山という男、「薄らバカ」というのか「のろまな馬鹿」というのか、まるで亀に似た丸い顔をぶら下げて、「思い」「気持ち」を連発していたが、何の説明にも、弁解にもなっていなかった。今さら「海兵隊の抑止力」を持ち出し「だから沖縄、徳之島なんです、皆様のご理解を頂きたい」とシャーシャーと言う総理の言葉の軽さ。
普天間基地を「国外へ、少なくても県外」と訴え、8・30総選挙に圧勝したのだが、それをつつかれると鳩山、「それは公約ではありません。代表(党首)としての発言に過ぎなかった」と逃げたが、沖縄は猛反発した。党首の発言が何の意味もないなら、民主党というのは自己否定だ。鳩山は自らの口からデタラメを、よだれのように垂れ流していたということ。
また「負担を分かち合う」と言うなら、東京のお台場にでも米軍基地を作ったらどうか。
子供の使いにもならぬ沖縄訪問、言葉を大事にして生きるという沖縄の人々。
ここまで書いてきて、1945年の3月から6月までの沖縄戦を思い起こしてしまった。地形が変わるほどの艦砲射撃、上陸した米軍との凄惨な死闘、米軍の死者1万2500人、日本軍と民間人の死者19万人、両軍とも負傷者無数。そして沖縄では読谷村を中心に民間人1000名以上が集団自決。多数の防空壕や洞窟に隠れた沖縄の人々は火炎放射器や手榴弾で攻撃され、最期を迎えた。これは米軍を責めるものではない。戦争とはそういうものだ。前線では殺るか、殺られるかだ。
さて話を変える。鳩山の得意技はママのスカートの中に隠れることと、幸夫人に手つかみでキムチを口に入れてもらうことだそうな。
綺麗ごとを並べて、結局は沖縄の人々に、負担を強いていく鳩山のずるさ。
これで鳩山の政治生命は完全に失墜した。総理辞任は当然だが、この男、「薄らバカ」のせいか、意外に痛痒を感じていない。
さてさて、辺野古への基地移転になれば、例え修正であろうとも、日本は二重の意味において敗北を重ねることになる。
一つは、米国・米軍に敗北したということ。戦時中でもあるまいに、今の時代、町に隣接して新たな軍事基地を作るなど絶対に許されない。この敗北はこれから20年、日本にとってトラウマになるだろう。
二つ目は中国に敗北したということ。中国は普天間問題がどうなるか注視していた。米軍が日本の抵抗により、沖縄から基地が一つ消えることになれば、米軍の日本支配が弱くなり、同時に日本の軍事力が増大することを警戒していた。実際にはそうはならないが。それがすべて日本の失敗に終わり、米国米軍のプランに収まることになれば、中国にとっても満足だろう。
さて、我々が出来ることは、夏の参院選で民主党ルーピーズを壊滅に追い込む。
★自民党。
我らがハニー谷垣。鳩山を批判して「不作為の責めを問いたい」と法律用語で分かりにくい言葉、「沖縄のお気持ち」とか無駄に丁寧な言葉、しかも泣き顔で言うものだから、これじゃ支持率が上がらない訳だ。

★セイコーの闇。
鵜浦典子,苗字は(うのうら)と呼ぶ。珍しい名前だ。
東京出身、上智大学英語科卒、銀座和光に就職、時計売り場を1年経験し、その美貌を買われ、秘書室にスカウトされた。その後、順調に出世階段を昇り、秘書室長、そして和光の専務、はたまた親会社セイコーの取締役にまで抜擢された。人呼んで、和光の女帝。
しかし、人生の暗転は思いがけず起きる。突然の和光の専務解任、そしてセイコーの取締役も6月に解任されるという。
セイコーは、2009年3月決算で売上高1千7百億円を誇る名門企業だが、無理な不動産投資がたたり、経常赤字が46億円と振るわず、セイコーと和光の社運が傾いてきた。
銀座の顔である、セイコーの100%子会社の名門「和光」が、銀座4丁目から5丁目にかけて手広く土地を買収しており、すでに1200坪を確保したという。ところがその結果、不動産投資の借入金で暗雲が垂れ込め始めた。この土地買収を仕切っていたのが、和光の女帝・鵜浦典子。
そして、無謀な土地買収の失敗により、和光とセイコーが赤字に転落し、メインバンクのみずほ銀行がセイコーに三行半を突きつけた、という背景がある。
この女帝、創業者直系の服部禮次郎(現名誉会長)の秘書を長年務め、2002年和光取締役、2007年には本家「セイコー」の取締役に就任。そして2008年に和光の専務に抜擢された。
しかし和光は、毎年赤字を出しており、しかも子会社の女性秘書が、親会社セイコーの役員に就任するという異例な抜擢は、総帥・服部禮次郎の寵愛によるものだといわれる。さて、この女帝、和光内の評判はすこぶる悪い。女帝の意向で左遷、クビにされた幹部が数多(あまた)いるという。
★「世界のSEIKO」。
2010年4月30日社長解任劇が起きた。
東証1部上場のセイコーは、和光社長の村野晃一(72)を解任し、創業家の服部真二・副社長(57)が即刻、社長に昇格した。一見、創業家のクーデターのようだが、実はセイコーの最高権力者、服部禮次郎・名誉会長(89)と「女帝」の追い落としが解任劇の真相だ。解任された村野社長という人は服部禮次郎の子飼いの番頭だった。
4月30日のセイコー取締役会、村野社長の緊急解任動議が、何と元検事総長で社外取締役の原田明夫から提議され、役員の過半数が賛同し、解任が決まった。セイコーは、1881(明治14)年に、服部金太郎が創業した服部時計店がルーツ。
1974年に社長に就任した服部禮次郎は、社長、会長退任後も名誉会長として、絶大な権力を握って来た。そして実力者の影に女あり、禮次郎の寵愛によって「女帝」と呼ばれる鵜浦典子が影で実権を握った。
現在、和光は債務超過に陥っている。その原因が、和光の周辺にある銀座の一等地への過剰な不動産投資で、鵜浦典子が取り仕切った。この投資によって、セイコーの負債が拡大し、2009年3月期決算で46億円の赤字に転落。
★女帝・鵜浦典子。
女帝がパワハラなどで人権侵害したとして、セイコーが加盟する全日本金属情報機器労働組合が団体交渉を求め、女帝の追及を開始した。
セイコーHDを率いるのは、服部家5代目総帥、個人名義でセイコー株式の10・8%を保有する大株主、89歳の服部禮次郎だが、慶応大学の「慶応三田会」で会長を務めている。陰では「老害」とひんしゅくを買っているそうな。
「女帝」といわれる鵜浦典子。長く禮次郎の秘書を務め、禮次郎の威光を笠に「恐怖政治」を敷いていた様子は、週刊新潮がスクープした。
そして労働組合は、「セイコーのパワハラ、報復人事を一掃し、透明な人事、経営方針の転換を図れ」とする声明を出した。
女帝・鵜浦は、気に食わない幹部たちを降格、左遷、場合によってはクビにする「恐怖政治」で仕切ったという。幹部のなかには、「パワハラ裁判」を起こした人もいる。
銀座通りに「並木館」をオープンさせ、和光周辺の土地を買い漁り、「グッチ銀座ビル」を123億円で買収した。ところが負債はふくれあがり、現在、セイコーの負債は何と1420億円の巨額に達したという。みずほ銀行は、「6月の株主総会で禮次郎・鵜浦ラインを切らなければ支援を打ち切る」と最後通牒をつきつけたそうな。「服部セイコー」の名で親しまれたセイコーだが、禮次郎の寵愛が女帝を生み、名門セイコーの屋台骨が揺らいでいる。また、6代目となるはずだった服部純一は、セイコーインスツル(SII)をクーデターにより追放されている。
世襲企業は次第に内部から倦み始め、静かに腐敗が進行し、気がついた時には朽木のように倒れていく。
日本の国家もそうならなければいいのだが。あの安倍、福田、麻生、鳩山らの世襲総理を見ていると、日本という国が崩壊するのではないかという危機感を覚える。
(ムラマサ、鋭く斬る)


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