恐怖についてのうんちく本を数多く読んできましたが、わたしにとって、これで終わりにしようと思えるくらい腑に落ちる内容でした。
精神医学の立場から、いろいろな恐怖を分類解説されています。
結論から言えば、恐怖は人によって様々で、何が怖いかも異なるということです。
シイタケが食べられないという知人が居て、どこが嫌いなの? と問うと「あの歯ざわりがきらいだ」と答えてくれました。わたしは、シイタケは大好物なのですが、彼が感じるシイタケの歯触りを想像すると分かります。歯と歯のあいだでウニーっとつぶれていくナメクジのような歯触りを彼の立場になって想像してみると背筋に冷たいものが走り戦慄し吐き出してしまうのでしょう。
また、人によっては、恐ろしい怪談も、思わず噴き出してしまうこともあります。例えば、口裂け女などは、小学生が聞くと怖くて震えあがりますが、大人が聞くとギャグでしかありません。
恐怖の物語、ホラーを書くときなども、誰にとっても怖いものは存在しないだろうと開き直るのも一つの手ですね。
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