むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『メディアが報じない戦争のリアル』小川和久(SB新書)

2023年03月09日 | 読書
ロシア・ウクライナ戦争から、台湾有事の可能性、災害・疫病などとの戦いを冷静な視点で、軍事の専門家として分析していて、とても参考になりました。
素人は戦略を語り、玄人は兵站を語ると言いますが、この本の基本は兵站を語っていますので、完全な玄人の書いた本です。
ウクライナ侵攻時に、なぜロシアは、キーウを目指し、そして失敗したか。
キーウを目指すことは、はじめから予測されていて、その根拠は道路事情とトラックの数だったとのこと。国境に展開した部隊の補給に何台のトラックが何往復しないといけないか計算できるので、部隊が進撃できる距離がわかるのです。それを計算すると、キーウまでの距離が限界で、一気にそこを落とすことがもっとも効率が良かったと言うのです。
2014年のロシアのクリミア半島併合時には、動けなかったウクライナ軍を米国の教育部隊が入り、5年をかけてウクライナ軍を戦える軍隊に作り替えていたこともロシアの誤算でした。
そして、ギリギリの補給路を攻撃されたため、ロシア軍の進撃は停滞してしまったのです。
中国による台湾への上陸作戦は、上陸適地が少ないことと、上陸部隊に補給できる船を中国は十分に持っていないので不可能であると指摘されています。台湾への侵攻は脅しでしかなく不可能な作戦であるので、他に注力すべきだと指摘しています。
尖閣問題や、敵基地攻撃能力・災害派遣の事象についても、国際法に乗っ取った対処方などが紹介されていて、よく解りました。
子供のような主張に乗せられることなく、冷静な眼で情勢を見極めていきたいと思います。

コメント (2)
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カンアオイ

2023年03月08日 | 小さな自然
変わったカンアオイを見つけました。
なんだかミョウガみたい。
いつも見ているコシノカンアオイより葉っぱも小さく感じます。
カンアオイには地域によって変種も多いようで、検索しても正体がわかりませんでした。
いつも見ているコシノカンアオイは↓こんな感じです。

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イチゲは午後から見ごろ

2023年03月07日 | 小さな自然
雪国新潟にもイチゲが咲き始めました。
まだ、少ししか咲いていませんが、これからが見ごろになっていきます。
朝早く山に登って鑑賞する人も多いですが、午後からが見ごろになることが多いような気がします。
登り(午前11時ころ)に見たときは、↓のように開ききっていませんでした。
頂上で一服して降りてきてみると、午後1時半ころには、開いています。
浅春のころは、午後を絡めて登るのが良いかと思います。

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『闇を裂く道』吉村昭(文春文庫)

2023年03月06日 | 読書
断層地帯を通る丹那トンネルを開通させるために働いた男たちの姿を描く記録文学の傑作です。
子供の頃、三面ダムに行ったとき、大きな慰霊碑にダムを建設するために命を落とした人たちの名前がビッシリと刻まれていたことに旋律をおぼえた思い出があります。
あとがきを読むと、作者は丹那トンネルの慰霊碑を偶然に目にとめ、それがきっかけで、書こうと思ったとありました。
大規模な土木工事は、大きな生活の利便性の向上に繋がりますが、先人たちの命を賭けた(捨てた?)決死の努力の積み重ねで技術が蓄積されていくのだと解りました。
また、周辺の住民に与える影響も大きく、行政機関の動きも大切なことだと解ります。
吉村昭のトンネル小説では『高熱隧道』が有名です。『高熱隧道』は初期の作品で、『闇を裂く道』は20年くらい後に書かれたようです。
二つを読み比べて見るのもファンとしては楽しかったですね。

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角田山(福井ほたるの里コース)2023浅春

2023年03月05日 | アウトドア
春の日差しに誘われて登ってみましたが、東風がまだ冷たく、浅い春であることが身に染みます。涼しくて登りやすいから、やや寒めの方が良いのです。
登り口の神社の周りには、雪割草の花々がお出迎えしてくれました。
まだ、本咲きではないようですが、ボチボチ咲き始めています。
少し登ったところに、イチゲの花も開き始めていました。
カンアオイも小さな花は咲き始めてます。
木々はまだ芽吹いていないので、景色は良いです。
枯れた松の幹があちこちで倒れて道を塞いでいました。
今年の冬は、このコースでは松の木が多くやられていました。
春の日差しが気持ちいい。
頂上には、まだ雪が残っていましたが、長靴じゃなくても、なんとかなります。
日本海も青々しています。
春の海はプランクトンが少ないからか、澄んでいて美しく見えます。

咲き始め
マンサク、雪割草、イチゲ、カンアオイ。

来週くらいから雪割草の見頃になるかと思います。

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マンサクが一番。

2023年03月04日 | 小さな自然
野原で春に一番早く咲くのがマンサクの花です。
地表には草花がまだ咲いていない時期に、もう咲いていました。
他のブログでは公園にある木の画像がたくさん載っていて、けっこう大きな花が鈴なりに咲いていますが、山の中では注意していないと見落としてしまうほど小さく地味に咲いています。
高いところに咲いていることが多いので、気づかずにいる人も多いみたいです。
上ばかり見て山道を歩くのは危険なので、マンサクの幹の特徴をおぼえておいて、幹を見つけたら、見上げると見つけることが出来ます。
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天然ドリル

2023年03月03日 | 小さな自然
ツタが巻き付いたことにより、幹がドリルのように生長してしまいました。
これは、これで、格好良い。

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石が真っ二つ

2023年03月02日 | トマソン&街角芸術
少し前に那須高原の殺生石が2つに割れたとニュースになりましたが、山を歩いていると2つに割れた石をよく見かけます。
石って二つに割れやすく出来ているようです。

なぜか、真っ二つに近くきれいに割れているものが目立ちます。
なにか理由があるのでしょうか。
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『人殺しの論理』小野一光(幻冬舎新書)

2023年03月01日 | 読書
フリーライターの著者が、事件の取材の心構えとか、テクニックとかを語りながら、死刑囚に面会して聞き出したことなどを細やかに綴っています。
ああ、そう言えば、こんな事件があったよな、レベルの誰もが知っている悲惨な事件の犯人たちに取り入って、疑問に思ったとこと粘り強く聞き出していきます。
これを読んで思ったのですが、死刑になるような残虐な殺人を犯した人間は、どこにでもいる人とほとんど同じであり、ただ、どこかが著しく欠落しているか、発達しているかしているようです。
特に、人への思いやりがほとんど無く、情勢がが欠如している性格が垣間見えました。
しかし、それ以外は、なんらその辺にいる人たちと変わりがない……だが、一線を越えると言うことは、それなりの理由があるようです。

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